オルトロス・ノエル

つかっちゃ

自己紹介1


リューク先生の話もそこそこに、前に出ての自己紹介が始まった。

「イスナーンだ。うちは平民だが父も兄弟も騎士に入団している。俺もその後を追って、卒業後は騎士団に入れるように日々精進していく所存だ。よろしく頼む」


そう言った彼は、これまでの16年間弛まぬ努力をしてきたのだろう。身長は182cmあった俺より少し低い位の背丈だが、上着を脱いで半袖シャツから覗いている腕の筋肉が物語っていた。そして何より銀色の髪に目が行った。

他の国じゃ知らないが、この国において白に近い色は珍しく思われる。なので白髪の俺が町中を歩くだけで通行人に2度見されるのもそのせいなのだろう。

そんな事を考えていると次の人に移った。


「え、え、え、エマ・ヘールマンですっ!私がこの学園に来た理由は、い、色んな商家の方々と繋がれて、そして、えーっと……とにかく将来の夢を叶えるために来ましたっ!!よよ、よろしくおねがいしまs」


………凄く挙動不審な感じだが大丈夫なのだろうか。
少し心配に思っていると、彼女の自己紹介を聞いて周りの生徒がざわついていた。

一体どうしたというのだろうか。愛玩動物を思わせる風貌の彼女に何があるというのだろうか。


次の生徒はざわつく教室の中を我関せずと言った風に教壇の方に出た。周りの生徒はその風貌に、俺はその生徒に目を奪われ、静かにしていた。

「…………………シモン。…………よろしく」

それだけ言うと彼は席に戻ってきた。
その生徒はまたまた珍しい髪色をしていた。真っ黒な髪は俺も聞いたことが無いのだが、シモンは闇を思わせる漆黒の髪と目を持っていた。
そしてそれに反比例しているかのような白い肌。

周りの生徒もそれが珍しく、先程までうるさかった教室が静まり返っている。
だが俺は別の事で彼が気になった。


────コイツ、ジュディと同じくらい強いんじゃないか?


選ばれた才能のアイツと比べるなんて普通はあり得ないのだが、何故かそんな気がした。
ハッキリと判る訳では無いが、俺の本能がそう告げていた。

そう考えつつ見ていると、シモンも何故か俺の方を見ていた。そして徐にふっと笑った気がした。


何だったのだろうか。










流石に更新しなさすぎたので急いで書いて更新しました(汗)
なので短いです、すみません。

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