異世界になったこの世界を取り戻す
初めての冒険⑤~陽のさす方へ~
「で,何だったんだよさっきのは。まあ,敵を作らないという考え方に間違いはないけどな」
「それがさ・・・・・・。」
右肩に乗っているデグーを指さして言った。
「この子がここへ行けって・・・・・・」
「・・・・・・は?」
確かに自分でも信じられない。ジャンがこんな反応をするのも無理がない。生き物が喋って,なおかつ人間に指示を出すなんて。
「こいつが喋った,ねえ・・・・・。どれどれ」
ジャンはテグーの首元を掴んで,近くでジーっと顔を合わせながら呟いた。
「さーて,これからどうすれば宝のありかに近づけまちゅか? それとも,こんがり丸焼きでプレートの上に盛り付けられたいでちゅか? 賢い動物の脳髄は美味しいからね~」
「食べない! あっち!」
「うおっ! まじで喋った!」
いじめないでよ,とジャンに灸をすえてテグーを自分の方に乗せた。怖かったねえと声をかけたが,テグーは心底震えて声も上げない。
「とりあえず,デグーは顔を向けてあっちって言ったな。何の宝か分からないけど,そっちに行ってみよう」
ジャンはいまいち納得していない様子だったが,進む方向は明かりのさす一方通行のその道しかない。レールに敷かれたようにその道を二人と一匹で進んだ。
「それがさ・・・・・・。」
右肩に乗っているデグーを指さして言った。
「この子がここへ行けって・・・・・・」
「・・・・・・は?」
確かに自分でも信じられない。ジャンがこんな反応をするのも無理がない。生き物が喋って,なおかつ人間に指示を出すなんて。
「こいつが喋った,ねえ・・・・・。どれどれ」
ジャンはテグーの首元を掴んで,近くでジーっと顔を合わせながら呟いた。
「さーて,これからどうすれば宝のありかに近づけまちゅか? それとも,こんがり丸焼きでプレートの上に盛り付けられたいでちゅか? 賢い動物の脳髄は美味しいからね~」
「食べない! あっち!」
「うおっ! まじで喋った!」
いじめないでよ,とジャンに灸をすえてテグーを自分の方に乗せた。怖かったねえと声をかけたが,テグーは心底震えて声も上げない。
「とりあえず,デグーは顔を向けてあっちって言ったな。何の宝か分からないけど,そっちに行ってみよう」
ジャンはいまいち納得していない様子だったが,進む方向は明かりのさす一方通行のその道しかない。レールに敷かれたようにその道を二人と一匹で進んだ。
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