モブ令嬢の旦那様は主人公のライバルにもなれない当て馬だった件

獅東 諒

第四章 モブ令嬢と旦那様と過去と怨讐(後)

 なし崩し的に始まってしまった、騎士団員の入れ替えを賭けた立ち会いは、旦那様の勝利に終わりました。
 私は、周りを取り巻くように広がった見物人の輪から飛び出して旦那様へと近付きます。アルメリアも私の後に続きましたが、アンドゥーラ先生はデュルク様に近付きたくないご様子でその場に留まっておられます。
 立ち合いの周囲を取り巻いていた見物人たちには、旦那様やライリー様のことをご存じの方もおられたのでしょう、多くはライリー様が負けたことに驚いておりました。
 僅かではございますが、旦那様に対して好意的な声援を掛けてくださった方もおられました。
 私は、騎士団での旦那様のこれまでのご努力を思い、こみあげてくるものがございました。

 私が近くまで参りましたら、旦那様は倒れたままのライリー様に手を差し出して、助け起こそうといたしました。しかし、彼は手を取ることなく立ち上がり、後ろを向いてしまいます。
 旦那様は差し出した手を虚しく握り、その手を悲しそうに見つめました。
 デュルク様が、その様子を横目に見て口を開きます。

「さて……どうするよ、グラードル。決定権はテメーにあるんだぜ?」

 旦那様は握った手から視線を上げて、セドリック様に意を決したような顔を向けます。

「セドリック卿の申し出は大変有り難いものです……しかし、謹んで辞退させて頂きます」

 その返事に、セドリック様が深みのある青い瞳に驚きの色を浮かべました。
 背中を向けていたライリー様も、旦那様へと振り返ります。
 私の心情としましては、旦那様に白竜騎士団に移動して頂きたいとの思いがあることは否定できません。しかし、旦那様がそのように答えるのではないか……との予感はしておりました。

「ばかな……君は自分の容態を軽く見過ぎている! 今の立ち合いも、捨て身で拾った勝利ではないか、油断なかったライリーを誘うために、たばかりでなく、体力を限界まで使い切ったその忍耐には敬服するが……最後、あの剣を奪えたのは、幸運の目が君に向いたからだ。それは、君自身が分かっているのではないか? なのに、何故その幸運を手放すのか」

「キサマは俺を見下しているのか!? 負けた以上、団長の意に逆らうような狭量な人間ではないぞ!」

 ライリー様も手を振り乱してそのように訴えました。
 旦那様は、セドリック様とライリー様に静かに視線を向けます。

「セドリック卿――今回の件、騎士団を移動する事になりますと、私は配下の者たちと離れなければなりません。彼らのと縁を深めていまだ二ヶ月ばかり、やっと連携が取れるようになってきたところなのです。いま、彼らを放って行く気にはなれません」

「だが、それは……」

 セドリック様が口を開きかけましたが、何かに思い至ったように止まりました。

「白竜騎士団の歩兵は昔から、王都オーラスの上級市民と決まっております。私の配下には下級市民も多くおります。彼らを連れて行けない以上、はじめから断るつもりでおりました」

「では何故、俺との立ち合いを受けたのだ!? 俺を負かせて白竜騎士団に恥を掻かせようとでもいう腹づもりだったのか!」

 ライリー様が、憎々しげに言葉を吐き出します。 

「ライリー……それは違う。はじめは話の流れから立ち合いを断るのが難しそうだったので、適当なところで負けるつもりでいた」

「なにっ!? そのような事をしたら俺が気付かないとでも思うのか! 団長たちも力を抜いたらきっと気付いたろうが……まあ、そのような事をしたら、今回の件は霧散したろうがな」

「ああ、俺もそう思うよ。だがそうしたら今のままだし――まあデュルク様には見限られるかも知れないが、俺は他人ひとに見下されるのは慣れているからね、それは問題ないんだ。しかし君と話をして気が変わった。俺はこの立ち合いで得た勝利の権利を、騎士団の移動ではなく、別のことに使えないかと考えたのだ」

「ハッ、面白いことを言い出しやがったな。だがよう、何故立ち合いの前にその条件を出さなかった?」

 先ほどから、ニヤニヤとしたまま会話を聞いていたデュルク様が、旦那様に問います。

「……はじめにそれを言ったら間違いなく断られると考えたからです」

 旦那様がそのように答えますと、こんどはセドリック様が口を開きました。

「別のこととはいったい? 負けるつもりでいた立ち合いを、あれほどの死力を尽くして勝ち取ったのだ。君にとってはそれほどの大事な事柄であるのだろ」

 旦那様は、ライリー様に視線を合わせます。そして……

「頼む! ライリー……妹御に謝罪させて頂きたい!!」

 旦那様は地面に両手両膝を付いて頭を伏せました。

「なッ、何を――グラードル!?」

「妹御は俺の顔など見たくも無いかもしれない。だが……先ほども言ったが、記憶の混濁があり俺には子細が分からんのだ。妹御に直接謝罪をして俺がどのような罪を犯したのか――それを伺いたい。それを理解して受け止めなければ真の謝罪にはならないと考える。それに……フローラを、己の犯した罪を受け止めないような男の妻にするわけには行かない! これは完全に俺の我が儘だ。だからこそ! いまの勝利に免じて俺に機会を頂きたい! 頼む!」

 旦那様のその言葉に、デュルク様がそれは楽しそうに大笑いをして、ご自身の太ももの辺りを手でバシバシと打ちます。

「ハッ! とんだ馬鹿野郎だ! 謝罪するために勝っただとよ! ええっ、どうだセドリック。ウチにはおかしな奴が居るだろ。だから居心地が良いんだ、ここはよ!」

 セドリック様も、地に伏せる旦那様を好ましいものを見るように、優しい表情で見ております。

「……妹に謝罪するために、俺に勝っただと!? 俺を負かして、そのような願いが聞き入れられると本気で考えているのか?」

 ライリー様は、顔に怒りの滲む蔑みの表情を浮かべてそのように仰いました。
 厚い氷のような水色の髪と、青味の強い灰色の瞳を持つ彼がそのような表情をいたしますと、彼の意思を溶かすのは難しいのではないかと思えてきます。
 旦那様は、顔を上げてライリー様と視線を合わせます。

「学生時代から君は、正面からぶつかってくる相手には、たとえ敵対していたとしても公正だった。俺は君が、いまもその矜持を持っていると信じている……」

 二人の間で、ピンッと細い糸を張ったような緊張感のある視線が交わされます……。
 フッ、とライリー様が息を吐き、それまで張り詰めていた緊張感が溶けました。

「グラードル。君は本当に人が変わったのだな……学園では、影からあれほど嫌がらせをしてきたお前が」

 ライリー様はそのように言うと、旦那様から私に視線を向けました。

「そちらが奥方か? ……君は良い縁を掴んだのだな。分かった。……だが、君にも奥方にも辛い事になるかも知れないぞ。それでも良いのか?」

 旦那様はそのお顔に決意の色を浮かべて頷きます。

「ああ、それは心している」





 結局、修練場での一件の後、神殿へと足を運んだのは私たちとライリー様です。
 アンドゥーラ先生は事が収まるのを見届けると、デュルク様の意識が自分へと向かう前に学舎へと去って行きました。
 アルメリアは、家族でもない者がそれ以上の事を聞くべきではないと、先に館へと帰って行き、デュルク様は、『あとはテメーらの話だからな、どうとでもしな』と、セドリック様と兵舎へと戻ってゆかれました。

「あら? フローラ、グラードル卿、いったいどうしたんですの? 神殿を訪れるなんて珍しいですね」

 私たちが神殿を訪れましたら、丁度マリーズが礼拝堂から出て参りました。彼女は好奇心の浮かんだ虹色の瞳で私たちをぐるりと見回します。

「そちらのお方は? 初めてお目にかかる方だと思うのですけど」

「貴女は……もしかして、聖女様ですか!? 初めまして、ライリー・クバルス・フォーザーと申します。七大竜王様のお導きによりお目にかかれましたこと慶賀の至りに存じます」

 ライリー様はお腹の前で両の手を組み、その手の親指を額に一度付けるように掲げて元の位置に戻しました。
 この出会いを頂いた七大竜王様に祈りを捧げ感謝の意を示します。
 セドリック様がライリー様は市民であったと仰っておりました。フォーザー子爵に養嗣子として迎えられたと聞きましたが、中間姓があるということは……もしかして、陛下より名を送られたのでしょうか?
 だとしましたら、彼は本当に白竜騎士団で期待されているのですね。
 セドリック様は、旦那様をそのような御仁と同格として扱ってくださったということです。そのお心に感謝しなければなりません。

「七大竜王様のお導きに感謝を。……初めまして、ライリー様。七竜教の巫女、マリーズ・シェグラット・リンデルと申します。……フォーザー? もしかしてジュリアさんのお兄様ですか?」

「そうですが……妹をご存じなのですか?」

「はい、彼女有名ですから。サレア様付きの巫女のお一人ですよ。呼んで参りましょうか?」

「お願いします。ライリーが来たと、それから客人がいるので逃げ隠れしなように伝えてください」

「分かりました。もし逃げそうだったらサレア様ごと連れてきますから。神殿の中ならサレア様と離れませんので、彼女。皆さんは礼拝堂で待っていてくださいな」

 そのように言うと、マリーズは礼拝堂の奥へと入っていってしまいました。

「……グラードル。君たちはマリーズ様と親しげだが、どういった関係なのだ?」

 先ほどまでの会話から、私たちが知り合いであると分かったのでしょう。

「エヴィデンシア家では今、貴宿館という学園に通う遠方の……」

 旦那様が貴宿館の説明をいたします。

「なんと、君がエヴィデンシア家の敷地内に新しい館を建てたという話は聞いたが、以前の館をそのように利用しているのか……なるほど、それは興味深い試みだな。子爵家は伯爵家以上に領地を持つものは少ない。館を新築する家が旧館を潰すのではなくそのように活用できるとすれば、生活に余裕が生まれるかも知れない。それにしても……奥方は才長けているのだね。アンドゥーラ卿の秘蔵っ子だとの噂は本当だったわけだね」

 ライリー様は、私に賞賛の視線を向けてくださいました。
 生まれが市民であるからかは分かりませんが、彼には、私の髪や瞳の色に対して嘲りも哀れみもありません。
 そのような話をしておりましたら、礼拝堂の奥からマリーズが、くすんだ金色の髪をした女性を伴って帰ってきました。マリーズよりも背が頭一つほど高いのが分かります。あの方がジュリア様でしょうか?

「兄さんいったい……」

 そのように口を開き掛けた彼女は、旦那様を目にして顔色を青く変えました。
 目が見開かれて、宝石のような瑠璃色の瞳が旦那様を凝視いたします。
 唇もわなわなと震えて、言葉が続かないご様子です。そこには確かな恐れが浮かんでおりました。
 彼女は旦那様を確認した途端、その場で震えて立ち止まってしまいます。

「ジュリア……」

 ライリ-様は痛ましそうに妹を見つめます。

「旦那様!?」

 旦那様が、突然足早に立ち止まった彼女へと歩き出しました。

「おい! グラードル!」

 ライリー様が旦那様を留めるように声を掛けますが、今の旦那様の耳には届いておられないご様子です。
 私も旦那様の後を追いました。
 ジュリア様は旦那様が近付いて行きますと、ガタガタと震えて腰が抜け出もしたようにその場に手をついてへたり込んでしまいました。
 旦那様は、彼女の前までゆくと、修練場でライリー様にしたように礼拝堂の床に両手足をついて頭を下げます。

「誠に申し訳なかった!!」
「誠に申し訳ございません!!」

「「……………………へっ??」」

 同時に上がった謝罪の声の後、どこか間の抜けた疑問の声が旦那様とジュリア様、双方の口から漏れました。

「…………あっ、あの……もしかして、私の嘘がばれた訳じゃ……」

 ジュリア様はそこまで口にして、『しまった!』というお顔をなされました。

「ジュリア。それはいったいどういうことかしら?」

 いつの間にか礼拝堂の奥からサレア様がやって来ておりました。

「説明……できるわよね? 貴女、最近マリーズや私の口からグラードル卿の話が出るたびに、どこか所在なさげにしていたから気になっていたの。何か隠しているのなら、この際、全て話してしまった方が良いわよ?」

 サレア様は、ジュリア様の床に付いた手を取って、上げた顔に視線を合わせると、諭すように仰います。
 ジュリア様は青かった顔を今度は赤く染め上げて頷きました。
 彼女はサレア様に促されて私たちの方へと向き直ります。

「グラードル卿……誠に申し訳ございませんでした! 私、貴男に襲われかけたのを……望まぬ婚約を破棄するために利用してしまいました!」

「なッ! ジュリア! それはどう言うことだ!!」

 ジュリア様の言葉に驚いて、ライリー様が声を張り上げました。
 ジュリア様はライリー様を、僅かに恨めしげな表情で見つめます。

「兄さん……私は、兄さんとは違うの。兄さんみたいに貴族になりたかったわけでも無いし、市井で気楽に暮らしていたかった。そんな私の事なんかお構いなしで貴族の跡取りと婚約させられた私の気持ちが兄さんに分かる?」

「だが俺は……お前の幸せを願って……」

「貴族の妻になることが私の幸せではないわ! 兄さん、私は、あの後神殿に入って、今は憧れだったサレア様付きの巫女にもなれた。私は今の方がずっと幸せよ」

 ……ご兄弟の間に互いの感情に齟齬があったことは理解いたしました。

「申し訳ございませんが、ということは旦那様が貴女の身を穢したというのは?」

 私はこの事態に絶句し、固まってしまっている旦那様に代わってそう問い掛けます。
 正直申しまして、少々頭にきているかも知れません。
 何故でしょうか、私の方を見た方々が皆、顔を青くしております。ボソリ――と、マリーズが「あの時のお母ルリア様にそっくり……」と呟きました。

「申し訳ございません。彼……グラードル卿が私を襲おうとした事は確かです。ですが私に襲いかかろうとした寸前に、暴れ牛が引いていた荷車に撥ねられて、近くにあった川に落ちて――どんぶらこっと、流れていってしまいました……。私、その時地面に倒れ込んだ拍子に衣服が破れてしまって……その後悲鳴を聞いて集まった人たちの、『穢されたのでは?』という憶測混じりの言葉を耳にしたときに、これを利用すれば婚約の破棄ができるのでは? と、考えてしまったのです」

「それで、婚約破棄だけでなく、それを理由として神殿にも入ったわけですね……」

「……はい。あの後、グラードル卿が怪我も負っておられ無いと聞いておりましたのと……あの当時は彼の悪行を耳にしておりましたので、そのままにしてしまったのです」

 私は、静かに長く息を吐き出しました。そして大きく息を吸って口を開きます。

「よしんば……婚約破棄して神殿に入った所までは良いでしょう。しかし、何故ご自身の願いが叶ったのならば、その後にお兄様に真実を話して、その心の内をぶつけなかったのですか? お兄様が短慮なお方でなかったから、これまで大過ございませんでしたが、それが原因で刃傷沙汰になってもおかしくはなかったのですよ? 今回、貴女の嘘が原因で、お兄様と旦那様が立ち合う事となったのです。間違えれば大怪我を負ったかも知れない立ち合いでした」

 過去の旦那様が彼女を襲おうとしたことは間違いなく彼の罪ですが、彼女の嘘は身内が復讐してもおかしくない嘘です。それをそのままにしておくなど、浅慮にもほどがあります。

「本当に……誠に申し訳ございませんでした!」

「…………いや……俺が襲おうとしたことは事実なのだし、こちらこそ本当にすまなかった」

 旦那様の言葉には、どこか気が抜けたような安堵や後悔などが入り乱れた、なんとも複雑な感情が乗っておりました。
 すると、ジュリア様の隣にライリー様が膝を正しました。彼は旦那様に相対するように床に手を突いて頭を下げます。

「グラードル……すまなかった! 妹が……まさかそのようなことを考えていたとは……。俺が妹のためと思って行った行為に遠因がある」

「いや、今も言ったが、襲おうとしたことは事実なのだ……今回のことは、その報いということで、お互いに事を収めないか?」

 その言葉を聞いて、フォーザー兄妹は申し訳なさそうに顔を上げました。

「グラードル……この借りはきっと返す。今後君に何か困ったことがあったら言ってくれ、きっと力になる……」

 ライリー様はそう仰いますと、不意に何かを思い出したように気まずそうな顔をなされました。

「グラードル……。もしかして君のところにエヴィデント家のワーナー殿が顔を出さなかったか?」

「ああ先日訪れたが……まさか、君か!?」

 旦那様がそう言いますと、ライリー様は驚きの表情を浮かべます。

「まさか君は、騎士団の誰かが吹き込んだと予想していたのか……?」

「妻の言葉が有ったからだがね」

 そう言って旦那様が私に優しい視線を向けてくださいました。
 ライリー様は、そんな私たちをまぶしそうに見ております。

「……そうだな。本来結婚とはこのように互いが思いやれる相手とするものだった。俺は……己の野心をジュリアにも押しつけていたのだな。真実を知らなかったとはいえ俺は……グラードル、君の家に混乱の種をまいてしまった。……奥方に申し訳ない」

「ライリー……それは俺が学園時代に君にしていた嫌がらせの報いだと思う。だから気にしないでくれ。家の事は自分たちで何とかしてみせるよ」

 旦那様は、床から立ち上がるとライリー様に手を差し出します。
 ライリー様は、その手を取って立ち上がりました。
 何故かは分かりませんが、マリーズがその様子を頬を真っ赤に上気させて、満足げに見ておりました。

「君は本当に……本当に人が変わったのだな。人とは出会いによってそれほどに変わることができるのだな。先ほども言ったが、俺にできることがあったらなんでも言ってくれ、絶対に力になるから」

「ああ、何かの折には……」

 ライリー様と旦那様はしっかりとその手を握り合って言葉を交わしました。

「殿方の方は収まったようですね。ところでジュリア――先ほどフローラさんも仰っておりましたけど、貴女は確かに浅慮でした。しばらくの間、私付きのおつとめから外れてもらいます。神殿のおつとめに励んで、今一度自分の心を見つめ直しなさい」

 旦那様たちから視線を外して、まだ床に座っていたジュリア様に立つように促して、サレア様がそのように仰います。

「そんなぁ……サレア様ぁ」

 なんとも情けなさそうにジュリア様が声を上げます。

「ジュリア、貴女反省していますか?」

「はいッ! 申し訳ございませんでした!」

 サレア様の呆れた様子の言葉に、ジュリア様は背筋を伸ばしてそれは力の入った返事をいたしました。
 その後、まだ兄妹で話があるというライリー様を残して、神殿から出た私たちは、疲れ切ってしまった旦那様の為に辻馬車を拾って館への帰路につきました。

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