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ひと夏の恋じゃ終わらない

語らい。

そして現在

僕は立ち尽くしていた

彼女が去った後も、気がつけば足に力が入らなくて座り込んでしまった

犬の散歩をするお爺さん

砂場ではしゃぐ子供達

なにも耳に入らなかった

「ーむら  中村!」

自分の名前に反応して顔を上げた

彼女、いや、元彼女の親友である藤木夏海が立っていた


「お前かよ」

あまり仲が良い訳では無い。

いや、むしろ僕と付き合っていたことで柚子と遊ぶ機会が少なくなっていた為

僕はこいつに嫌われているであろう

笑いに来たかと思った。柚子に浮気をされて振られた僕を

だから会いたくなかった。ぶっきらぼうに返事をした


「要件は?」


そう聞くと藤木は答えた

「ちょっと、ゲーセンいかない?得意でしょ?」

「悪い、パス。聞いてるだろ?そんな気分じゃないんだよ」

「そんな気分じゃないからこそだよ。いこう」

半ば強引に僕は藤木に引っ張られて、近くのゲームセンターに連れられていった。





「これ取って」

藤木が指した指の先には人気テーマパークのぬいぐるみがあった

もう一度言うが彼女と僕は仲があまりよくない


聞こえなかった振りをして、無視をし続けていると顔を真っ赤にして怒っている

「せっかく人が元気づけてあげようと思ったのに……」


お前にそんなこと望んではいないよ

「わかったようるさいな。明日なら遊んでやるから今日は大人しくほっといてくれ」


そう言って僕は、彼女の返事を聞く間もなく帰路へ着いた


彼女がどんな表情で、どんなことを思って僕をここに連れてきたのかも知らずに

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