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ひと夏の恋じゃ終わらない

語らい。

君と付き合う1日前。

現実は非情なもので

今日から学校が始まる

洗面所で顔を洗っていると、家族の人数よりも1本多い歯ブラシが目に留まる

今にも泣き出しそうだったが僕はもう一度冷水で顔を洗った




学校に着くと奥村柚子が先にいた

夏休みの間は、たまに連絡は取っていたが顔を見るのは2週間ぶりだ

そう、あの日以来に柚子の顔を見た

少し髪を切って友達と笑いあっていた

目は合わない


授業が始まる1分前にスマホが鳴る

「放課後、いつもの公園で」

返信は返さず僕はスマホをポケットにしまった





放課後になり例の公園へと向かう

告白した時 初めてキスをした時 

たくさんの思い出がある

僕だって馬鹿ではない

きっと、終わりだってこの場所なんだろう


公園には既に柚子が来てた

久しぶりに目が合い2人で少しだけ笑った

昔話をした

時間にしたら30分程度、いや、もっと長かったかもしれない

ふと、柚子は真剣な顔に戻った

「久しぶりに楽しかったよ光
話、というより謝らなきゃ行けない事なんだ」

『わかってるよ。』

「ごめんなさい、他に好きな人が出来たの」

『うん、知ってた』

言いたいことはたくさんあった

浮気現場を目撃したんだ、たくさん怒りたいこともあった

聞きたいことだってあった

だけど、僕は今日久しぶりに柚子の笑顔を見たんだ

本当に、久しぶりに

きっと僕は彼女を笑わせることが出来てないなかったんだろう

だから僕は何も言わなかったし、言えなかった

こうして、僕の2年足らずの恋は終わった

これからそれ以上の恋が始まるとも知らずにあっけなく。


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