結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

110話 残った4人。

天河森テンガモリ男3名に女4名。
天河海テンガミ男4名に女3名。
男女比ばっちり!
護衛の兵士さんが2名居たけど、学園長の所に行くと言って今は居ない。
この世界に合コンがあるとは思えないから、そんな事考えてるのは俺くらいだろうなぁ。




「ねー翔くん。」
「んぐ?」


先輩が話しかけてきたが口にものが入っているので飲み物で流し込む。


「なんかこれ、合コンみたいだね。」
「「「ゴホッ!!??」」」


俺以外にも同じ考えがいた。
飲み物飲んでたタイミングで少し吹いてしまった。


「翔くん大丈夫?」
「は、はい。なんとか。」
「あらあら。ソラもカナトも大丈夫かしら〜?」
「だ、大丈夫よロスアさん。えーっと…この子が突然変な事を言うから。」
「和歌だよ。ソラちゃん。」
「ちゃん…ソラでいいわよ。ワカさん。」
「私も和歌でいいよー。」
「そう。ならワカ、突然変な事を言うのはやめてちょうだい。」
「えー変かな?男女が集まって食事は合コンぽいなぁ思って。ちょうど7対7だし。」
「まぁ少しは思ったけど。」
「でしょー?」


合コンの言葉で少し話し込む2人。
ふと隣に居た…カナトさんと目が合った。


「和歌先輩が、なんかすいません。」
「いえいえ。僕も少し感じてましたし。同じ事考えてるとは思はなかったので。」
「翔、ゴウコンって何だ?」
「ローランドさん知らないんですか?ざっくり言うと男女が集まって食事会する事ですよ。」
「ふーん。そうなると俺達はいつもゴウコンしてるって事か?」
「ちょっと違うかな。会った事無い人達とってところが必要。」
「ふーん。リコ知ってたか?」
「んぐ?んーん。」


ローランドさんに聞かれてやっぱり知らなかったみたいだ。
ヘレンさんを見て首を振っているあたり、この世界では使わない言葉なんだろう。
そうなるとカナトさんとソラさんは・・・。


「し。その件は後でお願いします。」


カナトさんは俺にだけ聞こえるように話しかけてきた。
先輩はそんな事どうでもいいみたいでソラさんとお喋りしている。
何か訳があるのか、無理に暴くつもりも無いから黙って頷く。


「では、明日の予定話しましょうか。」
「こちらの布陣は決まっている。ルカ達はどうだい?」
「もちろん決まっているわ。」
「なら、後は試合の順番だね。」
「シングルス1、ダブルス1、シングルス2、ダブルス2、シングルス3でいいかしら?」
「あぁ決まってるんだね。それで構わない。組み合わせはここで言うか?」
「明日でいいでしょう。それでいいかしらきりん?」
「あ、あーうん。ル、ルカに任せる。」
「そんな訳で午前中から試合を始めるわ。」
「おう。おまえらそのつっもりで調整しとけよ。」


ルカさんとセイルさんで予定はさらっと決まった。
試合は午前中から始まって先輩が一番手。


「明日の午前からか…。翔くん午後はし…」
「あ、2人とも走るの禁止ね。」
「えぇっ!?」
「あれ?俺もですか?」
「当然ね。和歌は必ず休む事、翔はそれを見張る事。」
「和歌先輩が休むのを見張る…それ訓練より難しいです。」
「そうね。頑張りなさい。それで和歌は翔が休んでいるか見張る事。」
「え〜。そうだ!ゆっくり走るのは休んだ事に…」
「ならないわ。和歌は休むという言葉を辞書で調べる事から始めなさい。」
「ぶぅ…。」


膨れる先輩が可愛い…おっと、しっかり見張らないと。


休む事を言われて喜ぶメンバーと落ち込むメンバーがいる。
相手の学園でも休む事が苦手な人がいるみたいで、こちらがさっき話していた内容と変わらない反論をしている人がいた。


「私とソラなら走るくらい朝飯前よ!」
「ソラを巻き込まないの〜カナト、ソラは任せるわよ。」
「了解です、ロスアさん。」
「カナト。私はどうすれば?」
「ゆっくりお茶を飲み談笑、部屋で本を読む、寝る。どれがいい?」
「1番始めのね。」
「そんな訳で。翔さんに和歌さん。一緒にお茶でも如何ですか?」
「いいよ〜。ね、翔くん。」
「はい。異論はありません。」


他のメンバーは部屋でゆっくり過ごしたり、自室で寝る者などでばらけて行く。
少し静かになった食堂には俺と先輩。
ソラさんとカナトさんの4人。


うまくこの4人になったが、この組み合わせには何かあるのだろうか。
そんな考えを払うようにカナトさんが語り出すのであった。



「結構マジでやってます。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く