結構マジでやってます。
88話 2人はやる気。
静まりかえる学食。
ある人物に注目が集まる。
「…それはどういう事だ?」
「いやね、そんな怒らないでおくれよ…」
「…あぁ?」
「すいません。全面的に儂が悪かった。」
「……。」
「ヘレン。私の代わりにありがとう。その話詳しくしてくれますよね?」
「う、はい。」
声を荒げたヘレンさんを俺達はただ見ている事しか出来なかった。
ルカさんが皆の代わりに学園長に事情を聞いた。
どうやら交換条件で、こちらが負けた場合の権利みたいだ。
学園長も言葉が足りず、一先ずこの場は落ち着いた。
「し、しかし学園長も人が悪いぜ。決まったみたいに言うからな。」
「そ、そうだね。リコ達が負けなきゃいいんだし。」
「ローランドとリコの言う通りね。勝てばいいのよ。」
「そうじゃな。また負けると決まったわけじゃないしの。」
「「……。」」
その光景を網野さんとヘレンさんが難しい顔をして黙って見ている。
俺もそれに気づき様子を伺っていると。
「ねーねー。また負けるって、前にも試合した事あるの?」
再び静寂がこの場を包む。
俺もそこは気になったけど。
聞いちゃいけない雰囲気も先輩には関係ないらしい。
「そう言えば、和歌と翔には話してなかったの。試合はもう1つの学園、天河海魔高学園とやるんじゃ。」
「へぇ~。他にも学園あったんだね。」
「うむ。他にもあるが、交流しているのはそこだけじゃ。」
「じゃ、その天河海って所に負けたの?」
「まぁ、過去2回やって勝った事はないの。」
「そっか…それは楽し…次は負けないようにしないとね。」
心の声が漏れてますよ先輩。
強者に燃えるタイプですし、俺もそんな人達と試合してみたと思いますし。
「…はは。2人はやる気だな。」
「ふふふ。今年は和歌と翔が入ったし、いけるかもしれないな。」
今まで黙っていた2人がようやく喋りだしたかと思うと、俺と先輩を見て微笑みだした。
「…あぁ。2人の事は任せたぞ。」
「ヘレンもそちらの3人を任せた。」
「あのー?ヘレンさんに網野さん?どうしました?」
「「2日で仕上げる!」」
「「「ひぃぃ!!??」」」
息の合った宣言に、何故か震え上がる約3名。
俺と先輩はそんな光景に首を傾げる。
「なんだか、2人がすっごいやる気だね。」
「2人だけじゃないですよね?和歌先輩。」
「わかる?やっぱり強い人と試合って燃えるよね。」
「まぁ隣でずっと見てきましたから。」
「翔くん…」
「…あ。いや!いつも試合で楽しそうだなって思ってですね!」
「ん?慌ててどうしたの?翔くんも燃えてるって言おうとしたんだけど。」
「へ?あ。そ、そうですね!ははは。」
なんか、つい変な事を口走った。
先輩は相変わらずなのが、良かったやら悲しいやら。
「青春だのぉ~」
「…頑張れ。」
学園長とヘレンさん、その目は止めてください。
「ん!では、明日の朝。またここに集合だ。」
「では、よろしく頼ん…」
その流れで帰ろうとした学園長がヘレンさんに肩を抑えられる。
「…あなたはまだです。」
「私とヘレンは少し話しをして帰る。お前達は先に休むといい。」
「はーい。行こうか翔くん。」
「え、あ、はい。皆さん、おやすみなさい。」
「「「…では!」」」
この後どうなったかは、知らない方がいいだろう。
さらっとその場を後にする先輩に続き、俺もその場を後にする。
息の合った3人もそそくさと退散。
そして天河海の選手がここに到着するまで残り3日。
この後で学園長は2人によってどうなったか…誰も知らない。
ある人物に注目が集まる。
「…それはどういう事だ?」
「いやね、そんな怒らないでおくれよ…」
「…あぁ?」
「すいません。全面的に儂が悪かった。」
「……。」
「ヘレン。私の代わりにありがとう。その話詳しくしてくれますよね?」
「う、はい。」
声を荒げたヘレンさんを俺達はただ見ている事しか出来なかった。
ルカさんが皆の代わりに学園長に事情を聞いた。
どうやら交換条件で、こちらが負けた場合の権利みたいだ。
学園長も言葉が足りず、一先ずこの場は落ち着いた。
「し、しかし学園長も人が悪いぜ。決まったみたいに言うからな。」
「そ、そうだね。リコ達が負けなきゃいいんだし。」
「ローランドとリコの言う通りね。勝てばいいのよ。」
「そうじゃな。また負けると決まったわけじゃないしの。」
「「……。」」
その光景を網野さんとヘレンさんが難しい顔をして黙って見ている。
俺もそれに気づき様子を伺っていると。
「ねーねー。また負けるって、前にも試合した事あるの?」
再び静寂がこの場を包む。
俺もそこは気になったけど。
聞いちゃいけない雰囲気も先輩には関係ないらしい。
「そう言えば、和歌と翔には話してなかったの。試合はもう1つの学園、天河海魔高学園とやるんじゃ。」
「へぇ~。他にも学園あったんだね。」
「うむ。他にもあるが、交流しているのはそこだけじゃ。」
「じゃ、その天河海って所に負けたの?」
「まぁ、過去2回やって勝った事はないの。」
「そっか…それは楽し…次は負けないようにしないとね。」
心の声が漏れてますよ先輩。
強者に燃えるタイプですし、俺もそんな人達と試合してみたと思いますし。
「…はは。2人はやる気だな。」
「ふふふ。今年は和歌と翔が入ったし、いけるかもしれないな。」
今まで黙っていた2人がようやく喋りだしたかと思うと、俺と先輩を見て微笑みだした。
「…あぁ。2人の事は任せたぞ。」
「ヘレンもそちらの3人を任せた。」
「あのー?ヘレンさんに網野さん?どうしました?」
「「2日で仕上げる!」」
「「「ひぃぃ!!??」」」
息の合った宣言に、何故か震え上がる約3名。
俺と先輩はそんな光景に首を傾げる。
「なんだか、2人がすっごいやる気だね。」
「2人だけじゃないですよね?和歌先輩。」
「わかる?やっぱり強い人と試合って燃えるよね。」
「まぁ隣でずっと見てきましたから。」
「翔くん…」
「…あ。いや!いつも試合で楽しそうだなって思ってですね!」
「ん?慌ててどうしたの?翔くんも燃えてるって言おうとしたんだけど。」
「へ?あ。そ、そうですね!ははは。」
なんか、つい変な事を口走った。
先輩は相変わらずなのが、良かったやら悲しいやら。
「青春だのぉ~」
「…頑張れ。」
学園長とヘレンさん、その目は止めてください。
「ん!では、明日の朝。またここに集合だ。」
「では、よろしく頼ん…」
その流れで帰ろうとした学園長がヘレンさんに肩を抑えられる。
「…あなたはまだです。」
「私とヘレンは少し話しをして帰る。お前達は先に休むといい。」
「はーい。行こうか翔くん。」
「え、あ、はい。皆さん、おやすみなさい。」
「「「…では!」」」
この後どうなったかは、知らない方がいいだろう。
さらっとその場を後にする先輩に続き、俺もその場を後にする。
息の合った3人もそそくさと退散。
そして天河海の選手がここに到着するまで残り3日。
この後で学園長は2人によってどうなったか…誰も知らない。
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