結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

80話 まぁ翔くんだし。

練習が終わり皆で片付けをしてから、職員室に来ていた訳だが。
先生が最後に様子を見にきて、この異様な忠誠心に驚いていた。


「どうなればあんな状況になるのか疑問は残りますが、生徒達がやる気になってて良かったです。」
「んー。お手本を見せたくらいですよ。なぁ?翔。」
「まぁ、少々刺激的だった感じはしますが。」
「こちらとしては、また来て頂きたいです。どうですかね?」
「他に仲間もいるので、一度相談して来ます。」
「良いお返事お待ちしています。では今日はお疲れ様でした。」


職員室を出ると、さっきの生徒達に少し囲まれた。
また来て欲しいと言われるのは、正直嬉しい。
討伐目的は達成した訳だし、この後どうするかは網野さん次第かな。
今は戻って和歌と相談かな。


「あ。2人ともおかえり〜」
「た、ただいまです。」
「ただいま帰りました。」
「…ん?きりんちゃん何か良いことあった?」
「え、え?…な、ないよ。」


帰って早々先輩は、網野さんが良い事があったかどうかを聞いてきたが。
見てすぐ分かるような顔をしてるのかな?


「う、うぅ〜。」
「網野さんどうかしましたか?」
「な!なんでも。な、ないです。」


ちょっと顔が赤いような気がする。
バドで疲れたかな?


「ふむふむ。ほー。」
「ん?どうしました?和歌先輩。」
「まぁ翔くんだし…よし!ご飯にしよう。」
「今何か言いましたか?」
「気にしなーい、気にしなーい。」


結局は網野さんが何か良い事にあったんだろう。
見ても俺には分からないなぁ。じー…。


「⁉︎…あ、あわわ。」
「翔くん。きりんちゃんをじっと見過ぎ。よろk…困っちゃうでしょ。」
「わ、和歌!」
「はいはい。ほら、ご飯の準備して。」


よく分からないが、今はお腹も減ったし後でいいか。
俺と網野さんは用意されたご飯に食べる。
先輩はあまり食べてないけど。


「和歌先輩あまり食べてませんが。」
「町でいっぱい食べて来たし、朝しか運動してないから控えるの。」
「和歌先輩行った時は、作り方を教えてもらうと…。」
「ちゃんと覚えたし!皆が私に色々食べさせるから。」
「それなら明日運動しに行きませんか?」
「運動って? 」


今日の出来事を先輩に説明した。
学生達とバドミントンをした事だけを。


「すっごい楽しそうじゃん。明日も行こうよ。」
「和歌先輩ノリノリですね。」
「だってバド部隊の人以外に打つ機会ってなかったじゃん。」
「あーそう言えばそうですね。」
「それに2人だけずるいよ!デートしt …むぐぐ。」
「わ、わかったよ。こ、これ以上喋らないで。」
「2人ともどうかしましたか?」
「…翔くんだからね。」
「翔さんだからですか。」
「え?何ですか?」
「「なんでもなーい。」」


所々で2人が悟った目を向けて来る。
俺には分からないって言うけど何だろう。
気にしてもしょうがないか。
とりあえず、また明日あそこに行く事になった。
さて先輩は、皆になんて呼ばれるのかな。





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