結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

41話 すっごい怒ってる?

ガルァァァァ!!!!


「すっごい怒ってる?」
「和歌、構えないの。あれ当たればやばいわよ。」
「…回避。」
「は、はい!ほら和歌先輩、こっちですよ。」


ゴォォォォ!!!
熊さんが目の前を通り過ぎる。
リコさんや先輩も突進ぽいものをやってたけど、あの質量での攻撃力は当たればやばそうだ。
熊さんはすぐに静止してこっちに振り向く。


「ロー。あれ止めてくれるか?」
「了解だ。ところで熊飛んできたが、どうなってるんだ??」
「リコちゃん直伝だよ!」
「さすがリコの技!和歌もいいセンスしてるよね。」


熊さんと戦っていた3人が合流した。
網野さんがあれを受け止めるようにローランドさんに聞いている。
それを一つ返事で承諾するローランドさんすげー。
先輩とリコさんは変に盛り上がっているけど触れないでおこう。


「では、私とリコが左。翔と和歌は右から頼むぞ。」
「きりん達が攻めるなら、私とヘレンはそれぞれのフォローね。」
「…あぁ。」


網野さんが指示をだして、ルカさんとヘレンさんがそれぞれのフォロー。
戦いなれてるからか、多く語らなくても伝わってるみたいだ。


「リコと和歌は全力で突っ込め。翔はもし反撃きたら攻撃をさばけばいい。」
「りょーかい。本家の技見せてあげるよ!」
「はーい。私も負けないよ!」
「さばくですか。やってみます。」
「うむ。では、ロー頼んだぞ。」
「あぁ、任された!」


僅かな間に方針は決まった。
熊さんも準備万端?
ガルァァァァ!!!!
さっきと同じ感じで突っ込んで来た。


「うぉぉぉぉ!!!ぐ!!」


ドゴーン!!
ローランドさんは宣言通り、あの攻撃を受け止めた。


「本当に受け止めたし…。」
「ローはやるときはやる男だ。リコ!和歌!」
「「いっくよぉ!!」」


ゴス!!
グルゥ!?
2人の突進を両脇からもろにくらった熊さん。
いたそー…。


「ヘレン!」
「…あぁ。」


うずくまる熊さんの頭部に2人の蹴りが…
ゴン!!
グゥ……。
ドーン!


「うぁ…全部痛そう。」
「翔よ。戦いなんてこんなものだ。」


熊さんは倒れて動かなくなった。
あれだけ攻撃くらえば…熊さんとは言え倒れるよな。
網野さんはこんなものって言ってるけど。


「ふぅ。あの試合後のこれは少し疲れたわ。和歌は元気そうね。」
「んーでも試合する元気はないかもー。」
「リコはまだまだ元気!」
「俺もまだまだ、ぐふ。」
「…飲め。」


ローランドさんは攻撃を受けた時に、どこか痛めたのかまた血を吐いた。
ヘレンさんが用意していた薬を飲んでいる。
ルカさんと先輩は、あの試合の後出し少し疲れた様子。
こうして俺達バドミントン部隊は大きい熊さんを無事討伐できた。


「…勝利の余韻に浸ってるところ悪いんだが、残党狩り手伝ってくれないか?」


戦いはまだ続くみたいだ。



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