結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

15話 打ち合いやってみる?

網野さんとローランドさんの訓練が一区切り付いたみたいだ。


「今日も1本も決まらなかった…筋肉が足りないか。鍛えなおさねば!」
「これ以上どこを鍛えるの?ローランド。」
「ルカさん。俺はまだまだですよ。限界なんぞありません!」
「あー。うん。すごいね。頑張れー。」


ローランドさんは、まだどこか鍛えるみたいだ。
熊さんと同じくらいの身長あって、がっちりしている。
ルカさんの言う通り、どこまで鍛えるだろうか。


「ルカ、お疲れ様。2人はどう?」
「きりんもね。2人は…ね。凄いわよ。もう軽く打ち合いできそうよ…。」
「ん?ルカどうかしたか?」
「あ、いえ、なんでもないわ…」
「???…そうか。まぁ基礎より経験を速く積んでもらいたいし丁度いいな。どうするかだが…。」
「はい!はーい!リコがやる!やりたーーい!審判やったから動きたい!」


網野さんとルカさんが話してる間に、リコさんが突っ込んでいく。


「リコか。そうだな…和歌。打ってみるか?」
「リコちゃんがお相手してくれるんですか?やりますー!」
「そうか。ルカどうする?」
「それでいいと思うわ。和歌ちゃんの方は私がみるわ。きりんは翔さんを見て。じゃ、ローランドも貰うわね。行くわよー。」
「わかった。翔は、ヘレンと打ってもらう。2人とも良いか?」


リコさんと先輩が打ち合う事になって、ルカさんとローランドさんは反対側にあるコートに向かって行った。
俺も打ち合えるのか。なんかワクワクしてきた。俺は当然…


「…構わない。」


!!!ヘレンさんがいつの間にか俺の横に居た。びびった。


「はい!よろしくお願いします。」


俺とヘレンさんの訓練が始まる。


「では、軽く打ち合ってみろ。そうだな、翔。ハイクリアは知っているか?」
「俺達の居た世界では、高く打ち上げるみたいな感じですが一緒ですか?」
「それだな。ショットの認識が違ったらその時にでも言ってくれ。ヘレン数本打ち合ってみてくれ。」
「…了解。」


準備運動って感じか。しっかり感触を確認しないとな。
俺は網野さんに言われコートに入り構える。


―スッパーン。
ヘレンさんのロングサービスで、シャトルがこっちに飛んでくる。


―ぽーん。パーン。ぽーん。パーン。
…なんか俺のインパクトが弱い気がする。んー…ヘレンさんのように打てないな。
このラケット以外に扱いが難しい…な。


―ポーン。パーン。ポーン。パーン。
もうちょいだな。
…ルカさんは何て言っていたっけ?水や風を纏うだったかな。
ガットの部分に少し張るイメージで…


―パーン。パーン。パーン。パーン。


「ほーこれは…こうも簡単に扱えるとは。先程ルカがしょげてたのは予想以上に2人が出来てしまったからか。これは鍛えれば十分戦力だな。ふふふ。」


―パーン。パーン。パーン。パーン。
網野さんが打ち合いを見ている。
その後も俺とヘレンさんは、暫く打ち合いをしていた。



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