少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

171話 どっちもおかしいって事で。

 一瞬の浮遊感。


 目を開ければそこは大きな闘技場。


「なんか懐かしいね。」
「そうですな。あの時から何も変わっていませんね。」
「ジルさんいないね。」
「きっと里帰りしているのだろう。」


 所々に地面が抉れたり、焦げ跡がある。あの時は大変だったなぁ。


『待てソラヤ。龍神様と会った事があるのか?』
「あるよ。言ってなかったっけ?」
『聞いていない……羨ましい。』
「羨ましいの?」
『ここ何十年も誰にもお会いしていないのだ。ここにいないなら何処へ。』
「多分家族がいるところだよ。龍の郷って言ってたよ。」
『なんと!行き違いか!』


 待っていても誰も来る気配はない。森の門番がここを放置していいのだろうか。まぁいないならこのまま通過させてもらおう。


『な!待たずに行くのか!?』
「そりゃ出会ったら戦いそうだし。全員で戦っても勝率低そうだし。もう少し強くなってから戦いたいし。」
『すでに勇者より強い人間が、いったい何処まで強くなるのだ?』
「んーとりあえず3桁はいっておきたいね。」
『我でも3桁はないぞ。』
「え?そうなの?」
『この変な文字盤は、使い方が分からんのだ。』


 リナにメニューの使い方を教えた。理解力は高く、すぐに使いこなしている。


『ふむふむ。中々に凄いぞ。この文字盤を考えた者は天才か。』
「パーティに入れば、お互い確認出来るようにもなるよ。」
『それはどうすれば良いのだ?』


 リナをパーティに誘った。そして許可を貰いステータスを見てみる。




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ステータス アイテム プロフィール ▶︎パーティ
 ―リナ・スウィーラ Lv85
 年齢???
 職業/天空龍
 スキル/龍闘気、飛行Lv10、観察眼Lv10、蹴撃Lv10、拳撃Lv10、痛覚遮断Lv7、龍人化
 魔法/風魔法Lv10
 称号/古龍種、我慢強い、インファイター、翠帝


HP 34,000/34,000・MP 29,325/29,325・SP 4,675/4,675
STR/240・DEX/10・VIT/200・AGI/100・INT/50・MND/200・LUK/36
Lvアップボーナス/0ポイント


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 他の皆んなも気になったのか、個々に確認している。


「うわぁ。まじか。リナ一人で無双出来るじゃん。」
『我のは良い。それよりもだソラヤ。スキルもステータスも人族とは思えんぞ。』
「えーそんな事ないでしょう。僕らのパーティ内では割と普通な気がする。」
『もう一度見てみろ。』
「えー?いいけど。何度見ても普通でしょ。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ ???
 ―ソラヤ Lv50
 年齢/12
 職業/勇者


スキル/勝利の女神、短剣Lv10、剣Lv10、大剣Lv10、刀Lv10、盾Lv10、銃Lv10、投擲Lv10、観察眼Lv10、手加減、蹴撃Lv5、拳撃Lv5、爆破Lv5、狙撃Lv10、気配Lv10、危険察知、採取Lv3、聞き耳Lv3、武器破壊Lv4、龍神の過保護、受け身Lv10、受け流しLv10、空間管理Lv5、拘束Lv2、名付け親、英雄


称号/女神に愛された者、龍神の友、天空の覇者、牙の狩人、森の盾を砕きし者、冒険者、我慢強い、ガンマニア、イーグルアイ、ソードマスター、勇者


HP 9,200/9,200・MP 2,600/2,600・SP 6,600/6,600
STR/24(20×1.2)・DEX/24(20×1.2)・VIT/24(20×1.2)・AGI/240(200×1.2)・INT/32(27×1.2)・MND/24(20×1.2)・LUK/240(100+100=200×1.2)
Lvアップボーナス/0ポイント


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「ね?」
『ではないぞ。皆に顔を見てみよ。』


 皆んなの目が驚いた顔をしている。勇者になって貰ったスキルは皆んな聞いていたはずだよね。


「『どっちがおかしい?』」
「どっちもおかしいですな。」
「そうね。リナちゃんと比べる空ちゃんが人間離れ?」
「さすがソラヤ。だが、防御はまだ私に任せてもらうぞ。」


 クロイも母さんも父さんも、驚いてはいるが割と受け入れてくれる。


「少し目を離した隙に人を辞めたのか。」
「さすがね〜お姉さん抜かれちゃったわ。」
「いや、ローゼ。僕は人だから。」


 ローゼに人間である事を説明して、ナイトはのほほんと笑うだけ。仲間には特に問題なしって事で。


「さ、この先の門から中に行くから。魔物はいるから、皆んな気をつけて行こう。」
「「「おーー!」」」
『帰りは龍神様に会いたいな。』


 そんなに会いたかったのか。見ていて少し可哀想だから、天使の件が片付いたら龍の郷に行こう。これからの事を考えつつ、いざ森の中へ!



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