少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

118話 早さが必要と感じているみたいだ。

「レイラン様、おかえりなさいませ。」
「ただいま、ヤヤ。」
「皆様も無事のご帰還で何よりです。」
「心配かけたのかな?」
「そうですね。レイラン様は、あなた方のスキルを……とにかく。3週近く帰らないのはどうかと。」
「す、すいません。」


何か言いかけたけど、スキル?…………あぁ、女神とか龍神のスキルか。
あんなスキルを持っている集団だ。
余程の事が無ければ問題ないとややさんに思われているぽい。


―ガチャ、ギィー。


屋敷の扉を開けるヤヤさん。
他には誰もいないのかな?


「まだ誰も戻って来ていないのね。」
「はい。」
「レイランさん、俺は先に部屋に戻ります。少し休みたいです。」
「エッジがバテるなんて珍しいわね。いいわ、夕飯の時間まで自室で休んで来なさい。」


久しぶりの屋敷でエッジも気が抜けたかな?


「ソラヤ達はどうする?余裕があるなら話を聞いておきたいわ。」
「僕らは……皆んな大丈夫。」
「では居間に行きましょう。」
「お茶をお持ちしますね。」


屋敷の居間に入り、皆んなで並んで座る。
ヤヤさんがお茶を用意してくれた。
あぁ〜うまい。


「ここのお茶を飲むと、戻ってきたって感じがしますね。」
「そんな何度も飲んでない気がするけど。」
「ソラヤ、回数ではありませんよ。誰が入れたか、誰と飲むかですよ。」
「ふ〜ん。」


「クロイはたまに凄く年上に感じる発言があるよな。」
「ほほ。わたくしはおじいちゃん子でしたから。」
「そんなものか。」


レイランさんもお茶を飲み入れた人間、飲んでるメンバーを見渡している。


「入れる人に、飲む人か…ふぅ。そう言えば山籠りはどうだったんだ?」」
「どうって?始めの目的通りLvは無事上げてきましたね。」
「それは何よりだ。3週近くずっと岩山にいたのか?」
「はい、魔物も多いと聞いていたので。噂通りかなりいましたね。」


あぁ、お茶がうまい。
ずっと外にいたから、味のある飲み物が有難い。
今度篭る時は、何か飲み物の工夫を考えていこう。


「でも私は一つしか上がらなかったの。」
「ナイトはもともと高いし。経験値とか違うんじゃない?」
「そうなのかしら〜?スキルはいっぱい上がったんだけどね。」
「そう言えば、ステ見てないけど。ナイトはどうしたの?」
「ん?こうよ。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―ナイト Lv40
年齢/115
職業/魔導師デーモンロード
スキル/痛覚遮断Lv8、魅了無効、拳撃Lv10、観察眼Lv8、気配Lv8、飛行Lv2、
魔法/火魔法Lv10、闇魔法Lv10


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 6,020/6,020・MP 4,140/4,140・SP 1,880/1,880
―STR/65・DEX/37・VIT/37・AGI/57・INT/65・MND/40・LUK/10
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「Lv40にもなると凄いね。」
「「え?40?」」
「あれ?言ってませんでしたっけ?僕らのパーティでLvはナイトが1番高いって。」
「聞いたような…だがそのLv帯で1上がるのは、何年もかかると言われているはず。」
「いつLv39になったか覚えてないわ。」
「たまたま近かったのでしょうか。」
「まぁいいじゃない。」


本人は全然気にして様子はない。
聞けばLv40を超えている人が、このクランにはナイトだけらしい。


魔法も火と闇が10まで上がっている。
ずっと2属性使って殴り続けてたし…おや、拳撃も10だ。


「私はSTRとAGIにステを振ったわ。もう少し早く動きたいから。」
「ナイトさんは十分早いと思いますが。」
「そうでもないのよ。仲間の攻撃に合わせようとしたら、まだ少し足りないわ。」
「仲間の為のステ振りですか。」
「そうでも無いわよ。私とローゼは平均的に上げているしね。ローゼはどうした?」
「えっとこうか。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―ローゼ・ヴァイス Lv23
年齢/15
職業/戦士
スキル/鞭Lv10、拘束Lv10、蹴撃Lv5、観察眼Lv10、指導員、気配Lv10、危険察知、空間管理Lv1


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 2,024/2,024・MP 1,150/1,150・SP 874/874
―STR/50・DEX/35・VIT/35・AGI/41・INT/5・MND/10・LUK/20
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「私はDEXとVITに1ずつ。後はAGIに振ったわ。」
「ローゼらしいわね。」
「2人ともAGI上げたんだ。」
「「ソラヤが早いから。」」
「あれ僕の為?」
「私はそれだけじゃ無いけど〜」
「私はソラヤを止める為だな。」
「ローゼ……。」
「この頃、物騒な弾丸ばかり増えるからな。」
「そんな事無いと思うけど。」
「「………。」」


2人の無言で何かを訴えてくる。


大丈夫、そんなに危なくないよ。
爆発したり、吹き飛ばしたり、凍らせるだけなのにな〜。

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