少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
90話 王都のギルドで初依頼
なんか色々あったけど無事ギルドに着いた。
3人の男達に絡まれて以降は、すんなりここまで来れた。
時折、道を開ける人までいたくらい。
「いらっしゃいませ。今日は知らない方がいますね。」
「クランの新入生だ。今日はギルドへの挨拶と、方がの街の地図を貰いに来た。」
「挨拶ですか?ギルマスいますので、地図のついでに連れて来ます。そちらのテーブルでお待ちください。」
ピースさんが、簡単に話をして要件を伝えてくれた。
ギルドマスターに挨拶は効いたいないけど、まぁいずれやらなきゃいけない事だし。
そしてギルドマスターを呼んでくると席を外す。
地図を取りに行くついでに、呼んでくると聞こえたけど気のせいだろう。
「よぉ。仮面の……増えたか?」
「はい。今回10から17まで。」
「ほぅ、あの堅物が一気に増やしたか。しかし、若いのが多いな。大丈夫なのか?」
「それは、見れば分かりますよ。」
「はは!大きくでたな!それじゃ、見せて貰おうか。」
降りて来たガタイのデカイ人と、ピースさんが話が進んでいく。
流れ的にこの人がギルドマスターなんだろう。
「済まないが、ギルドカード提示して貰っていいかな?」
「良いですけど、見せた時と内容変えてませんよ?」
「話には聞いているけど。別にそのままで良いですよ。あ、称号にクランの名前があると思うので、入れといてくれれば。」
「分かりました。皆んなも設定しておいて…こーして、こう。よし出来ました。」
「期待値上げたんだ。生半可なもの……じゃ………。」
皆んなは設定って意中なので、僕のを一つ渡した。
それを見て、徐々に固まるギルドマスターらしき人。
「坊主……いや、ソラヤか。これ、いやいや。レイランさんが見て、この能力書き出すか?」
「何か問題でもあります?」
「問題って。この…!お前ら全員俺がの部屋に来い。」
よく分からないけど、話の途中で呼ばれたのでそのまま移動した。
僕のギルドカード見せただけだけど、何か変な事書いたかな?
「突然済まないな。これを色んな奴がいるとこで言うのもなんだからな。しかし、これレイランさんは見てるんだよな?」
「ギルドマスターである貴方には、見せておいた方がいいかと考えてます。」
「それが仮面の考えか…。」
「おやっさん、信用されてるんすよ。」
「エッジの坊主に言われてもなぁ〜。」
「ひでぇ!」
「まぁ良いじゃないか。」
「ピースさん、フォローしてくれてもいいんですよ?」
仲よさそうに話す3人。
王都のギルドマスターと仲が良いって、おじさん達ってかなり凄いクランなのかな?
「余計なお世話かもしれんが、俺からのアドバイスだ。称号はクランのだけで、それとスキル載せすぎだな。武器に1〜2くらいで十分だと思うぞ。」
「そうなんだ。載せとけば舐められないかなって思ってたよ。」
「その考えもあるな。だけど限度があるってもんだ。舐められたりしないで驚かれるが、逆に狙われたりするかもしれないぞ?」
「成る程。勉強になります。」
「はははは!仮面の新人は素直だな!」
大声で笑いながら、バシバシ肩を叩かれる。
このノリどこかで…つい最近の事だった様な。
「痛い…。」
「なんだ、ひ弱だな。」
「僕は回避型なんだよ。それより、そろそろ地図が欲しんだけど?」
「おぉ、忘れてた。」
話を切り替えて、ようやく地図を手に入れる事が出来た。
地図を貰うだけが、だいぶ時間かかった気がする。
「ありがとうございます。エッジ武器屋の案内よろしく。」
「え?あ、うっす。じゃ、おやっさんまたです。」
何か言われる前に早々に立ち去る……ガシ!
「まぁそんなに慌てるなや。」
「何かごそごそしてた物は、見つけちゃいました?」
「ほぅ。なかなかに良い観察力だ。そんな奴には……コレだ!」
おじさんが差し出したのは1枚の紙。
上に生物の様な…線?これは道案内?その下に数字が大きく書かれている。
これって…。
「手配書?」
「おう、手配書は知ってたか。なら話は早い討伐依頼だ。」
「それをどうして僕らに?」
「さっきの称号をあれだけ持ってるんだ。強さは申し分ないだろ?」
「まぁ仲間がいればだけど。」
「仲間で行っていいんだ。奴は賢くて警戒心強いんだよ。一度立ち向かって来た相手には近づかん。」
「そうなると?魔物が知らない人で、それなりの強さを見込める人達が必要と。」
少し考えてみる。
この口振りから、手を焼いているんだとは思う。
警戒心が強いと言われているのに、初見の相手には姿を現わすってどうなんだ?
「うーん。これエッジ達はやったの?」
「やりましたよ。ただ、一撃入れて空に逃げられました。」
「鳥なんだ。」
「ん?ここに絵が書いてあるだろう?」
絵?あーこの道案内にしても、ぐちゃぐちゃな線がそうなのか。
鳥……そう言われれば、鳥に……。
「どうやっても鳥には見えませんよ。」
「まぁそんなのはいいんだ。『天空の覇者』って称号があるなら、ハーピー・イーグル倒してるんだろう?」
「まぁそれなりには。」
「それなり?まぁいい!とにかく頼めないか?報酬も払うからな?」
報酬を支払うのは当たり前だ。
お金に困ってはいないけど、王都って何かとお金掛かりそうだし。
僕は仲間に見て、受けても良いか目を配る。
「仮面で目の動きもよく分からないや。皆んな行くけどいい?」
「もちろん!魔物なら思い切りやってもいいよね?」
「ダメよ、ブルーム。吹き飛ばして食べれなくしたら勿体無いわ。」
「そうだね!ソラヤの指示に従えば問題ないね。」
即座に反応するのはいつもシー。
それに続くナイトが、冷静さを無くさない様うまくシーのテンションをコントロールする。
「ほほ。腕がなりますね。ローゼも良いですよね?」
「無論だ。私はそれに全力で答えるだけだ……そして、全力で止めるからな。」
「ほほ?」
クロイは仮面で見えないが、きっと楽しみでワクワクした顔をしているだろう。
そんな顔を仮面があっても関係ないローゼは、止める宣言をしている。
おっと、僕にも目配せしている…気がした。
「俺と栄理は、ソラヤが行くとこならどこでも行こう。」
「うんうん。あと皆んな怪我には気をつけていこうね〜。」
お父さんとお母さんは、基本は賛成してくれる。
最近どっしり構えてるし、安心感がある。
「ははは!頼りになる新人達だな!」
「では、その依頼受けます。」
王都初の依頼は討伐。
さて、始めが肝心だ。気を張っていこう!
3人の男達に絡まれて以降は、すんなりここまで来れた。
時折、道を開ける人までいたくらい。
「いらっしゃいませ。今日は知らない方がいますね。」
「クランの新入生だ。今日はギルドへの挨拶と、方がの街の地図を貰いに来た。」
「挨拶ですか?ギルマスいますので、地図のついでに連れて来ます。そちらのテーブルでお待ちください。」
ピースさんが、簡単に話をして要件を伝えてくれた。
ギルドマスターに挨拶は効いたいないけど、まぁいずれやらなきゃいけない事だし。
そしてギルドマスターを呼んでくると席を外す。
地図を取りに行くついでに、呼んでくると聞こえたけど気のせいだろう。
「よぉ。仮面の……増えたか?」
「はい。今回10から17まで。」
「ほぅ、あの堅物が一気に増やしたか。しかし、若いのが多いな。大丈夫なのか?」
「それは、見れば分かりますよ。」
「はは!大きくでたな!それじゃ、見せて貰おうか。」
降りて来たガタイのデカイ人と、ピースさんが話が進んでいく。
流れ的にこの人がギルドマスターなんだろう。
「済まないが、ギルドカード提示して貰っていいかな?」
「良いですけど、見せた時と内容変えてませんよ?」
「話には聞いているけど。別にそのままで良いですよ。あ、称号にクランの名前があると思うので、入れといてくれれば。」
「分かりました。皆んなも設定しておいて…こーして、こう。よし出来ました。」
「期待値上げたんだ。生半可なもの……じゃ………。」
皆んなは設定って意中なので、僕のを一つ渡した。
それを見て、徐々に固まるギルドマスターらしき人。
「坊主……いや、ソラヤか。これ、いやいや。レイランさんが見て、この能力書き出すか?」
「何か問題でもあります?」
「問題って。この…!お前ら全員俺がの部屋に来い。」
よく分からないけど、話の途中で呼ばれたのでそのまま移動した。
僕のギルドカード見せただけだけど、何か変な事書いたかな?
「突然済まないな。これを色んな奴がいるとこで言うのもなんだからな。しかし、これレイランさんは見てるんだよな?」
「ギルドマスターである貴方には、見せておいた方がいいかと考えてます。」
「それが仮面の考えか…。」
「おやっさん、信用されてるんすよ。」
「エッジの坊主に言われてもなぁ〜。」
「ひでぇ!」
「まぁ良いじゃないか。」
「ピースさん、フォローしてくれてもいいんですよ?」
仲よさそうに話す3人。
王都のギルドマスターと仲が良いって、おじさん達ってかなり凄いクランなのかな?
「余計なお世話かもしれんが、俺からのアドバイスだ。称号はクランのだけで、それとスキル載せすぎだな。武器に1〜2くらいで十分だと思うぞ。」
「そうなんだ。載せとけば舐められないかなって思ってたよ。」
「その考えもあるな。だけど限度があるってもんだ。舐められたりしないで驚かれるが、逆に狙われたりするかもしれないぞ?」
「成る程。勉強になります。」
「はははは!仮面の新人は素直だな!」
大声で笑いながら、バシバシ肩を叩かれる。
このノリどこかで…つい最近の事だった様な。
「痛い…。」
「なんだ、ひ弱だな。」
「僕は回避型なんだよ。それより、そろそろ地図が欲しんだけど?」
「おぉ、忘れてた。」
話を切り替えて、ようやく地図を手に入れる事が出来た。
地図を貰うだけが、だいぶ時間かかった気がする。
「ありがとうございます。エッジ武器屋の案内よろしく。」
「え?あ、うっす。じゃ、おやっさんまたです。」
何か言われる前に早々に立ち去る……ガシ!
「まぁそんなに慌てるなや。」
「何かごそごそしてた物は、見つけちゃいました?」
「ほぅ。なかなかに良い観察力だ。そんな奴には……コレだ!」
おじさんが差し出したのは1枚の紙。
上に生物の様な…線?これは道案内?その下に数字が大きく書かれている。
これって…。
「手配書?」
「おう、手配書は知ってたか。なら話は早い討伐依頼だ。」
「それをどうして僕らに?」
「さっきの称号をあれだけ持ってるんだ。強さは申し分ないだろ?」
「まぁ仲間がいればだけど。」
「仲間で行っていいんだ。奴は賢くて警戒心強いんだよ。一度立ち向かって来た相手には近づかん。」
「そうなると?魔物が知らない人で、それなりの強さを見込める人達が必要と。」
少し考えてみる。
この口振りから、手を焼いているんだとは思う。
警戒心が強いと言われているのに、初見の相手には姿を現わすってどうなんだ?
「うーん。これエッジ達はやったの?」
「やりましたよ。ただ、一撃入れて空に逃げられました。」
「鳥なんだ。」
「ん?ここに絵が書いてあるだろう?」
絵?あーこの道案内にしても、ぐちゃぐちゃな線がそうなのか。
鳥……そう言われれば、鳥に……。
「どうやっても鳥には見えませんよ。」
「まぁそんなのはいいんだ。『天空の覇者』って称号があるなら、ハーピー・イーグル倒してるんだろう?」
「まぁそれなりには。」
「それなり?まぁいい!とにかく頼めないか?報酬も払うからな?」
報酬を支払うのは当たり前だ。
お金に困ってはいないけど、王都って何かとお金掛かりそうだし。
僕は仲間に見て、受けても良いか目を配る。
「仮面で目の動きもよく分からないや。皆んな行くけどいい?」
「もちろん!魔物なら思い切りやってもいいよね?」
「ダメよ、ブルーム。吹き飛ばして食べれなくしたら勿体無いわ。」
「そうだね!ソラヤの指示に従えば問題ないね。」
即座に反応するのはいつもシー。
それに続くナイトが、冷静さを無くさない様うまくシーのテンションをコントロールする。
「ほほ。腕がなりますね。ローゼも良いですよね?」
「無論だ。私はそれに全力で答えるだけだ……そして、全力で止めるからな。」
「ほほ?」
クロイは仮面で見えないが、きっと楽しみでワクワクした顔をしているだろう。
そんな顔を仮面があっても関係ないローゼは、止める宣言をしている。
おっと、僕にも目配せしている…気がした。
「俺と栄理は、ソラヤが行くとこならどこでも行こう。」
「うんうん。あと皆んな怪我には気をつけていこうね〜。」
お父さんとお母さんは、基本は賛成してくれる。
最近どっしり構えてるし、安心感がある。
「ははは!頼りになる新人達だな!」
「では、その依頼受けます。」
王都初の依頼は討伐。
さて、始めが肝心だ。気を張っていこう!
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