少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
38話 戦闘見学で一大事?
ローゼさんを連れて森の中に戻ってきた。
昨日もそうだけど、8匹倒した後ウルフが出なくなる。
「ローゼさん、ワームって何か売れます?」
「ワームが出す糸くらいだな。皮は柔らかくて脆いので、需要がないのだ。」
「あれを食べる人もいないだろうし。糸だけか〜どうやって回収するの?」
「わざと攻撃させるか。巣を見つけるかだな。ただ、絡み取られると、面倒だから気をつけろ。」
「ん〜効率悪そう。いいや、クロイよろしく。」
進行方向にいたワームを、火の魔法で燃やして進む。
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《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
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「火とか森で危なくないか?」
「ほほ。燃え広がらない様に気をつけてますが。万が一は、水魔法で消しますので。」
「クロイは水と火が使えるのか。」
「そうですね。他の属性も使いたいですが、見た事ないので何とも。」
「2属性を使えるだけ、十分凄いのだが。」
「ほほ。まだまだですよ。」
ローゼさんの話によると、2属性を扱えるのは凄い事らしい。
4属性を使える人も存在している話だけど、そんなの勇者のパーティくらいだろうって話。
例え2属性でも、水と火は旅をするのに貴重な人材って重宝されるとか。
「そうなんですね。わたくしとしては、風の魔法を覚えたいですね。」
「風魔法?何か欲しい訳でもあるのか?」
「髪を乾かすのに、大変便利かと。」
「あはは。そんな理由か。確かに旅をするのに必要だな。」
クロイとローゼさんが楽しそうに会話をしている。
クロイの言う風魔法は、主にシーとお母さんが欲しいって言われてるものだ。
僕やクロイやお父さんは、髪が長くないから自然に乾くんだけど。
会話をしながら歩いて行くと、昨日のワー・ウルフがいた広場に着いた。
「今日はいないな。危険察知のスキルも反応無いから、いつもここにいるわけじゃ無いのかね?」
「縄張りは変えたりしないが、レア度が高い奴だからな。あまり出会う事も無いと思うぞ。」
「そっか。居れば一気に稼げると思ったのに、残念だな。」
「そう考える奴は、あまりいないぞ。出来る事なら、出会いたく無いからな。」
そんなもんかね?
まぁ動きの早い奴だし、あの牙も危ないから並みのパーティは遠慮したいかも。
僕らのパーティには、相性がいいから歓迎だけど。
出ないって言えば、フラグで出てくるかと思ったけど。
もしかすれば、物欲センサーの方が優ってるのかもしれない。
「何もいない。今の所、クロイしか戦って無いね。」
「そもそもあの短期間で、ウルフを狩る事が異常なんだ。これが普通だ。」
「そうなんだ……ん?何か来る。お父さん、あっちから何か来るよ。」
「分かった。皆んな俺の後ろに。」
スキルが反応した。
向こうの茂みから、何かが走って来る。
―ガサッ
『ブモォ!』
「お、ボア来た!お父さん!」
「任せろ!ふん!」
茂みから飛び出して来たのは、ボアだった。
突進を父さんが受け止める。
「シー!横から攻撃ね。正面には立たないでね。」
「分かった!そりゃ!」
―ズシン。
『ブモォ!?』
「クロイ水で。肉は食べれるから、火はダメだよ。」
「あぁ。分かっている。」
「お母さんはお父さんの回復ね。」
「了解だよ〜。」
走って来た方向から、まだ危険察知が反応してる。
きっとウルフが何匹か、追ってきてるんだろう。
「クロイ。僕は後ろの何かを対処してくるから。」
「分かった。」
「ローゼさん。無いとは思いますが、お父さんの後ろの警戒だけお願いします。」
「あぁ、分かった。ソラヤさんの手伝いは平気か?」
「はい。いても2匹ですから。問題ないです。では…。」
皆んなに指示を出して、僕は1人、ボアが来た方向に走る。
しばらくして、目視で確認出来た。
「ウルフが2匹ね。先手は取らせてもらうよ。」
僕は確認するとすぐに、アイテムから石を2つ取り出す。
―ビュン、ビュン。
『キャァン…。』
『グルゥ!?』
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《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》
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1匹避けられたか。
まぁ石投げるのに、少しラグがあるからしょうがないか。
初撃を避けたウルフは、僕を警戒して近づいて来ない。
「様子見だと思うけど。僕には悪手だよ。」
―ビュ…。
『!?』
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《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》
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動かない的なら、当てるくらいなんてことは無い。
さて、僕じゃ回収できないから、皆んなの所に戻ろうかな。
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《ボアLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
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お、どうやら向こうも、倒したみたいだ。
回収したら、こっちに来てくれるかな?
そんな距離も無いし待ってれば来るかな。
「……静かな森だな。鳥の声もしない。少し向こうから、皆んなの話声がするくらいか。」
―…………ズゥン。
「なんか揺れたな。これは地震か?」
―………ズゥン。
む。これは、何かこっち来てるな。
スキル範囲外か、まだ感じないけど…早く皆んなと合流するか。
「ソラヤ君、見っけ!」
「やぁ。そっちは大丈夫だったみたいだね。」
「うん。特になんの問題もないよ。ソラヤ君の倒したのは、あれか。回収しちゃうね。」
倒したウルフを見つけて、回収しに行くシー。
それと同時に僕のスキルが反応する。
そして大きい音が近くで聞こえる。
―…ズゥン!
「これは…こっちに気づいたな。さっきより早い気がする。シー!戻って!」
「なになに!何か揺れた?」
地響きと音で、僕の声が聞こえていないのか!
咄嗟に地面を蹴り、シーに近づく。
「ごめんねシー。逃げるよ。」
「え?何!?きゃ。」
シーを抱き上げて、その場を翻して走る。
「ソラヤ!こっちだ!」
声のした方に走り出す。
そして、後ろの木がなぎ倒されて、大きい音の正体が現れる。
『ブモォォォ!!!』
「な、ボア!?」
「あれは、シールド・ボア!!逃げろソラヤ!」
現れたボアは、さっきの倍くらいデカイ!
声の方に走り入れ替わり、お父さんが盾を構えて走る。
「スキルを!あれは強いかも。」
「承知しました!」
「お母さん!Lvとレア度見て!」
「分かった!」
―リィィン。
―ゴン!!
「っく。ダメージは無いが、これは重たいな。」
「空ちゃん!Lv30のレア度A!」
「ギリかな。クロイ!水弾全開でよろしく!」
「ほほ。お任せを!それ、それ、それ!!!」
―ザボ……ザザザザザザザ!!!
「シー、ここで待機してね。僕は行くから。」
「は、はいぃ!ソラヤ君気をつけて。」
「行くって戦うのか!?勢いが止まった今が逃げるチャンスだぞ!」
「止まった今だからこそです。」
―ビュ…カーン。
「な!?弾いたし。」
「あいつは正面は硬いんだ。横からの攻撃を。そして背後には回ると面倒な事になるぞ。」
「分かりました。クロイ!そのまま顔面狙いで、ボアの動きを妨害して。」
「畏まりました。」
「僕は横から攻撃するよ!」
ローゼさんから魔物の事を教えてもらい、言われた通り横から攻撃する。
「いけ!」
―ビュ…チュン。
『ブモォ!?』
「ローゼさんの言う通り、横は柔らかいね。」
「…いや、貫通する程、柔らかくは無いはずだが?クリティカルでも出たのか?」
「ぐっ!流石にずっとは止められないな。」
「お父さん大丈夫?」
「あぁ。顔を振り払って、少し押されたが耐えられない程では無い。」
「それなら、そのまま正面をよろしく。」
「分かった。」
「シーにも攻撃してもらいたいけど、この現状じゃ危ないな。拘束でも出来れば良いんだけど。」
「逃げずに戦うのだな……それならば、私が少し抑えよう。」
長い何かを取り出したローゼさん。
あれは…鞭?
「ローゼ・ヴァイス。微力ながら力を貸そう!」
―ビシャン!
白い鞭を地面に叩きつけ、力強く参戦を宣言。
カッコいい感じではあるけど、どこか怖く感じたのは僕だけだろうか。
昨日もそうだけど、8匹倒した後ウルフが出なくなる。
「ローゼさん、ワームって何か売れます?」
「ワームが出す糸くらいだな。皮は柔らかくて脆いので、需要がないのだ。」
「あれを食べる人もいないだろうし。糸だけか〜どうやって回収するの?」
「わざと攻撃させるか。巣を見つけるかだな。ただ、絡み取られると、面倒だから気をつけろ。」
「ん〜効率悪そう。いいや、クロイよろしく。」
進行方向にいたワームを、火の魔法で燃やして進む。
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《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
《ワームLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
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「火とか森で危なくないか?」
「ほほ。燃え広がらない様に気をつけてますが。万が一は、水魔法で消しますので。」
「クロイは水と火が使えるのか。」
「そうですね。他の属性も使いたいですが、見た事ないので何とも。」
「2属性を使えるだけ、十分凄いのだが。」
「ほほ。まだまだですよ。」
ローゼさんの話によると、2属性を扱えるのは凄い事らしい。
4属性を使える人も存在している話だけど、そんなの勇者のパーティくらいだろうって話。
例え2属性でも、水と火は旅をするのに貴重な人材って重宝されるとか。
「そうなんですね。わたくしとしては、風の魔法を覚えたいですね。」
「風魔法?何か欲しい訳でもあるのか?」
「髪を乾かすのに、大変便利かと。」
「あはは。そんな理由か。確かに旅をするのに必要だな。」
クロイとローゼさんが楽しそうに会話をしている。
クロイの言う風魔法は、主にシーとお母さんが欲しいって言われてるものだ。
僕やクロイやお父さんは、髪が長くないから自然に乾くんだけど。
会話をしながら歩いて行くと、昨日のワー・ウルフがいた広場に着いた。
「今日はいないな。危険察知のスキルも反応無いから、いつもここにいるわけじゃ無いのかね?」
「縄張りは変えたりしないが、レア度が高い奴だからな。あまり出会う事も無いと思うぞ。」
「そっか。居れば一気に稼げると思ったのに、残念だな。」
「そう考える奴は、あまりいないぞ。出来る事なら、出会いたく無いからな。」
そんなもんかね?
まぁ動きの早い奴だし、あの牙も危ないから並みのパーティは遠慮したいかも。
僕らのパーティには、相性がいいから歓迎だけど。
出ないって言えば、フラグで出てくるかと思ったけど。
もしかすれば、物欲センサーの方が優ってるのかもしれない。
「何もいない。今の所、クロイしか戦って無いね。」
「そもそもあの短期間で、ウルフを狩る事が異常なんだ。これが普通だ。」
「そうなんだ……ん?何か来る。お父さん、あっちから何か来るよ。」
「分かった。皆んな俺の後ろに。」
スキルが反応した。
向こうの茂みから、何かが走って来る。
―ガサッ
『ブモォ!』
「お、ボア来た!お父さん!」
「任せろ!ふん!」
茂みから飛び出して来たのは、ボアだった。
突進を父さんが受け止める。
「シー!横から攻撃ね。正面には立たないでね。」
「分かった!そりゃ!」
―ズシン。
『ブモォ!?』
「クロイ水で。肉は食べれるから、火はダメだよ。」
「あぁ。分かっている。」
「お母さんはお父さんの回復ね。」
「了解だよ〜。」
走って来た方向から、まだ危険察知が反応してる。
きっとウルフが何匹か、追ってきてるんだろう。
「クロイ。僕は後ろの何かを対処してくるから。」
「分かった。」
「ローゼさん。無いとは思いますが、お父さんの後ろの警戒だけお願いします。」
「あぁ、分かった。ソラヤさんの手伝いは平気か?」
「はい。いても2匹ですから。問題ないです。では…。」
皆んなに指示を出して、僕は1人、ボアが来た方向に走る。
しばらくして、目視で確認出来た。
「ウルフが2匹ね。先手は取らせてもらうよ。」
僕は確認するとすぐに、アイテムから石を2つ取り出す。
―ビュン、ビュン。
『キャァン…。』
『グルゥ!?』
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《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》
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1匹避けられたか。
まぁ石投げるのに、少しラグがあるからしょうがないか。
初撃を避けたウルフは、僕を警戒して近づいて来ない。
「様子見だと思うけど。僕には悪手だよ。」
―ビュ…。
『!?』
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
《ウルフLv15を倒した。15(75)の経験値を得た。》
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動かない的なら、当てるくらいなんてことは無い。
さて、僕じゃ回収できないから、皆んなの所に戻ろうかな。
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《ボアLv10を倒した。1(5)の経験値を得た。》
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お、どうやら向こうも、倒したみたいだ。
回収したら、こっちに来てくれるかな?
そんな距離も無いし待ってれば来るかな。
「……静かな森だな。鳥の声もしない。少し向こうから、皆んなの話声がするくらいか。」
―…………ズゥン。
「なんか揺れたな。これは地震か?」
―………ズゥン。
む。これは、何かこっち来てるな。
スキル範囲外か、まだ感じないけど…早く皆んなと合流するか。
「ソラヤ君、見っけ!」
「やぁ。そっちは大丈夫だったみたいだね。」
「うん。特になんの問題もないよ。ソラヤ君の倒したのは、あれか。回収しちゃうね。」
倒したウルフを見つけて、回収しに行くシー。
それと同時に僕のスキルが反応する。
そして大きい音が近くで聞こえる。
―…ズゥン!
「これは…こっちに気づいたな。さっきより早い気がする。シー!戻って!」
「なになに!何か揺れた?」
地響きと音で、僕の声が聞こえていないのか!
咄嗟に地面を蹴り、シーに近づく。
「ごめんねシー。逃げるよ。」
「え?何!?きゃ。」
シーを抱き上げて、その場を翻して走る。
「ソラヤ!こっちだ!」
声のした方に走り出す。
そして、後ろの木がなぎ倒されて、大きい音の正体が現れる。
『ブモォォォ!!!』
「な、ボア!?」
「あれは、シールド・ボア!!逃げろソラヤ!」
現れたボアは、さっきの倍くらいデカイ!
声の方に走り入れ替わり、お父さんが盾を構えて走る。
「スキルを!あれは強いかも。」
「承知しました!」
「お母さん!Lvとレア度見て!」
「分かった!」
―リィィン。
―ゴン!!
「っく。ダメージは無いが、これは重たいな。」
「空ちゃん!Lv30のレア度A!」
「ギリかな。クロイ!水弾全開でよろしく!」
「ほほ。お任せを!それ、それ、それ!!!」
―ザボ……ザザザザザザザ!!!
「シー、ここで待機してね。僕は行くから。」
「は、はいぃ!ソラヤ君気をつけて。」
「行くって戦うのか!?勢いが止まった今が逃げるチャンスだぞ!」
「止まった今だからこそです。」
―ビュ…カーン。
「な!?弾いたし。」
「あいつは正面は硬いんだ。横からの攻撃を。そして背後には回ると面倒な事になるぞ。」
「分かりました。クロイ!そのまま顔面狙いで、ボアの動きを妨害して。」
「畏まりました。」
「僕は横から攻撃するよ!」
ローゼさんから魔物の事を教えてもらい、言われた通り横から攻撃する。
「いけ!」
―ビュ…チュン。
『ブモォ!?』
「ローゼさんの言う通り、横は柔らかいね。」
「…いや、貫通する程、柔らかくは無いはずだが?クリティカルでも出たのか?」
「ぐっ!流石にずっとは止められないな。」
「お父さん大丈夫?」
「あぁ。顔を振り払って、少し押されたが耐えられない程では無い。」
「それなら、そのまま正面をよろしく。」
「分かった。」
「シーにも攻撃してもらいたいけど、この現状じゃ危ないな。拘束でも出来れば良いんだけど。」
「逃げずに戦うのだな……それならば、私が少し抑えよう。」
長い何かを取り出したローゼさん。
あれは…鞭?
「ローゼ・ヴァイス。微力ながら力を貸そう!」
―ビシャン!
白い鞭を地面に叩きつけ、力強く参戦を宣言。
カッコいい感じではあるけど、どこか怖く感じたのは僕だけだろうか。
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