少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
6話 初戦闘でドキドキ。
まずは外に出よう。
僕達4人のパーティは門の前まで来た。
盗賊、戦士、魔術師、神官とバランスは凄くいい気がする。
「ところで空矢様。」
「ん?なに黒ジィ?」
「私達、手ぶらですが良いんでしょうか?」
「………。」
そうだった。
突然家ごと異世界に来たから、始めの町で武器を買ったりチュートリアルの様な練習もない。
外にゴブリンがいた事は確認しているけど、相手のLvも分からないし下手したら初戦で全滅なんて事も…。
「そう言えば黒ジィ魔導師だよね?魔法とか使えるの?」
「ほほ。何もありませんぞ。そもそもにどうやって、覚えるのでしょうか?」
「ゲームだと魔法書もらったり、町で買ったり、誰かに教えてもらたり…。」
ここにいるには盗賊と戦士と神官。
しかも全員Lv1で戦う事をしてない一般人。
「あれ?そうなると。栄ネェ何か回復の魔法的なものは…。」
「ん?さっきのメニューには無かったよ?あるのはスキルくらい。」
何この世界。
チートなスキルあるって言っても丸腰じゃん。
あれか?素手で殴れと?
とりあえず家に引き返して、それぞれ武器になりそうな物を探す所から始まった。
そうして揃えた装備は…。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
ステータス ▶︎アイテム プロフィール
―▶︎装備  持ち物  大事な物
―右手/木刀 (STR+1) 左手/無し
―頭/普通のバンダナ (効果無し)
―身体/普通のシャツ(効果無し)
―脚/普通のズボン(効果無し)
―足/普通の靴(効果無し)
―アクセサリー/無し
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
僕これ死んじゃうんじゃない?
ちなみに黒ジィはステッキ(効果無し)装備で効果無しの服、サイズ無かったから僕の服を渡した。
豪ニィは素手に効果無しの服。
「後は栄ネェか…。」
「おまたせ〜」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
ステータス▶︎アイテム  プロフィール
―▶︎装備  持ち物  大事な物
―右手/包丁(STR+2) 左手/包丁(STR+2)
―頭/無し 
―身体/普通の服(効果無し)
―脚/普通のスカート(効果無し)
―足/普通の靴(効果無し)
―アクセサリー/シルバーイヤリング(MND+1)
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
いやいや、両手に包丁とかナマハゲか?
しかも初期値STRが7+4で、豪ニィの素手でSTR10より高いし。
そもそも栄ネェ神官だよね?
僕の記憶が確かなら、後衛職で前で、戦う事はしないはずだ。
そんな神官がパーティで1番STR高いとか。
「栄ネェ…前で戦うのは、僕と豪ニィだから。その包丁は何か料理する時用にとっとておいて。」
「ん?そう?攻撃力ありそうなの選んだんだけど。確かに料理する時に無いと困るわね。分かった、しまっとくわ。」
ナマハゲ栄ネェは封印。
僕の木刀と豪ニィの素手だけで、何とかするしか無いみたいだ…不安でしょうがないんですけど。
___そして再び門の前。
「とりあえず2人は見ている方向で。」
「ほほ。分かりましたぞ。」
「は〜い。」
「僕が先にこれで叩くから、豪ニィはその後相手の懐にパンチか蹴りを。」
「分かりました空様。」
「くれぐれも相手の攻撃は食らわないようにね。食らいそうな時はスキル使って。」
「スキルですね。分かりました。」
すぅ〜はぁ…初戦、ここで今後どうなるか変わるから気を引き締めないと。
「行くぞ!」
『ゴブ?』
ゴブリンがまだいた。
突然門から出てきた僕達に何も反応しない。
これならいける!
―ブゥン!バキ!
木刀折れたけど!!??
ゴブリンはと言うと…。
『ゴフゥ!!』
咄嗟に構えた盾によって攻撃を防がれた。
当たればクリティカルも、当たらなければダメージはない。
そしてそのゴブリンが、手に持つナイフを振り上げる。
あ、やばい。
折れた木刀気にしている場合じゃ無かった。
逃げないと!
「空様は傷つけさせん!!」
「豪ニィ!?」
目の前に飛び出した豪ニィ。
―ギィィン!
ナイフは左手を擦り、嫌な音がした。
「うらぁぁ!!」
―ドゴ!
『ゴブゥ!?』
その後豪ニィはゴブリンを蹴り上げる。
豪ニィの半分くらいしかないゴブリンは、その蹴りを受けて吹っ飛んでいった。
「豪!大丈夫なの?怪我してない?」
「あ、あぁ。左手でガードしたけど…切れてませんね。」
「スキルを使ったんでしょう。ご無事で何よりです。」
「豪ニィよかったよ。でもスキルは使ったんだから、もう無理はしちゃダメだよ。」
ゴブリンは起き上がって、こちらを睨んでいる。
『ゴブゥ!!』
うわ。走って向かってくる!
「攻撃を避ける気なら、避けられるはず…。だよね黒ジィ?」
「相手によりますぞ?あのゴブリンでしたか?Lvいくつか分かりませんし。」
「よし、皆んな石を拾って、あいつに投げるんだ!そして捕まらないように…走るぞ!」
チキンプレイがどうした。Lv1のパーティなんて、それしか出来ないだろう。
走ってくる感じをみても、ばらけてヘイトを分ければいけるか?
女神のお姉さんを信じて、この無駄に高いLUKを信じる!
「この木刀も一撃で壊れるとか…せめて少しでもダメージ出してやる。てや!」
―ビュン!
『ゴ?』
―ズパァァン!…ぱた。
「え?えぇぇ。」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
―ソラヤはスキル【刀Lv1】【投擲Lv1】を覚えた。
―ゴウはスキル【かばう】【蹴撃Lv1】を覚えた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
木刀のかけらを投げただけなのに、当たったところから弾け飛んだ!?
倒れたゴブリンは、そのまま動かなくなり、しばらくしたら消えていった。
血飛沫とかその辺がないのは、仕様なんだろうか?
そしてゴブリンを倒した時に、スキルを貰えた。
僕が覚えたのは2つ。【刀Lv1】はきっと木刀の攻撃で覚えて、【投擲Lv1】は投げて攻撃したからだろう。そこはどこかゲームぽいな。
豪ニィも【かばう】と【蹴撃Lv1】の2つを覚えたみたいだ。僕を庇った事で覚えたとして、蹴撃は蹴りのダメージによるものだな。
Lvのあるスキルに無いスキルと種類があるんだな。
「そうなると…きっとこうすれば……ふふふ。面白くなってきたぞ。」
「空矢様。子供らしからぬ笑顔で御座いますよ。」
「空様らしいですけどね。」
「そそ。ゲームしてる時こんな顔してるよね。」
初戦をなんとか無事に終わって、テンションが少しハイなのかもしれない。
だが、確実に1つの作戦が決まった。
「よし、 皆んな!僕に1つ考えがある。」
「空様の頼みであれば。なんでも言って下さい!」
「空ちゃん、かわいい〜。」
「ほほ。この老ぼれも頑張りますぞ。」
作戦を皆んなに伝える。
まずは投擲を中心とした、遠距離攻撃による攻撃でスキル上げ。
そして経験値が入るのであれば、Lvを上げまくる!
目標は全員が一撃で、敵を倒せるくらいが理想だな。
チートみたいな能力に、満足して油断をするつもりもない。
「じゃー早速。石とか投げられそうな物を探そう。」
「「「おー!」」」
周辺の敵に注意をしつつ、投げられそうな物を皆んなで集める。
まずは一番上げやすい、投擲のスキルを上げていく。
そしてレベルが上がってきたら、打撃系のスキルを上げよう。
こういう地道な作業こそ、戦闘の面白いところだ。いや、ほんと楽しくなってきた。
僕達4人のパーティは門の前まで来た。
盗賊、戦士、魔術師、神官とバランスは凄くいい気がする。
「ところで空矢様。」
「ん?なに黒ジィ?」
「私達、手ぶらですが良いんでしょうか?」
「………。」
そうだった。
突然家ごと異世界に来たから、始めの町で武器を買ったりチュートリアルの様な練習もない。
外にゴブリンがいた事は確認しているけど、相手のLvも分からないし下手したら初戦で全滅なんて事も…。
「そう言えば黒ジィ魔導師だよね?魔法とか使えるの?」
「ほほ。何もありませんぞ。そもそもにどうやって、覚えるのでしょうか?」
「ゲームだと魔法書もらったり、町で買ったり、誰かに教えてもらたり…。」
ここにいるには盗賊と戦士と神官。
しかも全員Lv1で戦う事をしてない一般人。
「あれ?そうなると。栄ネェ何か回復の魔法的なものは…。」
「ん?さっきのメニューには無かったよ?あるのはスキルくらい。」
何この世界。
チートなスキルあるって言っても丸腰じゃん。
あれか?素手で殴れと?
とりあえず家に引き返して、それぞれ武器になりそうな物を探す所から始まった。
そうして揃えた装備は…。
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ステータス ▶︎アイテム プロフィール
―▶︎装備  持ち物  大事な物
―右手/木刀 (STR+1) 左手/無し
―頭/普通のバンダナ (効果無し)
―身体/普通のシャツ(効果無し)
―脚/普通のズボン(効果無し)
―足/普通の靴(効果無し)
―アクセサリー/無し
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僕これ死んじゃうんじゃない?
ちなみに黒ジィはステッキ(効果無し)装備で効果無しの服、サイズ無かったから僕の服を渡した。
豪ニィは素手に効果無しの服。
「後は栄ネェか…。」
「おまたせ〜」
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ステータス▶︎アイテム  プロフィール
―▶︎装備  持ち物  大事な物
―右手/包丁(STR+2) 左手/包丁(STR+2)
―頭/無し 
―身体/普通の服(効果無し)
―脚/普通のスカート(効果無し)
―足/普通の靴(効果無し)
―アクセサリー/シルバーイヤリング(MND+1)
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いやいや、両手に包丁とかナマハゲか?
しかも初期値STRが7+4で、豪ニィの素手でSTR10より高いし。
そもそも栄ネェ神官だよね?
僕の記憶が確かなら、後衛職で前で、戦う事はしないはずだ。
そんな神官がパーティで1番STR高いとか。
「栄ネェ…前で戦うのは、僕と豪ニィだから。その包丁は何か料理する時用にとっとておいて。」
「ん?そう?攻撃力ありそうなの選んだんだけど。確かに料理する時に無いと困るわね。分かった、しまっとくわ。」
ナマハゲ栄ネェは封印。
僕の木刀と豪ニィの素手だけで、何とかするしか無いみたいだ…不安でしょうがないんですけど。
___そして再び門の前。
「とりあえず2人は見ている方向で。」
「ほほ。分かりましたぞ。」
「は〜い。」
「僕が先にこれで叩くから、豪ニィはその後相手の懐にパンチか蹴りを。」
「分かりました空様。」
「くれぐれも相手の攻撃は食らわないようにね。食らいそうな時はスキル使って。」
「スキルですね。分かりました。」
すぅ〜はぁ…初戦、ここで今後どうなるか変わるから気を引き締めないと。
「行くぞ!」
『ゴブ?』
ゴブリンがまだいた。
突然門から出てきた僕達に何も反応しない。
これならいける!
―ブゥン!バキ!
木刀折れたけど!!??
ゴブリンはと言うと…。
『ゴフゥ!!』
咄嗟に構えた盾によって攻撃を防がれた。
当たればクリティカルも、当たらなければダメージはない。
そしてそのゴブリンが、手に持つナイフを振り上げる。
あ、やばい。
折れた木刀気にしている場合じゃ無かった。
逃げないと!
「空様は傷つけさせん!!」
「豪ニィ!?」
目の前に飛び出した豪ニィ。
―ギィィン!
ナイフは左手を擦り、嫌な音がした。
「うらぁぁ!!」
―ドゴ!
『ゴブゥ!?』
その後豪ニィはゴブリンを蹴り上げる。
豪ニィの半分くらいしかないゴブリンは、その蹴りを受けて吹っ飛んでいった。
「豪!大丈夫なの?怪我してない?」
「あ、あぁ。左手でガードしたけど…切れてませんね。」
「スキルを使ったんでしょう。ご無事で何よりです。」
「豪ニィよかったよ。でもスキルは使ったんだから、もう無理はしちゃダメだよ。」
ゴブリンは起き上がって、こちらを睨んでいる。
『ゴブゥ!!』
うわ。走って向かってくる!
「攻撃を避ける気なら、避けられるはず…。だよね黒ジィ?」
「相手によりますぞ?あのゴブリンでしたか?Lvいくつか分かりませんし。」
「よし、皆んな石を拾って、あいつに投げるんだ!そして捕まらないように…走るぞ!」
チキンプレイがどうした。Lv1のパーティなんて、それしか出来ないだろう。
走ってくる感じをみても、ばらけてヘイトを分ければいけるか?
女神のお姉さんを信じて、この無駄に高いLUKを信じる!
「この木刀も一撃で壊れるとか…せめて少しでもダメージ出してやる。てや!」
―ビュン!
『ゴ?』
―ズパァァン!…ぱた。
「え?えぇぇ。」
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《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
―ソラヤはスキル【刀Lv1】【投擲Lv1】を覚えた。
―ゴウはスキル【かばう】【蹴撃Lv1】を覚えた。
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木刀のかけらを投げただけなのに、当たったところから弾け飛んだ!?
倒れたゴブリンは、そのまま動かなくなり、しばらくしたら消えていった。
血飛沫とかその辺がないのは、仕様なんだろうか?
そしてゴブリンを倒した時に、スキルを貰えた。
僕が覚えたのは2つ。【刀Lv1】はきっと木刀の攻撃で覚えて、【投擲Lv1】は投げて攻撃したからだろう。そこはどこかゲームぽいな。
豪ニィも【かばう】と【蹴撃Lv1】の2つを覚えたみたいだ。僕を庇った事で覚えたとして、蹴撃は蹴りのダメージによるものだな。
Lvのあるスキルに無いスキルと種類があるんだな。
「そうなると…きっとこうすれば……ふふふ。面白くなってきたぞ。」
「空矢様。子供らしからぬ笑顔で御座いますよ。」
「空様らしいですけどね。」
「そそ。ゲームしてる時こんな顔してるよね。」
初戦をなんとか無事に終わって、テンションが少しハイなのかもしれない。
だが、確実に1つの作戦が決まった。
「よし、 皆んな!僕に1つ考えがある。」
「空様の頼みであれば。なんでも言って下さい!」
「空ちゃん、かわいい〜。」
「ほほ。この老ぼれも頑張りますぞ。」
作戦を皆んなに伝える。
まずは投擲を中心とした、遠距離攻撃による攻撃でスキル上げ。
そして経験値が入るのであれば、Lvを上げまくる!
目標は全員が一撃で、敵を倒せるくらいが理想だな。
チートみたいな能力に、満足して油断をするつもりもない。
「じゃー早速。石とか投げられそうな物を探そう。」
「「「おー!」」」
周辺の敵に注意をしつつ、投げられそうな物を皆んなで集める。
まずは一番上げやすい、投擲のスキルを上げていく。
そしてレベルが上がってきたら、打撃系のスキルを上げよう。
こういう地道な作業こそ、戦闘の面白いところだ。いや、ほんと楽しくなってきた。
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