情報屋と絆の友の会

鉄道1014

第一章 物語の始まり

―イギリス近郊―夜―


???(A)「よ~し、こんなもんだろう。」
???(B)「とっ捕まえることできましたか?」
???(A)「ああ、情報通りだ。」
???(B)「Interpolの林さん呼びますか?」
???(A)「こいつらから情報、聞いている間によろしく~。」
???(B)「了解しました!」
???(A)「おい、お前ら、俺の言いたいことわかるよな?」
犯罪者A「おめえに言うことはねえよ!」
???(A)「そうか?なら直接、脳に聞くまでよ!」
林「そこまでだ、ホームズ。」


聞きなれた声がした。


ホームズ(A)「なんだ、もう来たのか、林。」
林「シズカから連絡が入ったからな。」


こいつは、林雄太郎。ガキの頃からの付き合いだ。
一般的に言えば、幼馴染というわけさ。
今は、Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。
言っては何だが、かなりのエリート。


坂下「林、素直になったらいいのじゃないのか?
今までずっと端末とのにらめっこ、何回していたんだよ。」


こいつは、坂下連十郎。こいつも林と同様で幼馴染だ。
またこいつもエリートコースで、
Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。


斎藤「そうだぜ、落ち着きがなかったな。」


最後に出てきたのが、斎藤和夫。
斎藤をサトウと呼ぶところが変わっている。
こいつも林と同様で幼馴染だ。
またこいつもエリートコースで、
Interpolの超能力犯罪取り調べ室兼捜査一課の人間だ。


林「坂下、お前も人のこと言えなかっただろ。」
斎藤「まあ、俺らの争いよりもこいつらの処分だな。」
林「そうだな、ホームズ、後はこちらに任せてもらってもいいか?」
ホームズ「いやだっといっても、強引に連れて行くくせに。」
シズカ(B)「あとは警察の方にお任せしましょうか、ホームズさん。」
林「サツキが来ないうちに帰れ、しっし」
ホームズ「わかったよ、うんじゃ後はお任せするぜ、林・坂下・斎藤。」
林・坂下・斎藤「了解。」


ホームズとシズカはその場を離れることにした。


―マスターの店―


ここは、知り合いのマスターがやっている喫茶店。もう何十年と通っている。


シズカ「サツキさん特別捜査官になってもう5年ですか~。早いものですね。」
ホームズ「もともとはお前の後輩だったもな。サツキは。」
シズカ「はい!でもなんだか寂しいものですね。」
ホームズ「俺たちに長いこといることもしなくていいよ。
シズカも就職先見つけたら?」
シズカ「わ、私はこのままでいいですよ~!
それに、私がいなくなったら困るのはホームズさんではないのですか?」
ホームズ「俺は困りはしないが・・・?」
シズカ「事件の後処理関係、シラスさんだけではかわいそうですし、
今後6人だけでやることになりますよ、情報屋。」


そう、何を隠そうと俺、ホームズは情報屋を営んでいる。
営んでいるとはいっても実質、表舞台で知られている俺たちの仲間は7人だ。
裏の社会にいる情報屋はもっといるが、あまり知られていない。
仕事の内容は、小さい仕事だと、探し物とかだけど、
大きい仕事だと今回のように警察を相手にしてタッグを組んでいのんだり・
王宮や王族の極秘機密情報を仕入れたりすることもある。


ホームズ「なんとかなるんじゃないかな。
今までだって、何とか出来ていたわけだし、
最初のころは俺一人だったぜ。
それでやれていたんだからできるよ。これぐらいなら。」
シズカ「情報屋の方は本当にできるのですか~?
今のようにあれもこれもやっていたら人手不足ですよ!
主に後始末の方がですが!!」
ホームズ「おい、シズカ。やたらと後始末のことを言うな~。
俺と組んでそんなにひどかった時ってあったか?」
シズカ「シラスさんも言っていましたが、
自覚がないのはたちが悪いですね。」
ホームズ「マスター、俺の仕事ってそんなに派手か?」
マスター「わたくしは、事件現場をニュースでしか
見たことがありませんが、
かなり派手かと思います。」
シズカ「ほら!マスターが言うなら完璧ですね!
マスターは一般人ですし、文句のでようがありませんね!」
ホームズ「そうかな・・・?」
シズカ「今回は、ホームズさんが超能力を
使うことがなかったからいいのですが、
もし使ったら、犯人は死んでいたかもしれませんね。
そうなっていたら、林さんやサツキにとっ捕まっていましたよ。」
ホームズ「勘弁してくれ、もう牢屋は嫌だ。」
シズカ「そう思うのであれば、自重してくださいね。」


シズカがそう言った後、店のドアが開いた。


???(C)「あ~!やっと見つけた!
もう、どこに行っていたんだよ!!ホームズ。」
ホームズ「うるさいのが来たな~。何か仕事か~?琴音?」
琴音(C)「うるさいの、とは失礼ね。」


こいつは、熊川琴音。あとで説明するが、
絆の友の会のリーダー的な存在。


ホームズ「だって、うるさいじゃん。そうは思わないかシズカ?」
シズカ「私はそうは思いませんが…。琴音さんらしいと思いますが…。」
琴音「なんだか地味にショック。」
ホームズ「それで、お前は何しに来たんだ?」
琴音「あんたを待っている子供たちがいるんだよ。」
ホームズ「ちょっと待て、あいつらと会うのは明日じゃなかったか?」
琴音「それが・・・、子供たちが脅かされたやつを
あんたが倒したのを知ったもんで…。」
ホームズ「おいおい、公式発表するわけもない事件だぜ。
どうやって知ったんだよ。」
琴音「そりゃあ、わかるでしょ!超能力で。パッパッと調べたわけ。」
シズカ「私たちの行動を監視していたのでしょうかね?超能力で?」
琴音「だと思うよ。」
ホームズ「あれほどやめろって言ったのに。
超能力の尾行は、足が付きやすいんだから。」
琴音「あんたのことが、やっぱり心配なんでよ。
ショックだが、あの子たちが一番なついているのは、
あんたなんだからね。その辺、いい加減に自覚したら?」
ホームズ「俺はロリコンじゃねよ!!すでに相棒フィアンセもいるし。」
シズカ「それって、わたしですか?
初めて、ホームズさんからプロポーズを受けました~!」
ホームズ「シラスだよ。シ・ラ・ス。わかっていっているだろ!
お前にプロポーズした覚えはない。」
シズカ「ショックです。私、そんなに魅力ないですか?」
ホームズ「一般的に言えば魅力的だけど…、
俺にはもう決めた人がいるのだ。」
琴音「ヒューヒュー。ラブラブだね。ごきそうさま。
でもそいう話は子供たちの前ではしないでね。
がっかりする子、いっぱいいるから。」
ホームズ「なあ、さっきから、俺を二人でいじくって楽しいか?」
シズカ「はい!」
琴音「もちろん!」


同時に言った。


ホームズ「お前ら…覚えていろよ。この屈辱は倍返ししてやるからな。」
琴音「倍返しされたら、サツキさんに、
ホームズにいじめられた~って通報しておくから。」
ホームズ「それだけはやめてくれ、
また変なおっかない武器を持って俺を逮捕してくるで。」
シズカ「おっかない武器を作ったのも、ホームズさんですよ~!」
ホームズ「仕方がねえだろ、超能力が使えない環境での戦闘を踏まえて、
ある程度の火力の武器は欲しかったんだから。
市販のものじゃ納得できるものなかったし。」
琴音「それで、Interpolに目を付けられたんだね~。変な意味で。」
ホームズ「あれには困ったもんだ。
おかげで、仕事がやりにくくなったもんだ。」
琴音「それで、私の機嫌が損ねる前に、
子供たちの方に顔を出してほしいのだけど?
私の機嫌も厄介だと思うけど?」
ホームズ「それを自分で言うのが、立ち悪いよな。
でもな、悪いが明日にしてくれ。今日は疲れた。」
琴音「そいう言って、また、仕事をしに行くき?」
ホームズ「シズカ、今日の予定は完了だよな?」
シズカ「シラスさんから聞いている限りでは、
これでラストのはずですが?」
ホームズ「なら、このまま寝るだけさ。いつもの場所でな。」
琴音「その、いつも場所ってどこなのよ?
ず~ときになっていたんだけど。」
シズカ「私もです。ここでいつも解散なので
どこで寝ているのか知らないのです。
いい加減に教えてくださいよ~!」
ホームズ「情報屋の俺の住処を教えたら、
俺が襲われる可能性が高まるだろう。
今までだって何回もあったんだから。」
琴音「誰に教えたの?」
ホームズ「林・斎藤・坂下・シラス。」
琴音「そのメンバーが情報を漏らすとは考えにくいんだが…?」
シズカ「尾行でもつけられたんですか?」
ホームズ「そいうこと。」
琴音「だから今は誰にも知らない場所で寝ていると、というわけ?」
ホームズ「そいうことだから俺、帰るわ。」
シズカ「もう行くのですか?」
ホームズ「疲れたといったでしょ?
明日の10時、絆の友の会のところで待ち合わせな。」
シズカ「は、はい!了解しました!」
ホームズ「マスター、ごきそうさん。
こいつら分も置いておくで何か食わせてやってくれ。」
マスター「かしこまりました。」
琴音「いいの?」
ホームズ「お持ち帰りでもいいぞ、
それで今日は許してくれと子供たちに言っといてくれ。」
琴音「しょうがないわね。そうするわ。」
ホームズ「よろしく~。」


そう言ってホームズはイギリスの闇の中に消えてった。


絆の友の会とホームズとの関係については、次回へ続く。



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