3分小説

sudachi

招き猫

私は今、ニューヨークに出張に来ている。
会社にとって、大きな商談を明日に控えているのだ。
この日の為に、何年もかけてプロジェクトを進めてきた。


話は変わるが、友人からこんな話を先日聞いた。
招き猫の話しだ。

その招き猫は、多くの人を幸せにして来たらしい。


小さなIT企業の社長の手に渡った時は、5人だった従業員がたった3年で250人の企業に成長した。


ある時は、売れない貧乏劇団の手に渡った時は、連日の超満員の人気劇団になったとか。


また、ある時は、
日雇いで生計を立てていたら若者が
鞄の底から見つかった、五百円で
ジャンボ宝くじを1枚買った。
すると一等の1億円が当選したとか。

しかし、いい話ばかりではない。
この招き猫にはルールがあるようだ。

一、自宅の居間若しくはリビングに飾ること。
一、毎日、手を合わせること。

このルールを破った瞬間から、今以上に不幸になるらしい。

IT社長はインサイダー取引で逮捕
劇団は劇団員内でのイジメが週刊誌に載り劇団が潰れた。
宝くじが当たった男性は、交通事故に合い帰らぬ人となった。

そして、
その招き猫は今ここにある。

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