3分小説

sudachi

私の趣味は、小説を読む事だ。
一年間で、50作品は読んでいるだろう。
ジャンルは、推理小説、恋愛もの、SF
何でも読む。
中でも、ホラー小説を私は好んでよく読む。
そして昨晩から、
私は不思議な体験をしている。

私は、家族を連れて実家へと帰省している。
私の田舎は、山奥にあり、
母はそこに一人で住んでいる。

母一人で住むには、広すぎるこの家は、
築80年以上の古民家だ。

この広い和室に、家族3人布団を引いて、
川の字になって寝ている。
母は、自分の部屋で一人で寝ている。

子供は昼間に川や、山で散々遊んだので、
ぐっすりと眠っている。


いま、私は、本を読んでいる。
手元のライトだけなので少し暗いが、
何とか読めない事はない。

寝るに本を読むのも私の日課だ。

しかし、何度も言うが、
不思議な事が起こっている。

挟んだ栞の位置が少しずつ変わっているのだ。

一昨日は、4ページ進んでいた。
昨日は、6ページ戻っていた。

初めは勘違いかと思っていたが、
今日確信した、勘違いではない。

今日、2ページまた戻っていた。
日中は持ち運んでいないので、勝手に変わる事は無いはずだ。


そんな事を考えているうちに、どうやら眠ってしまっていたようだ。

気付いたら、朝になっていた。
子供と妻はもう起きているらしい。

遠くで、私を呼ぶ声が聞こえた。

「博史さん朝ごはんできてるわよ。」

「おお、今行く。」

私は、朝食が準備されている机に座った。

「拓也はどうした?」

「拓也ったら、もうこっちで友達できたみたいで、もう出かけちゃったわよ。」

「そうか。」

「博史!あんたもいつまでも寝てないで、家の掃除の一つでもしたらどうなんだい?」

「母さん、俺はここに羽を伸ばしに来てるの」

「全く。あんたは昔からそうなんだから。」


「ところで、あんたの持ってきた小説。あれ面白いね。」






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