好きだと素直に言えたなら、
episode19
2時間ほど過ぎた頃にはみんな出来上がっていた。
普段あんまり酔わない私も渉くんが隣にいて緊張してたせいかなんだか視界がぼやけてみえる。
「じゃあそろそろ帰ろうか」
いつもさりげなく会計を済ませてくれているよっしーさんにお礼を言い、立ち上がろうとした時。
「おっと!」
酔いすぎたのか足に力が入らなくて倒れそうになったのを渉くんが受け止めてくれた。
「大丈夫?」
「すいません、ちょっと飲みすぎたみたいです」
近くに渉くんの顔があるけどぼやけていてはっきり見えない。
酔ってなかったら心臓止まっていたかも。
慌てて体勢を戻し、先に歩いて行ってしまったよっしーさんと夢さんを追いかけるように歩き出す。
「あ、そういえば。こないだのドッキリ、めっちゃ好評だったよ」
楽しそうに肩を組んでいる夢さんとよっしーさんを眺めながら渉くんはそう言った。
「急上昇にも久しぶりに載ったし。ありがとうね」
「...」
「美怜ちゃん?」
「はい?」
いつ、留学のことを言おうか迷って渉くんの話を聞いていなかった。
「ごめんなさい。聞いてなかったです」
「全然、大した話じゃないからいいよ」
くすっと笑う渉くん。
「あ、あの話があるんですけど」
「ん?何?」
渉くんは歩きながら顔だけこちらに向ける。
「実はわたし、」
「渉!俺、夢送りながら帰るから!美怜ちゃんのことちゃんと送ってやれよー!」
ただでさえ通る声なのに大きい声でそういうよっしーさん。
夢さんと2人でタクシーに乗り、さーっと帰ってしまった。
普段あんまり酔わない私も渉くんが隣にいて緊張してたせいかなんだか視界がぼやけてみえる。
「じゃあそろそろ帰ろうか」
いつもさりげなく会計を済ませてくれているよっしーさんにお礼を言い、立ち上がろうとした時。
「おっと!」
酔いすぎたのか足に力が入らなくて倒れそうになったのを渉くんが受け止めてくれた。
「大丈夫?」
「すいません、ちょっと飲みすぎたみたいです」
近くに渉くんの顔があるけどぼやけていてはっきり見えない。
酔ってなかったら心臓止まっていたかも。
慌てて体勢を戻し、先に歩いて行ってしまったよっしーさんと夢さんを追いかけるように歩き出す。
「あ、そういえば。こないだのドッキリ、めっちゃ好評だったよ」
楽しそうに肩を組んでいる夢さんとよっしーさんを眺めながら渉くんはそう言った。
「急上昇にも久しぶりに載ったし。ありがとうね」
「...」
「美怜ちゃん?」
「はい?」
いつ、留学のことを言おうか迷って渉くんの話を聞いていなかった。
「ごめんなさい。聞いてなかったです」
「全然、大した話じゃないからいいよ」
くすっと笑う渉くん。
「あ、あの話があるんですけど」
「ん?何?」
渉くんは歩きながら顔だけこちらに向ける。
「実はわたし、」
「渉!俺、夢送りながら帰るから!美怜ちゃんのことちゃんと送ってやれよー!」
ただでさえ通る声なのに大きい声でそういうよっしーさん。
夢さんと2人でタクシーに乗り、さーっと帰ってしまった。
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