好きだと素直に言えたなら、

あん

episode4

動画の撮影をしている最中お腹すいたからサブのチャンネル撮りながらご飯にすることになった。
出前でカレーを頼み、カメラに向かって話しながら食べる。

「うわ、めっちゃ美味い」

3人で仲良く食べていた時、

「あ、」
「あっつ!」

渉くんの手が当たってしまい、私が食べようとしていたカレーが服にこぼれてしまった。

「おーい、なにしてんだよ」

よっしーさんはティッシュでこぼれたものを拭いてくれる。

「マジでごめん、大丈夫?怪我してない?」
「大丈夫です」

渉くんはこういう所が多々ある。
頭良くて、運動神経もいいのに、なんか天然というかドジというか。

「お前、着替え貸してやれよ。洗わないとダメだぞ、これ」
「だよね、ちょっと待ってて」

渉くんは急いでクローゼットからTシャツとズボンを持ってきてくれた。

「これ、大きいかもだけど」
「ありがとうございます。着替えてきますね」

別の部屋に入り、渉くんから渡された服に着替える。

「でっかいなぁ。てか、いい匂い」

お気に入りの服は汚れちゃったけど、渉くんのTシャツが着れるなんてちょっと嬉しい。


「やっぱり大きかったね」

2人の元に戻るとよっしーさんにそう言われる。

「あ、ここについてる」
「ん?」

渉くんが自分の頬の辺りを触ってそう言うから自分の頬を触って確かめてみる。

「違う、こっち」

私の元に近寄ってくると渉くんが私の頬に触れ、汚れを取ってくれた。

「よし、取れた」
「おーい、少女漫画みたいなことすんなよ」

よっしーさんがそう言ってくれたから面白く映ったものの、私の心臓はバクバクうるさかった。

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