好きだと素直に言えたなら、

あん

episode3

「実は俺たち付き合ってるんだ」

一旦状況を整理しようと、よっしーさんと向かい合って座る。

「え、待っていつから?」

珍しく混乱しているよっしーさん。

「ちょうど1ヶ月くらい前から」

渉くんは自然な演技でそう答える。

「まじか。え、でもまじでおめでとう」

驚きながらも祝福してくれる。
現実だったらいいのに。

「どうかな?俺たち」

急に変な質問をしだす渉くん。

「いや、めちゃくちゃお似合いだよ」

いや、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。

「実は美怜ちゃんがよっしーに言いたいことがあるらしいんだよ」
「え、なに?」

渉くんからのパスを受け、ネタばらしの時が来る。

「実はね、これドッキリなんですよ」
「え?」

更に混乱し出すよっしーさん。

「今回めちゃくちゃ良かったんじゃない?」

ドッキリが成功して渉くんは嬉しそうに隠しカメラを回収しに行く。

「ドッキリだって気が付かなかったよ!だって有り得なくないじゃん」

普段から私たちが仲良いのをよっしーさんは知っているから本当だと思ったみたい。

「協力してくれた美怜ちゃん、ありがとうございました〜」

動画の締めのコメントも撮り、カメラを止める。

「いや〜、やっとお前に彼女が出来たと思ったら違うのかよ」

渉くんはドッキリが成功したのが嬉しかったみたいで満面の笑みを見せる。

「今日これだけの為に来てくれたの?」
「そうなんですよ」
「どうせだから時間あったら動画一緒に撮ろうよ」
「え、いいんですか?」
「いいよね?渉」
「いいよ」

予定にはなかったけど動画の撮影に参加させてもらうことになった。
よっしーさん、ありがとう!

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