人という形
第11話
ボスは少し落ち着きを取り戻したようだ
ジョン「……ボス、お前はこれで良かったのか?」
ボス「……どの道行く宛はない」
ボス「…………仲間の元へぐらいしかな」
マイク「……だったら、ここじゃねぇかよ!」
そういいマイクはボスに肩を組む
今思い返せばこいつと初めてであった時もこんな感じで距離が縮まるのが早かったな
ジョン「……ボス、あんたは何故ジャッカルのボスをやってたんだ?そしてなんでジャッカルって名付けた?」
ボスは少し考え込み、口を開く
ボス「…………俺の前に元キンイロジャッカルの人間がリーダーだった」
ボス「あの頃俺はあいつの側近だった。まあ常にあいつのことを恨んでたな」
マイク「え?なんで?」
ボス「あいつのやり方はまあ酷くてな。夜な夜な村中のドアを外から開けなくし、火をつけ、それを「焼肉パーティー」と称して繰り返していた」
マイク「おぇ……」
ボス「…………俺はそんなあいつに耐えられなくて遂にはあいつを殺めた。……だが殺される寸前、そいつは」
「俺を殺すことは結構だ。俺が弱かったってだけだ。だかな、最後に残るのは骨だけにしてくれよ、うちにだって飢えてるやつはいるんだ」
ボス「あいつはあいつなりにリーダーをしてたんだ。……まあ惨いことばかりして来たやつだったがな」
ボス「その日から俺は新たなリーダーとなった。最初は皆言うことを聞いてくれなかったが、それでも俺は俺のやり方を貫いた」
ジョン「……なるほどな」
ジョン「つまりは人間になって結構長いのか?」
ボス「まあな」
ジョン「…………質問していいか?」
あの湖で目覚めて廃墟で戦って村に案内され……
ずっと思ってきた疑問を問いかける
ジョン「何故俺達はこんなにも人間になった時間がバラバラなんだ?何故よりによって「人間」なんだ?この世界は一体なんなんだ?」
ボスはその問いに対し、考える
ボス「……分からない。分かるのは「この世界に存在する特定の生命体だけ」人間になったということだけだ」
ジョン「特定の生命体だけ?」
ボス「周りを見てみろ」
周りには木々に覆われている
ボス「……植物だって生きてるんだぜ」
マイク「た、確かに……」
ボス「……そこが謎なんだ」
ジョン「?」
ボス「俺は昔、元植物の人間に会ったことがある」
ジョン「それってどういう……」
ボス「分からない、その時はまともに話をする時間が無くてな」
ボス「とにかく今わかるのは、動物や虫や魚は恐らく全員、植物は一部だけが人間化しているってことだ。それと……」
ボス「…………さっき特定の生命体と言ったが少し間違ったな。例外がある」
ジョン「例外?」
ボス「なんと表現したらいいか……いわゆる幽霊と呼ばれる何かも人間化しているらしい」
ジョン「幽霊……」
マイク「ゆゆゆ幽霊ねぇ〜友達になってみたいもんだぁ」
ジャック「声が震えてるぞ……」
それを聞いた時、またひとつの疑問が出現する
ジョン「……それは「元の世界」にいた幽霊が俺達と同様、人間化したってことだろう?」
ジョン「じゃあ今の世界で幽霊になったらどうなるんだ?」
ボス「……さあな。いるならあいつらにも別れが言えるんだがな。まあなんでもありってことだ。噂では魔法の類いを使う輩もいるらしいからな」
ジャックが口を開く
ジャック「もうすぐで着くぞ」
ジャック「……覚悟決めろよ」
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ジョン「……ボス、お前はこれで良かったのか?」
ボス「……どの道行く宛はない」
ボス「…………仲間の元へぐらいしかな」
マイク「……だったら、ここじゃねぇかよ!」
そういいマイクはボスに肩を組む
今思い返せばこいつと初めてであった時もこんな感じで距離が縮まるのが早かったな
ジョン「……ボス、あんたは何故ジャッカルのボスをやってたんだ?そしてなんでジャッカルって名付けた?」
ボスは少し考え込み、口を開く
ボス「…………俺の前に元キンイロジャッカルの人間がリーダーだった」
ボス「あの頃俺はあいつの側近だった。まあ常にあいつのことを恨んでたな」
マイク「え?なんで?」
ボス「あいつのやり方はまあ酷くてな。夜な夜な村中のドアを外から開けなくし、火をつけ、それを「焼肉パーティー」と称して繰り返していた」
マイク「おぇ……」
ボス「…………俺はそんなあいつに耐えられなくて遂にはあいつを殺めた。……だが殺される寸前、そいつは」
「俺を殺すことは結構だ。俺が弱かったってだけだ。だかな、最後に残るのは骨だけにしてくれよ、うちにだって飢えてるやつはいるんだ」
ボス「あいつはあいつなりにリーダーをしてたんだ。……まあ惨いことばかりして来たやつだったがな」
ボス「その日から俺は新たなリーダーとなった。最初は皆言うことを聞いてくれなかったが、それでも俺は俺のやり方を貫いた」
ジョン「……なるほどな」
ジョン「つまりは人間になって結構長いのか?」
ボス「まあな」
ジョン「…………質問していいか?」
あの湖で目覚めて廃墟で戦って村に案内され……
ずっと思ってきた疑問を問いかける
ジョン「何故俺達はこんなにも人間になった時間がバラバラなんだ?何故よりによって「人間」なんだ?この世界は一体なんなんだ?」
ボスはその問いに対し、考える
ボス「……分からない。分かるのは「この世界に存在する特定の生命体だけ」人間になったということだけだ」
ジョン「特定の生命体だけ?」
ボス「周りを見てみろ」
周りには木々に覆われている
ボス「……植物だって生きてるんだぜ」
マイク「た、確かに……」
ボス「……そこが謎なんだ」
ジョン「?」
ボス「俺は昔、元植物の人間に会ったことがある」
ジョン「それってどういう……」
ボス「分からない、その時はまともに話をする時間が無くてな」
ボス「とにかく今わかるのは、動物や虫や魚は恐らく全員、植物は一部だけが人間化しているってことだ。それと……」
ボス「…………さっき特定の生命体と言ったが少し間違ったな。例外がある」
ジョン「例外?」
ボス「なんと表現したらいいか……いわゆる幽霊と呼ばれる何かも人間化しているらしい」
ジョン「幽霊……」
マイク「ゆゆゆ幽霊ねぇ〜友達になってみたいもんだぁ」
ジャック「声が震えてるぞ……」
それを聞いた時、またひとつの疑問が出現する
ジョン「……それは「元の世界」にいた幽霊が俺達と同様、人間化したってことだろう?」
ジョン「じゃあ今の世界で幽霊になったらどうなるんだ?」
ボス「……さあな。いるならあいつらにも別れが言えるんだがな。まあなんでもありってことだ。噂では魔法の類いを使う輩もいるらしいからな」
ジャックが口を開く
ジャック「もうすぐで着くぞ」
ジャック「……覚悟決めろよ」
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