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以心伝心

うみかぜ

第三話 トラブルは重なる

仁人はタイムリープをしようと西暦を叫び、過去へ飛ぼうと試みた。すると、目の前に急に女子高生が現れた……。

髪はショートで、背は仁人より少し低いくらいだろうか。トイレなので、もちろん肌は露出しており、色っぽい、一瞬しか見てなかったが、一瞬で脳裏に焼き付いた。


「だ、誰!?」
「け、決して怪しいものでは……。」
「きゃー!!!!っう!!」
何回もその女子高生らしき子が叫ぶので、仁人はその子の口を塞いだ。申し訳ないと思いながら。
そして、仁人はドア側に振り向き目を塞いだ。
「ごめん。本当に不可抗力で……。もしかしなくても、ここって女子トイレ?」
「そうよ!警察に通報するから!」
「まっ、待って! 早まらないで!ちゃんと事情があるんだ!」
「それは警察署で話してください!」
「じゃあ、これを見て!!」
と今日の朝刊の日付を見せた。
もし、タイムリープに成功できているはずなら不審がるはず。
「え?なにこれ偽物?」
「ビンゴだ。」
その記事の日付を見て不審がる辺り、本当にタイムリープに成功できたらしい。
「分かった。とりあえず、何も見てない事にして。」
「は、はい。」
と、言ってもそんなのできるはずがない。
しっかりと白のパンツが脳裏に焼きていていた。
数十秒して、「大丈夫」と言ったので、手で塞いでいた目を開けた。本当はすぐにでも外に出たかったが、女子トイレから男子高生が出てるのに気づかれたら大変だ。已もうえない。その子も察してくれたようで、少し経ったら静かになってくれた。幸い周りには誰もいなかったようで、大丈夫だった。
仁人はその子がトイレから出て、その子が外を様子を見て、「〇」とジェスチャーしてくれたので、サッサっと外へ出た。
「ふう……。」
とりあえず、切り抜けたらしい。
「で、なんで女子トイレにいたわけ?」
切り抜けていなかった。
「ここで、話すのもあれだから。」
と言って休憩所に向かった。
「落ち着いて聞いて欲しい。俺は未来から来たんだ。」
「うん。知ってる。」
「は?」
「はって、何。」
落ち着いてとは言ったが、あまりにも冷静すぎたので「は」と言ってしまった。
「いや、飲み込みが早いなと……。」
「まあ、あんな新聞見せられたらね……。」
と言って新聞を見た、『新型コロナウィルス』その単語が目に入った。
「ここまで具体的な偽記事を作れるわけない。それと、私、こういうの信じちゃう派なの。」
「な、なるほど……。」
話が通じる相手でよかった。とりあえず、ホッとしていた。
それから仁人は、東京オリンピックが延期になった事など、2014年に生きている人が知らない事を話した。と、話した後で気づいてしまった。
「ってか、なんで男子トイレから過去に飛んで、女子トイレにきたわけ?」
「さすがに、そこまでは分からない……。あっ。」
仁人は今思い出した。少し前に女子トイレの場所と男子トイレの場所が工事された際に入れ替わったと。
「全く、温泉旅館じゃないんだぞ。」
それがなぜかは、仁人が知る術はなかった。
そして、今になって手紙の内容を思い出した。
「他言無用ってそういえば、書いてあったな……。」
「え?」
「この話、他言無用でお願い!」
「そんなのできるわけないじゃん。」
仁人が息を付ける時はまだ、こないようだ。



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