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勇者の身代わりになった俺の少女転生記

すたりな

-序章⑥-

5歳 -秋-


この屋敷には、様々な本が収納してある書庫があり、この書庫からまずはこの世界の事を調べてみる


どうやらこの世界は週6日、6週間で一ヵ月のようだ。


道理で体感的に季節の変わり目が早く感じるわけだ。
一ヵ月36日 10か月で360日。


どうもこの世界は前世に比べて日にちが短いだけど時間は長いようだ。


まだ5歳時なのでわからないけど、どうも春先に私の誕生日があるようだ。


庭の木々が枯れ始めて、赤い葉をつけ始めている。




屋敷の外では使用人が一生懸命落ち葉掃除に励んでる姿が見える。








夏場は外の畑の上で、水玉を出しては落とし土魔法で埋める。
この繰り返しでやっていたけど、ある日庭師の人がその上を歩いたときにまるで田んぼのような土に足を取られた姿を見たことがあり方法を変えることにした。




今度は水魔法→土魔法の後に火の魔法を発現させ乾かしながらやっていた。


今度はその場所だけ焼け焦げてしまい、屋敷の人間が恐ろしく違和感を感じていたので、この方法はやめることにした。




誰かに見られるのもあんまりよろしくないので外にいるときは土魔法をメインで使い、雨の日だけ外に向かって水玉をだし訓練をすることに。




最初のほうは、ランニングと魔法の訓練をやっていたため夕食後眠気に勝てずに食事中に寝てしまうことなどもあり、


5歳の体力は、やっぱりないんだなーと痛感したので、訓練だけは毎日行うことを心がけた。




午前中はいつものようにランニングを、午後は夏ごろ発現した魔法の訓練も毎日続け密かに始めた。


9歳の兄上と7歳の姉上も同じように訓練と勉学をやっていたので、それぐらいはできるようになりたかったのである。






しかし、本人は気が付いていない。


2人ともミリーのように数時間も訓練と続けてるわけではなく、午前と午後に1時間だけしかやってないことに。


この勘違いに気が付くのはまだまだ先の事である。

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