銀眼貫餮のソウルベット -Pupa cuius oblitus est mundus-
第41話 旅路に込めるもの
日の光は地平に沈み、上弦の月が南西の空で斑な雲の隙間から覗いている。
その柔らかな月明かりの下では、チサキミコ様特製握り飯をその腹にたんまりと詰め込んだ大男と銀白の少年が並んで仰向けになり、愛おしそうに自身の腹を撫でていた。
「いやあーー、食った食ったあ! こんだけうんまいもん詰め込めばしばらく生きてけるなあ! ふいーー!」
「クッ、タ。イッパイ、クッタ。ニシシッ!」
「あんたたち、ほんと食いすぎだよ! うまいからって限度があるでしょ。限度が! 胃袋どんだけでかいんだって話しだよ! 握るのも楽じゃないんだかんね!」
「ガッハッハッ。いやはや、申し訳ねえ。だが、食った分以上の仕事はしっかりこなすんで任せて下せえ」
「あ、た、り、ま、え、だっ! ったく……」
飯に有り付くまで干乾びた水袋のように草臥れた顔付きだったとは思えない。今となっては少々脂ぎった暑苦しい笑みを浮かべ、デオ団長は仰向けのまま力こぶを作り自身の責務を約束してみせた。
一方で止め処なく握り飯を握る破目になったチサキミコは、その幸福そうな様を恨めしそうに、ぶつくさ文句を漏らしながら妹のテララに力なく寄りかかっている。
「フフッ。村の皆にも喜んでもらえてよかったね。お姉ちゃん?」
「ふんっ! もう、当分握るもんか! 汗水流すのは今日だけで十分だっての! あたしは村の長であって、飯炊きは仕事じゃないんだかんねっ! けっ!」
「アタッ!? アタタタッ! だからって蹴らんで下せえ。せっかく詰め込んだもんが、ウグッ、出てきちまう。ウップ……」
「ニシシシッ。……グップ」
そうして、文句を言いながらもやはり照れくささを隠しきれない武骨な珍味の握り手に、その大きく膨れた腹を脚で小突かれながら、デオ団長はゆっくりと身体を起こした。重そうな腹を支えながら立ち上がり深く一呼吸吐くと、焚火を囲んだ村人たちを見渡し雄雄しく号令をかけた。
「さてと、皆。そんじゃ準備の大詰め、そろそろ始めようとするかっ!!」
そして、その勇ましい掛け声に促され各々意気込み立ち上がるや、男女に別れいよいよ影籠りに向けての最後の準備がはじまった。
「そうですね。お腹も一杯だし、出発の準備はじめなくちゃ」
「もう、握り疲れて腕上がんないのに……? 今から、やるう……? んもーー、明日とかにしない?」
「もう少しだからがんばろう? お姉ちゃん」
団長の掛け声に応え腰を上げるテララに、名残惜しそうに姉が縋り付き、しばしの休息を提案する。
こうして見ると、いつもと何一つ変わらぬただのだらけた姉だ。
そして、今夜ばかりは姉に加え、もう一人手間のかかる家族が居るようだ。
「ハ……、ハラ……。イ、イパイ……ゲブフッ……」
「もう、だからあまり食べ過ぎちゃだめだよって言ったのに。団長さんの真似してあんなに沢山食べるからだよ? フフッ。それじゃソーマはそこで休んでて。身体冷やさないように、これかけておいてね?」
そのご満悦な無垢な笑みに口を尖らせつつも、テララは眉尻を下げ、溜息交じりにソーマに風除けの掛け布をその身体にかけてやった。
当然のように、自身とは真逆のその対応に、体力がないと主張する割りに間髪入れず抗議するもう一人の手間のかかる家族もここに健在だ。
「えええーー、何それっ! あたしも休むーー! ソーマ、あたしも一緒に寝ていいよね? お願いーー!」
「ほら、私たちの荷物まだまとめ終えてないんだから、手伝ってよ。私だけだと間に合わないかもしれないし。それに、今日のお姉ちゃんは、いつもと違うんでしょ? 嘘じゃないんでしょ?」
「うぐぐっ……。そ、それは、その。そっ、そう……。ぐっ……、あーー、もうっ!」
腰に煩わしく縋り付く姉に内心安堵しつつも、凛としてその言葉をもって姉を焚きつけてみせる。
自身が良かれと発した言葉で容易く退路を断たれたことなど気付く訳もなく、やっぱり姉はテララの姉でしかないようだ。渋々その重い腰を上げた後、テララにその手を引かれて荷造りへと向かった。
「チサキミコ様、ちょっといいですかい? 少しお話が」
姉妹が自分たちの家屋の前までやってくると、村人らに支持を出しつつデオ団長が太い腕を挙げて二人を呼び止めた。
「ん? 何? まさか、もう腹減ったなんて言うんじゃないだろね!?」
「お? もしかして頼めばまだ握ってもらえるんで?」
「誰が握るかっ!!」
「あれ? 握ってくれないの?」
「なっ!? テララ、あんたまでっ!!」
「ガハハッ! いえいえ、冗談ですって。チサキミコ様たちの家についてなんですが、その、今回は諦めてもらえねえですか?」
「あん? 諦める? どうしてさ?」
頭を掻きながら取って付けたように大きく笑って見せつつ、少々改まった面持ちでデオ団長は話を続ける。
「解体できそうかこないだ下見しといたんですが、今、こうして建ってるのが不思議なくらい酷い崩れようでして。慎重にばらそうにも、今残ってる人数じゃ、もし崩れたときに対処しきれねえ」
「まあ、この人手でこの様だしね。無理ないか……、分かったよ」
「ありがてえ。なんで、チサキミコ様たちには、気を付けながら必要な物だけまとめておいてもらえねえですか? 麻袋がまだ幾つか余ってるんらしんで、そいつを適当に使ってくだせえ」
それじゃ、と軽く頭を垂らし、デオ団長は地とその大きく膨れた腹を揺らしながら重々しく戻って行った。
その様は、見ているだけでも思わず満腹感の余波に苛まれてしまいそうで胸が悪くなる。そんなことを思い浮かべ苦笑いを浮かべつつ、残された姉妹は団長の残した言葉に、ふと感慨深くなった。どちらが言う訳でもなく変わり果ててしまった思入れのある宿を並んで見上げると、自然と込み上げてくるものがあった。
「このお家、気に入ってたのになあ。水場が広くて洗い物し易かったし、屋根の上の飾り窓なんてすごく綺麗で、射し込むお日様が温かくて私好きだったんだけどなあ」
「ああ、あれねえ」
「確か、あの飾り窓作るとき、珍しくお姉ちゃんこだわっちゃって、丈夫にしろーー! とか、形が違うーー! とか、もっと磨けーー! とか、フフッ。木細工のおじさんだけじゃなくて、村のいろんな人に手伝ってもらって大変だったよね?」
「ハハハッ、そんなこともあったね。それを言うなら、あんただって小さい頃、ピウが産まれたときに燥ぎ過ぎて床下の柱に顔ぶつけて大泣きしたり」
「フフフッ。そうそう。だってすごく嬉しかったんだもん」
「それから、部屋を2階に移した後はなかなか慣れなくて、寝ぼけて転げて大変だったじゃない?」
「えーー? 階段で転んだことなんてあったっけ?」
「あった、あったーー。もうしばらく、毎朝転げるもんだから、びっくりして寝てらんないったらなかったよ。覚えてないの?」
「フフフッ、んーー、どうだろ? 忘れちゃった。それって、お姉ちゃんのことじゃないの?」
「違う違う、あたしじゃないって。あれは確かあ……」
少し意地になり妹の恥ずかしい過去を思い起こそうと考えを巡らせる。けれど、記憶の白靄からはとても穏やかで、温かく、大好きだった優しい笑みが浮かび上がり、抱擁の手を広げる一人の女性が像を結んだ。ふと横目でテララの様子を伺うと、その続きを話す気も失せ、姉はそっと言葉を結ぶ。
「ああ……まあ、いっか。思えば、いろいろあったねえ」
「うん。そうだね。いろんなこと、たくさん詰まった場所で、ちょっと寂しい気もするけど……。また作ればいいよね! ……よしっ! えっとそれじゃ、早く済ませちゃおっか。余ってる麻袋って……、えーーっと、あの調理場の荷物のとこに重ねてあるやつかな?」
先の天災で変わり果ててしまったものの、ここで過ごした幾つもの光景が脳裏に浮かんでは溶けてゆく。
そんな思い出に耽るのもほどほどに、名残惜しさを胸に仕舞って、テララはいつものように気を利かせ、話しに聞いた道具を探しに調理場跡へと向かった。
確かにまた作ればいいかもしれないが、思入れとは対象の物が在って唯一無二のものであるのだから、そうは言っても寂しさが余韻に残る。
「あった、あった。えっと、お姉ちゃん、いくつあれば良さそう? 破けちゃってるの結構あるみたい。あまり数なさそうなんだけど、どうしてだろう?」
「うっ!? あっ! あたしは1つで十分だよ。そ、それじゃ、ちゃちゃっと済ませちゃうよっ! ほら、早くっ! 先行くよっ!」
「えっ? 1つで足りる? もう1つくらい、って!? あっ、ちょっと待ってよう! もう、待ってってばあ」
テララが破れた麻袋の多さに首を傾げていると、何故か姉は焦り気味に妹から少々乱暴に袋を奪い、足早に家の中へと入って行ってしまった。
その麻袋の穴の空いた理由を良く知っているのだから、その理由は改めて言うまでもないだろう。
そして、念のため幾つか余分に使えそうな袋をまとめ、テララもその後を追った。
その柔らかな月明かりの下では、チサキミコ様特製握り飯をその腹にたんまりと詰め込んだ大男と銀白の少年が並んで仰向けになり、愛おしそうに自身の腹を撫でていた。
「いやあーー、食った食ったあ! こんだけうんまいもん詰め込めばしばらく生きてけるなあ! ふいーー!」
「クッ、タ。イッパイ、クッタ。ニシシッ!」
「あんたたち、ほんと食いすぎだよ! うまいからって限度があるでしょ。限度が! 胃袋どんだけでかいんだって話しだよ! 握るのも楽じゃないんだかんね!」
「ガッハッハッ。いやはや、申し訳ねえ。だが、食った分以上の仕事はしっかりこなすんで任せて下せえ」
「あ、た、り、ま、え、だっ! ったく……」
飯に有り付くまで干乾びた水袋のように草臥れた顔付きだったとは思えない。今となっては少々脂ぎった暑苦しい笑みを浮かべ、デオ団長は仰向けのまま力こぶを作り自身の責務を約束してみせた。
一方で止め処なく握り飯を握る破目になったチサキミコは、その幸福そうな様を恨めしそうに、ぶつくさ文句を漏らしながら妹のテララに力なく寄りかかっている。
「フフッ。村の皆にも喜んでもらえてよかったね。お姉ちゃん?」
「ふんっ! もう、当分握るもんか! 汗水流すのは今日だけで十分だっての! あたしは村の長であって、飯炊きは仕事じゃないんだかんねっ! けっ!」
「アタッ!? アタタタッ! だからって蹴らんで下せえ。せっかく詰め込んだもんが、ウグッ、出てきちまう。ウップ……」
「ニシシシッ。……グップ」
そうして、文句を言いながらもやはり照れくささを隠しきれない武骨な珍味の握り手に、その大きく膨れた腹を脚で小突かれながら、デオ団長はゆっくりと身体を起こした。重そうな腹を支えながら立ち上がり深く一呼吸吐くと、焚火を囲んだ村人たちを見渡し雄雄しく号令をかけた。
「さてと、皆。そんじゃ準備の大詰め、そろそろ始めようとするかっ!!」
そして、その勇ましい掛け声に促され各々意気込み立ち上がるや、男女に別れいよいよ影籠りに向けての最後の準備がはじまった。
「そうですね。お腹も一杯だし、出発の準備はじめなくちゃ」
「もう、握り疲れて腕上がんないのに……? 今から、やるう……? んもーー、明日とかにしない?」
「もう少しだからがんばろう? お姉ちゃん」
団長の掛け声に応え腰を上げるテララに、名残惜しそうに姉が縋り付き、しばしの休息を提案する。
こうして見ると、いつもと何一つ変わらぬただのだらけた姉だ。
そして、今夜ばかりは姉に加え、もう一人手間のかかる家族が居るようだ。
「ハ……、ハラ……。イ、イパイ……ゲブフッ……」
「もう、だからあまり食べ過ぎちゃだめだよって言ったのに。団長さんの真似してあんなに沢山食べるからだよ? フフッ。それじゃソーマはそこで休んでて。身体冷やさないように、これかけておいてね?」
そのご満悦な無垢な笑みに口を尖らせつつも、テララは眉尻を下げ、溜息交じりにソーマに風除けの掛け布をその身体にかけてやった。
当然のように、自身とは真逆のその対応に、体力がないと主張する割りに間髪入れず抗議するもう一人の手間のかかる家族もここに健在だ。
「えええーー、何それっ! あたしも休むーー! ソーマ、あたしも一緒に寝ていいよね? お願いーー!」
「ほら、私たちの荷物まだまとめ終えてないんだから、手伝ってよ。私だけだと間に合わないかもしれないし。それに、今日のお姉ちゃんは、いつもと違うんでしょ? 嘘じゃないんでしょ?」
「うぐぐっ……。そ、それは、その。そっ、そう……。ぐっ……、あーー、もうっ!」
腰に煩わしく縋り付く姉に内心安堵しつつも、凛としてその言葉をもって姉を焚きつけてみせる。
自身が良かれと発した言葉で容易く退路を断たれたことなど気付く訳もなく、やっぱり姉はテララの姉でしかないようだ。渋々その重い腰を上げた後、テララにその手を引かれて荷造りへと向かった。
「チサキミコ様、ちょっといいですかい? 少しお話が」
姉妹が自分たちの家屋の前までやってくると、村人らに支持を出しつつデオ団長が太い腕を挙げて二人を呼び止めた。
「ん? 何? まさか、もう腹減ったなんて言うんじゃないだろね!?」
「お? もしかして頼めばまだ握ってもらえるんで?」
「誰が握るかっ!!」
「あれ? 握ってくれないの?」
「なっ!? テララ、あんたまでっ!!」
「ガハハッ! いえいえ、冗談ですって。チサキミコ様たちの家についてなんですが、その、今回は諦めてもらえねえですか?」
「あん? 諦める? どうしてさ?」
頭を掻きながら取って付けたように大きく笑って見せつつ、少々改まった面持ちでデオ団長は話を続ける。
「解体できそうかこないだ下見しといたんですが、今、こうして建ってるのが不思議なくらい酷い崩れようでして。慎重にばらそうにも、今残ってる人数じゃ、もし崩れたときに対処しきれねえ」
「まあ、この人手でこの様だしね。無理ないか……、分かったよ」
「ありがてえ。なんで、チサキミコ様たちには、気を付けながら必要な物だけまとめておいてもらえねえですか? 麻袋がまだ幾つか余ってるんらしんで、そいつを適当に使ってくだせえ」
それじゃ、と軽く頭を垂らし、デオ団長は地とその大きく膨れた腹を揺らしながら重々しく戻って行った。
その様は、見ているだけでも思わず満腹感の余波に苛まれてしまいそうで胸が悪くなる。そんなことを思い浮かべ苦笑いを浮かべつつ、残された姉妹は団長の残した言葉に、ふと感慨深くなった。どちらが言う訳でもなく変わり果ててしまった思入れのある宿を並んで見上げると、自然と込み上げてくるものがあった。
「このお家、気に入ってたのになあ。水場が広くて洗い物し易かったし、屋根の上の飾り窓なんてすごく綺麗で、射し込むお日様が温かくて私好きだったんだけどなあ」
「ああ、あれねえ」
「確か、あの飾り窓作るとき、珍しくお姉ちゃんこだわっちゃって、丈夫にしろーー! とか、形が違うーー! とか、もっと磨けーー! とか、フフッ。木細工のおじさんだけじゃなくて、村のいろんな人に手伝ってもらって大変だったよね?」
「ハハハッ、そんなこともあったね。それを言うなら、あんただって小さい頃、ピウが産まれたときに燥ぎ過ぎて床下の柱に顔ぶつけて大泣きしたり」
「フフフッ。そうそう。だってすごく嬉しかったんだもん」
「それから、部屋を2階に移した後はなかなか慣れなくて、寝ぼけて転げて大変だったじゃない?」
「えーー? 階段で転んだことなんてあったっけ?」
「あった、あったーー。もうしばらく、毎朝転げるもんだから、びっくりして寝てらんないったらなかったよ。覚えてないの?」
「フフフッ、んーー、どうだろ? 忘れちゃった。それって、お姉ちゃんのことじゃないの?」
「違う違う、あたしじゃないって。あれは確かあ……」
少し意地になり妹の恥ずかしい過去を思い起こそうと考えを巡らせる。けれど、記憶の白靄からはとても穏やかで、温かく、大好きだった優しい笑みが浮かび上がり、抱擁の手を広げる一人の女性が像を結んだ。ふと横目でテララの様子を伺うと、その続きを話す気も失せ、姉はそっと言葉を結ぶ。
「ああ……まあ、いっか。思えば、いろいろあったねえ」
「うん。そうだね。いろんなこと、たくさん詰まった場所で、ちょっと寂しい気もするけど……。また作ればいいよね! ……よしっ! えっとそれじゃ、早く済ませちゃおっか。余ってる麻袋って……、えーーっと、あの調理場の荷物のとこに重ねてあるやつかな?」
先の天災で変わり果ててしまったものの、ここで過ごした幾つもの光景が脳裏に浮かんでは溶けてゆく。
そんな思い出に耽るのもほどほどに、名残惜しさを胸に仕舞って、テララはいつものように気を利かせ、話しに聞いた道具を探しに調理場跡へと向かった。
確かにまた作ればいいかもしれないが、思入れとは対象の物が在って唯一無二のものであるのだから、そうは言っても寂しさが余韻に残る。
「あった、あった。えっと、お姉ちゃん、いくつあれば良さそう? 破けちゃってるの結構あるみたい。あまり数なさそうなんだけど、どうしてだろう?」
「うっ!? あっ! あたしは1つで十分だよ。そ、それじゃ、ちゃちゃっと済ませちゃうよっ! ほら、早くっ! 先行くよっ!」
「えっ? 1つで足りる? もう1つくらい、って!? あっ、ちょっと待ってよう! もう、待ってってばあ」
テララが破れた麻袋の多さに首を傾げていると、何故か姉は焦り気味に妹から少々乱暴に袋を奪い、足早に家の中へと入って行ってしまった。
その麻袋の穴の空いた理由を良く知っているのだから、その理由は改めて言うまでもないだろう。
そして、念のため幾つか余分に使えそうな袋をまとめ、テララもその後を追った。
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