色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
47 夏に負けないくらい、秋は盛り上がる
体育際に文化祭、修学旅行もある。
学外でも、スポーツの秋だの読書の秋だの言う。
それらはもちろん楽しみだけど……
「やっぱり、俺は食欲の秋だな」
「お前……それは学校に持って来る弁当の量じゃないぞ」
恵一が呆れた声で言う。
俺の目の前には重箱が5個並んでいた。
どれもパンパンに詰まっている。
「ふふふ、今日は月に1度のお楽しみ『ミーくんのための結菜スペシャル☆』の日だからな」
「何だよ、その可愛いけどムカツク日は?」
「ご覧の通り、結菜が何日もかけて下ごしらえをして、この大量の弁当を用意してくれたんだ」
「家から持って来るの大変だったでしょう?」
「ふっ、俺にとっては容易いことだ」
「ていうか、何で5個もあるんだよ」
「5、あるいは5の倍数は俺たちにとって割と大事な数字なんだ」
「と言うと?」
「結菜とエッチをしている時にな?」
『ミ、ミーくん、もうダメ……』
『結菜さん、あと5回。あと5回だけお願いします!』
『もう、仕方ないなぁ♡』
「……ってな具合に」
「いやいや、回数おかしいから! 何で『もうダメ……』って言っている所から5回もするんだよ!」
「大丈夫だよ。結菜は運動が苦手だけど、エッチな運動は得意だから」
「おい、何か結菜ちゃんが少し遠くで赤面しているぞ。ていうか、そばに居ないのか?」
「ああ。この結菜スペシャルをいただく時は、そんな俺の姿を遠くから眺めていたいらしい」
「マジでバカップル、いやバカ夫婦だな。おめでとう!」
恵一はもはや泣きながら言う。
「ありがとう。じゃあ、いただきます」
俺は猛烈な勢いで結菜の弁当を食べ始める。
「うわ~、引くわ~」
恵一はそう言うけど、結菜は遠くから、
「うふふ、ミーくんってば食いしん坊さんなんだから♡」
温かく見守ってくれていた。
◇
「ミーくんって、どれだけ食べてもあまり太らないよね」
晩メシ時。
秋と言えばたけのこご飯を軽く大盛り5杯平らげた時に、結菜がそう言った。
「まあ、筋トレとかしているからな」
「それもあるけど、栄養がどこに……あっ」
「ん、どうした?」
結菜の視線を追うと、俺の股間に向けられていた。
「だ、だから、あんなに大きいんだ……」
「こらこら、結菜さん」
「ご、ごめんね。またエッチなこと考えちゃって」
「実はこの前さ、エロマンガを読んだんだよ」
「唐突にどうしたの!?」
「そうしたらさ、何か体育祭にエッチな種目があったりする世界でさ~。あ、これだったら俺と結菜が優勝だって思ったんだよね」
「も、もう、ミーくんのバカ! エロマンガは禁止だよ!」
「けど、結菜だって読んでいるだろ?」
「もう読んでいないもん! ミーくんと結ばれてから♡」
「うーん、でもこの前、俺が珍しく疲れて10回くらいで終わった時。何かとなりでゴソゴソ聞こえたけど……」
「きゃーきゃー!」
「結菜さん、落ち着け」
「ミーくんのせいでしょう?」
結菜はぷんすかとする。
「大体、ミーくんがその立派なエクスカリバーを学校でもみんなに披露しちゃうから、私は何だかとっても恥ずかしいんだよ?」
「確かに、下品なアーサー王とか言われたな」
「ひどいね」
「あと、男子たちの間で『今、エクスってる?』って言うのがちょっと流行っている」
「もう最低だよ~」
「ちなみに、俺は今、エクスっているけど」
「ミ、ミーくん……ダメだよ、ちゃんとお片づけをしないと」
「じゃあ、結菜が洗い物をしている間に、しちゃおうかな」
「そ、そんなの……ちょっとドキドキしちゃう」
「よし、じゃあ早速しようか」
俺は残りのご飯とおかずを全て平らげた。
「ほらほら、結菜さん。早く洗い物をしないと」
「もう、ミーくんってば~♡」
今日は二人で、新しことにチャレンジしました。
          
「色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた
-
19
-
-
家出中の美女を拾ったら、僕が好きなあの子のお姉さんだった
-
26
-
-
【完結】クールな白刃さんはデレで殺す
-
16
-
-
となりの席の女が俺にだけ毒舌なので理由を聞いたら『将来、あなたと結婚したいから』と言われて学園生活が一気に楽しくなった
-
48
-
-
ワガママな後輩彼女にフラれたら、優しい先輩彼女とお付き合いすることになりました。
-
12
-
-
妖精の魔法で俺にモテ期到来!?
-
9
-
-
いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。
-
29
-
-
不器用な愛し方
-
14
-
-
俺(私)のことが大嫌いな幼馴染と一緒に暮らすことになった件
-
25
-
-
俺をとりまく彼女らからの愛が深すぎる
-
21
-
-
なぜかウザカワ後輩美少女に惚れられました
-
33
-
-
お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
-
53
-
-
俺の彼女がいつに間にかあざとカワイイ小悪魔どころか独占欲が強い魔王様になっていた件について
-
18
-
-
人間嫌いな俺とビッチな少女
-
14
-
-
上京して一人暮らしを始めたら、毎日違う美少女が泊まりに来るようになった
-
57
-
-
絶対お兄ちゃん主義!
-
37
-
-
落ちこぼれの冒険者だけど、地上最強の生き物と共に最強を目指すことになりました。
-
9
-
-
美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!
-
26
-
-
学年で1番怖いと噂のヤンキー娘が隣の席になって学園生活終了と思ったけど、実は超良い子でおまけに金髪・碧眼・巨乳の三拍子が揃った美少女だった
-
47
-
-
シスコンの兄、ブラコンの妹、学園に通う!?~国王に協調性を身に付けろとか言われて学園に通うことになりました~
-
9
-
コメント