色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
44 ブレない湊人
小鳥遊は小悪魔な笑みを浮かべて、囁くようにそう言った。
「このたくましい体で、あたしをドキドキさせて?」
そして、指先で俺の体をなぞって言う。
「……なあ、小鳥遊」
「うふふ、その気になった? 良いよ、じゃあ、あそこの陰で……」
「もうやめにしないか?」
「へっ?」
小鳥遊は目をパチクリとさせる。
「小鳥遊は普通に可愛いんだから、もっとまともな恋愛をした方が良いよ」
「な、何を言って……」
そんな風に小鳥遊が動揺していると、
「ミーくん、お待たせ~」
水着を直した結菜が戻って来る。
「ああ、おかえり。大丈夫だったか?」
「うん、係のお姉さんが優しくしてくれたから」
「そっか」
俺は結菜に微笑みかけ、きゅっと手を握る。
「あれ、蘭ちゃん? どうしたの?」
「あ、ううん。何でもないの」
小鳥遊はぎこちなく笑う。
「おーい、湊人ぉ。みんなでアイス食うってさ」
恵一が呼ぶ。
「おう。行こうぜ、結菜」
「うん」
「小鳥遊も、ボーっとしていないで来いよ」
「あ、うん」
◇
家に帰ると、俺は結菜と二人でお風呂に入っていた。
「んっ……ちゅっ……あっ……」
俺は背後から結菜を抱きかかえて、キスをしていた。
大きくて柔らかいおっぱいも同時に揉む。
「んあっ……ミーくん、どうしたの? お家に帰ってすぐにエッチなことがしたいなんて」
「ごめん、結菜の可愛い水着姿を見てから、ずっと興奮していたんだ」
「本当だ……いつも以上に……おっきい」
「そんな風にサワサワして、結菜も欲しがりさんだな」
「ち、違うもん」
結菜はぷくっと頬を膨らませる。
「みんなと一緒にワイワイやるのも良いけど、やっぱりこうして、結菜と二人きりで居る方が良いな。堂々と、イチャつけるし」
「うん……あっ」
「どうした?」
「そこ……ダメ」
「何がダメなの?」
「い、いじわる……そういえば、蘭ちゃんと何を話していたの?」
「ああ。他愛もない話だよ」
「そっか」
「何で、気になるのか?」
「だって、蘭ちゃんは細くて可愛いから、ミーくんが浮気しちゃうかなって、ちょっと不安になって……」
「バカだな。結菜の方がずっと魅力的だよ。こんなにおっぱいも大きいし」
「あん♡ おっぱいだけ?」
「全部かわいいよ」
「んっ……」
また結菜とキスをした。
◇
自分の部屋で、ベッドの上にいた。
「んっ……あっ……」
口の端から嫌らしい吐息が漏れる。
「はっ……!」
ビクビク、と震えると、体から力が抜けた。
「……久しぶりに、しちゃった」
切なくため息を漏らす。
それもこれも、ぜんぶ、彼のせいだ。
ムカつく、かっこつけちゃって。
けど……
「……ちゃんと、あんな風に言ってくれて、嬉しかったな」
あたしのことを可愛いとも言ってくれたし。
そもそも、みんな大好きな結菜たん相手じゃ、分が悪いことは目に見えている。
「……仕方ない、あきらめるか」
正直、今日の一件でますます惚れちゃったけど。
あたし、小鳥遊蘭は、新しい恋を始めようと思う。
「けど……あと一回だけ」
素敵な彼のことを想いながら、もうしばらく、ベッドの上で悶えていた。
          
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