色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
43 小悪魔ビッチ、再び
「あ、結菜ちゃん。久しぶり~!」
女子たちが笑顔で手を振って来る。
「みんな、久しぶり」
結菜もまた笑顔で言う。
「あぁ~、久しぶりに見たけど」
「やっぱり、結菜ちゃんは可愛いな~」
「しかも今日は……ムフフ」
男子たちは一様にエロい顔をしている。
そう、今日はクラスメイトたちとプールに来ていた。
「よう、湊人」
「何だ、恵一か」
「お前、この夏休みは結菜ちゃんとヤリまくりか?」
「ああ、そうだな」
「おまっ、素直に答えすぎだろ」
「恵一は、彼女できたか?」
「出来てねーよ」
「だろうな」
「殴るぞ?」
恵一が軽く拳を構えるけど、
「ミーくん、早くぅ♡」
「ああ、今行くよ」
「ちくしょう!」
◇
「「「おおおおおおおおぉ!」」」
プルルン♪
「「「か、可愛い上に、おっぱい超デカい……」」」
エロ男子どもは結菜に目が釘付けだった。
「俺の嫁なのに……」
俺は少しばかり独占欲をにじませてしまう。
だから、今日のクラス会は少し乗り気じゃなかったんだ。
「わあ、結菜ちゃん可愛い~」
「おっぱいおっきぃ~」
「ぽよぽよ~」
「あんっ、もうやめて~」
まあけど、結菜も楽しそうだし。
たまには良いか。
「湊人くん」
ふいに呼ばれて振り向く。
「あ、小鳥遊……」
そこには水着姿の小鳥遊蘭がいた。
「ねえねえ、どうかな?」
「あ、うん。お前、スレンダーでスタイル良いな」
「ありがとう。けど、湊人くんは、結菜たんみたいに巨乳が好みでしょ?」
「べ、別にそんなことはないぞ」
「そっか」
いかん、以前にあんなことがあったから、どうしても意識してしまう。
心なしか、小鳥遊も小悪魔な笑みを浮かべているし。
「あ、蘭ちゃん」
すると、結菜がやって来た。
「やっほー、結菜たん。久しぶり~♪」
小鳥遊はサラっと笑顔で言う。
「久しぶり」
「う~む、相変わらず、すごいおっぱいだね~」
「きゃっ」
「うへへ、旦那さんの前で堂々とモミモミしちゃうよ~」
「や、やめて~」
小鳥遊は本当に遠慮なく結菜のおっぱいを揉みしだきやがる。
「おい、小鳥遊。結菜のおっぱいは俺のモノだ」
「あら、ごめんあそばせ」
意外にもあっさりと手を離す。
「結菜、大丈夫か?」
「う、うん」
「全く、ラブいことで」
「お前なぁ」
「ほらほら、ボケっとしていないで。みんなで遊ぼうよ♪」
小鳥遊は笑顔で言う。
「うん、遊ぼう」
結菜は笑顔で頷くけど、俺は内心でずっと警戒していた。
◇
プールにて、みんな思い思いに楽しんでいる。
普通に泳いだり、浮かんだり、流されたり。
「いやっほ~い!」
特に、ウォータースライダーで遊ぶ奴らは元気いっぱいだ。
「おい、湊人もやれよ」
恵一が言う。
「ああ、そうだな」
「ねえ、ミーくん」
「ん?」
「だったら、アレが良いな」
結菜が指差す先にあったのは、別のウォータースライダー。
それは何やら小さなボートみたいな物に乗るタイプだった。
「ちょっと聞いたんだけどね、あれカップルで乗ると楽しいんだって……」
「そ、そうなのか。じゃあ、やろう」
俺は結菜と手を繋いでいく。
「おい、湊人?」
「悪い、恵一。俺は結菜とあっちの方に行くわ」
「リア充しね」
イーッと睨まれつつ、俺たちはラブい方のスライダーに行く。
「はい、次のカップルさんどうぞ~」
そう言われて、俺と結菜はボートに乗り込む。
「安全のために、彼氏さんはしっかりと彼女さんを抱き締めてあげて下さいね~」
スタッフさんに言われて、
「じゃあ、結菜」
「うん」
俺は結菜はむぎゅっと抱きしめる。
ポヨン。
柔らかいおっぱいに触れて、ドキリとしてしまう。
「じゃあ、いってらっしゃ~い」
俺たちを乗せたボートが滑り出す。
「きゃっ」
「結菜、怖くないか?」
「ちょっとだけ……でも、ミーくんが居るから平気だよ」
「結菜……俺に任せろ」
それからも、俺は結菜を抱き締めたまま。
あっという間に、ゴールインする。
「うおっ!」
けどその際、ボートが勢い良く飛んでしぶきを上げた。
そのまま、ぐりんとボートが転覆する。
「……ぷはっ。結菜、大丈夫か?」
「……う、うん。平気だよ」
結菜の顔を見て俺はホッとする。
けど、すぐ異変に気が付いた。
「ゆ、結菜……」
「きゃっ……」
結菜の水着が取れていた。
俺はとっさに両手で結菜のおっぱいを隠す。
「大丈夫ですか!」
スタッフさんが声をかけてくれる。
「そのまま、ゆっくり来て下さい。更衣室にご案内します」
「あ、はい」
俺は結菜をプールサイドに上げる。
「じゃあ、ミーくん。ちょっと行って来るね」
「ああ」
俺はスタッフと一緒に行く結菜の背中を見送った。
「湊人くん」
「おわっ!……何だ、小鳥遊かよ」
「見たよ~。堂々と結菜たんのおっぱいを揉んじゃって」
「いや、違うから。俺はただ、結菜のおっぱいを隠すために……」
「ねえ、二人きりになると、あの時のことを思い出さない?」
小鳥遊の声に、軽くゾクリとした。
「お、おい……」
「せっかくだし、たまには……ちょっと浮気しちゃう?」
やはり、彼女は小悪魔な笑みを浮かべていた。
          
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