色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
42 嫁と夏祭り
「うん。一緒に行かないか?」
「もちろん、行きたい♡」
「それから、せっかくだし、結菜の浴衣がみたいなって思うんだけど……」
「ミ、ミーくん……うん、分かったよ」
「本当か?」
「楽しみにしていてね」
そして、当日……
俺たちはあえて、待ち合わせをすることにした。
結菜は実家で浴衣に着替えて、そのまま来るらしい。
その間、俺はずっとソワソワしていた。
「ミーく~ん」
その声にハッと振り向く。
「おう、結菜……」
俺は目を丸くする。
「ミーくん、どうかな?」
シャララン♪
「か、可愛すぎる……」
俺は顔を赤くしてまじまじと結菜を見つめてしまう。
水色を基調とし、花柄模様のその浴衣。
愛らしい結菜との相性はバッチリだ。
「よし、家に帰ろう」
「え、何で? 来たばかりだよ」
「今すぐ、浴衣の結菜を抱きたい」
「もう、ミーくんってば♡ おバカなこと言ってないで、早く行こ?」
「お、おバカ……はい」
俺は大人しく嫁の言うことに従った。
◇
ズルルルル、と音を立てる。
「美味い! 何で屋台の焼きそばこんなにも美味いんだ!」
「ミーくん、たこ焼きもあるよ」
「おう、いただこう」
「じゃあ……はい、あーん♡」
「あーん……あっつ!」
「うふふ♡」
そんな風に夫婦のやり取りをしていると、
「ちっ、イチャつきやがって」
「ていうか、あの子メチャかわいいな」
「胸もデカくね?」
そんな男どもの囁き声が聞こえて来る。
しかし、怒りはしない。
何せ、俺の隣にいる結菜は事実、世界で一番かわいいのだから。
「どうしたの、ミーくん?」
「エッチしよう」
「もう、だから、ダーメ♡」
「アハハ、冗談だよ」
「ねえ、ミーくん。たくさんモグモグするのも良いけど、ちょっと遊びたいよ」
「そうだな。何をしたい?」
「金魚すくいがやりたいな」
「よし、やろう」
俺は速攻で焼きそばとたこ焼きを平らげる。
そして、結菜と二人で金魚すくいへと赴く。
「らっしゃい!」
「おじさん。金魚すくい、2人分お願いします」
「あいよ! お嬢ちゃんは可愛いから大まけでサービスだ!」
「ありがとうございます♡」
「よし、結菜。どっちがたくさんすくえるか、勝負だ」
「面白そう。負けないよ」
「勝った方が、今晩のベッドの上での主導権を握るってことで」
「もう、ミーくんったら……良いよ♡」
「よーし!」
俺は気合の腕まくりをしてポイを持つ。
「うおおおおおおおおおおおぉ!」
雄叫びを上げながら果敢に金魚たちに挑む。
しかし、奴らの巧みな動きに翻弄され、思うように行かない。
「ていっ!」
バシャッ、ボロっ。
「し、しまったあああああああああぁ!」
俺の記録は0匹だった。
一方、結菜は……
「えいっ」
いつの間にか、手に持つ器に金魚たちが泳いでいた。
「なっ、ゆ、結菜さん?」
「うふふ、昔から、金魚すくいは得意なの」
「そ、そういえば……クソ、ずるいぞ~!」
「よーし、このデメキンをすくったら、ミーくんはたっぷり私のことを可愛がるんだよ?」
「お、おう……」
「それっ」
結菜はポイを巧みに扱い、見事にデメキンをすくった。
「あのお姉ちゃん、すげ~!」
気付けば、周りはキッズたちで賑わっていた。
「おじさん、私の金魚はこの子たちにあげて下さい」
「あいよ」
「お姉ちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして」
そして、俺と結菜は金魚の屋台を後にする。
「結菜はさすがだな」
「うふふ、そんなことないよ」
「あ、そうだ。俺、まだ欲しい物があったんだ」
「え、何?」
「水風船」
「じゃあ、買いに行く?」
「いや、その必要はないよ」
気付けば、人気の少ない場所に来ていた。
「ミーくん?」
小首をかしげる結菜。
俺はその胸に触れた。
「へっ?」
「こんな所に、パンパンに膨らんだ水風船があるよ?」
「ミ、ミーくん……エッチだよ」
「今さらだろ?」
俺は浴衣の上から、結菜の巨乳を揉みしだく。
「あっ……あんっ」
「あそこの境内でやろうか」
「バチが当たっちゃうよ?」
「大丈夫、神様も許してくれるさ」
「……うん」
俺は頷く結菜を抱きながら、そっと歩いて行った。
          
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