色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
22 木陰でひたすらにキスをする
「おはよう、ミーくん」
「……おはよう、結菜。もう起きていたのか?」
「うん。先に起きて、ずっとミーくんの寝顔を見ていた」
「え?」
「うふふ、可愛かったよ」
「恥ずかしいな」
「ねえ、くっついても良い?」
「良いけど……昨日の夜、散々くっついただろ?」
「うん。ミーくん、凄い激しかった」
「ごめん、痛かった?」
「ううん、嬉しかったよ」
「結菜……」
俺たちは朝から布団に入ったままキスをする。
今は旅館の部屋にいて、普段過ごす家とは違うけど。
結菜がそばに居るだけで、そこはもう癒しの空間だ。
「あっ、ミーくん……唇を軽く吸うの……気持ち良い」
「良かった。俺も勉強したんだ、結菜に喜んでもらうために」
「ミーくん……♡」
それから、しばし布団の中でイチャついた。
◇
今日は旅館の周辺を結菜と散策することにしていた。
「どうする? 温泉街の方に行くか? それとも、山の方に行くか?」
俺は結菜に問いかける。
「うーん、温泉まんじゅうとか食べたいけど……なるべくミーくんと二人きりになりたいから、山に行きたい」
「じゃあ、そうしようか」
俺たちは歩き出す。
山とは言っても、丘に近い。
だから、特に登山の準備とかしなくても、気軽にハイキング気分で上って行ける。
「結菜、疲れないか?」
「平気だよ」
「そうか。疲れたら遠慮なく言えよ。おんぶしてやるから」
「……あ、もう疲れたかも」
「こら」
俺が軽く頭をコツンと叩くと、結菜は舌を出す。
「じゃあ、手を繋ごうか」
「うん」
結菜は笑顔で俺と手を繋ぐ。
澄んだ緑の木々に囲まれて歩くことで、とてもリラックスした気持ちになれる。
「結菜、前から思っていたんだけど」
「ミーくん、どうしたの?」
「ほら、結菜は料理だけじゃなくて掃除とか洗濯もみんなしてくれるだろ? だから、ストレスとか無いのかなって。ほら、結菜だってまだ高校生だし、友達と遊びたい盛りだろ?」
「ストレスなんて無いよ。大好きなミーくんのために頑張ることが嬉しいし。ミーくんが私の料理を食べて笑ってくれるのなんてもう幸せ」
「結菜……幸せなのは俺のほうだよ。お前みたいな最高の嫁がいて」
「ミーくん♡」
「けど、もし俺たちは幼馴染じゃなかったら……どうなっていたんだろうな? こんな風にラブラブな関係になれなかったかな?」
「あまり考えたことないから分からないけど……それでも、きっと私はミーくんを好きになるよ」
「結菜……」
「ミーくん……」
俺はその場ですぐ結菜とキスをしようとするが、
「あらあら、可愛いカップルね~」
「やだ、本当に」
すれ違うおばさん達の声が邪魔をして気を削がれた。
俺と結菜は顔を赤らめながら早足で進む。
「こ、こっちの方もなかなか二人きりにはなれないな」
「う、うん。仕方がないよ」
「けど、どうしよう……」
「ミーくん?」
「何か俺もう、ムラムラして来ちゃって……」
「ミーくん……昨日、あんなにいっぱいエッチしたのに? 正直、ミーくんがいっぱい私のおっぱいを揺らすから、まだ少し痛いの」
「ご、ごめん」
「何て冗談だよ。じゃあ、あの木陰で少し休憩する?」
結菜がその場所を指で差した。
「ああ」
俺は結菜と一緒にその木陰に来た。
「結菜、ここは外だから。少しだけな?」
「うん、分かっているよ」
微笑む結菜の頬に触れた。
「あっ……どうしよう、昨日の余韻かな。ミーくんに触られるだけで、ドキドキしちゃう」
「俺はいつだってそうだよ。油断すると、鼻血が出そうだ」
「もう、鼻血はやめて♡」
俺は結菜とキスをする。
相変わらず柔らかくてふにふにしていて、可愛い唇だ。
胸も大きくて柔らかくて。
昨日の夜にエッチをした時も、すごく揺れていたし。
普段は清楚で可憐な結菜だけど、エッチの時はとても大胆だ。
「……これくらいにしておこうか」
俺は唇を離して言う。
「……もう少しだけ」
「えっ?」
「ダメ、かな?」
「じゃ、じゃあ、もう少しだけな?」
「うん」
結菜は頷き、キス顔になる。
クソ、可愛過ぎるぞ、俺の嫁!
内心で叫びながら、俺は結菜にそっとキスをした。
「んっ……あっ……」
結菜の口の端から漏れる吐息が可愛らしくて困る。
「……ミーくん、キスもエッチもどんどん上手なって行くね」
「え、本当か?」
「うん。体もたくましくなって……胸板とか厚くなったよね?」
「まあ、鍛えているからな」
「素敵……もしかして、こっちの方も鍛えているの?」
「こ、こら、結菜。あまりハレンチな発言はやめなさい。学校にみんなが知ったら、がっかりするぞ」
「だって、ミーくんのせいだもん」
「俺のせいか?」
「そうだよ。こんなに私を夢中にさせて……キスもエッチも……止まらないんだから」
今度は結菜の方から俺にキスをする。
身長の差があるから、つま先立ちをする結菜が健気で可愛くて。
俺はそっとお尻を持ち上げてやる。
「やんっ……ミ、ミーくん」
「つま先立ちが大変そうだから」
「も、もう~、余計なお世話だよ」
「す、すまん」
「でも、ありがとう」
目的地である山の頂上はまだ先なのに、俺たちはもう満足していた。
          
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