色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
21 嫁と混浴する幸せ
「結菜、親から何か連絡はあったか?」
「ううん、特に何もないよ」
「そっか。家族で出かけるのかなと思ったけど……」
その時、俺のスマホにLINEが届く。
「あ、父さんからだ」
俺はその文面を見て、
「……えっ」
「ミーくん?」
そして、目を丸くしながら結菜と顔を合わせた。
◇
GWと言えば、渋滞。
新幹線も予約が満杯で込み合っている。
けれども、路線電車は思いのほか空いていた。
「はい、ミーくん。おにぎり食べる?」
「ありがとう」
「お茶もあるよ」
「さすが結菜。よく出来た嫁だよ」
「うふふ」
二人でローカルな風景をまったりしながら楽しむ。
そうこうしている内に、あっという間に目的地に着いた。
「ここがその温泉宿か」
「大きいね~」
父さんから来たメッセージ。
『宿を予約しておいたから、結菜ちゃんと二人で楽しんで来い!』
俺は余計なおせっかだと思いつつも、正直嬉しかった。
「楽しみだね、ミーくん」
結菜も喜んでいるし。
「ああ」
そして、二人で手を繋ぎながら旅館に入った。
「ようこそ、お越しくださいました」
着物姿の女性が迎えてくれる。
「お客様は学生さん? カップルですか?」
そう聞かれたので、
「いえ、夫婦です」
俺はそう答えた。
「ミ、ミーくん」
結菜が照れながら俺を見つめる。
女将さんらしき人は目をパチクリとさせるが、
「左様でございますか」
にこりと微笑んだ。
そして、部屋に案内される。
「では、ごゆっくりどうぞ」
女将さんは去って行った。
「うわぁ、眺めが言いなぁ。オーシャンビューだぞ、結菜」
「本当だね、ミーくん」
俺たちは見つめ合う。
「結菜……」
「ミーくん……」
そして、お互いに顔を寄せ合って――
「失礼いたします。一つ、お伝えすることを忘れていました」
俺たちは赤面しながらサッと離れる。
「な、何ですか?」
「当館は個室の露天風呂もご用意しております。よろしければ、お使いになりますか? 今でしたら、まだ予約が空いております」
「こ、個室の露天風呂……」
ほわほわん、と。
そこでの結菜との情事を頭に浮かべてしまう。
「お客様?」
「あ、えっと、ぜひお願いします!」
「かしこまりました」
女将さんは澄ました顔で頷き、戸を閉めた。
「……個室の露天風呂か。ドキドキするな」
「……うん」
「……じゃあ、その時まで、お預けにしておくか?」
「……ちょっとだけ、したいな」
「……分かった」
俺は女将さんがまた戻って来ないか確認してから、結菜を抱き締めた。
◇
俺たちはドキドキしながらその場所にやって来た。
「おぉ、何か高級な感じだな」
「う、うん。そうだね」
二人できゅっと手を握りながら言う。
「じゃ、じゃあ、脱ごうか」
「うん」
俺と結菜は一度、着ていた浴衣を脱ぐ。
結菜の浴衣姿の谷間につい目を奪われてしまう。
「こら、ミーくん」
「す、すまん。いつもと違う魅力につい……」
「もう。お楽しみはこれからでしょ?」
「そ、そうだな」
そんなやり取りをしつつ、俺たちはついに個室露天風呂に足を踏み入れた。
「おぉ~……」
辺りはすっかり暗いので、景色はよく見えない。
けれども、綺麗だと思った。
何より、そこに立つ結菜の姿が……
「……あっ、ミーくん」
俺は堪らず結菜を後ろから抱き締めて、耳を噛む。
「んっ……あっ……ミーくん、ちゃんと湯船に浸からないと……風邪引いちゃうよ?」
「ああ、そうだな」
俺と結菜はお互いにかけ湯をし合って湯船に浸かる。
「「ふわぁ~……」」
そして、二人同時に気の抜けた声を出す。
「気持ち良いな、結菜」
「うん、ミーくん」
そして、結菜はぴとっと俺にくっついてくる。
「結菜の肌、いつも以上にスベスベだな」
「温泉効果かな?」
「もっと触っても良いか?」
「うん、良いよ」
俺は結菜の滑らかな肩を撫でる。
「あんっ、ミーくん、くすぐったい」
「ご、ごめん」
「うふふ、謝らなくて良いよ」
「おいおい、結菜……あっ」
温泉でいつも以上にツルツルになっていた結菜の肌の上で俺の手が滑る。
そして、つい胸の谷間に手を突っ込んでしまった。
「あんっ!」
「す、すまん、結菜!」
俺は結菜の谷間に手が挟まった状態で叫ぶ。
「もう、いけないミーくんなんだから」
「す、すまん」
「嘘だよ。ミーくんなら、私に好きなだけ触っても良いから」
「そ、そうか?」
俺はもう片方の手で結菜の胸を揉む。
「あんっ、やんっ……」
「ゆ、結菜……」
そのまま、俺と結菜はキスをする。
「……ミーくん、いつまで私のおっぱいに挟まっているの?」
「だって、離してくれないから。結菜こそ、イケナイおっぱいちゃんだな」
「じゃあ、お仕置きして?」
「言ったなぁ? それっ」
「やんっ、あんっ、はぁん! もう、ミーくんのえっちぃ~!」
上品なそのお風呂場で、俺たちは子供みたいに無邪気にハシャいだ。
          
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