色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
14 これぞ男のロマン!
「あ、ミーくん。起きた?」
結菜が笑顔で振り向く。
「……何て眩しいんだ」
「ごめん、カーテンした方が良かった?」
「いや、そうじゃないよ。結菜が眩しくて……」
「やだもう、ミーくんったら♡」
それから、俺が布団をたたんで顔を洗っている間に、朝食の用意が出来ていた。
「いただきます」
「召し上がれ♡」
俺は真っ先にみそ汁を飲む。
「……あぁ~、これが最後の晩餐でも良い」
「今は朝だよ、ミーくん」
「そういえば、結菜。ふと気になったんだけど」
「どうしたの?」
結菜はみそ汁を飲みながら聞き返す。
「いや、その……昨晩は……したのか?」
「え、何を?」
「ほら、アレだよ……今までは、夜に自己処理をしていたんだろ?」
俺が言うと、
「……ゲホッ、ゴホッ!?」
結菜がむせた。
「す、すまん! 大丈夫か!?」
俺はさっと水を差し出す。
結菜はくっと水を飲み、人心地つく。
「ふぅ~……」
「ごめんな、結菜。俺のせいで……」
「ううん、気にしないで」
結菜は微笑んで言う。
「えっと、その……実は、ミーくんが寝てから少しだけ……」
「一人でしたのか?」
「……うん。ごめんね」
その時、俺は自分の中で打ちひしがれた。
謝るべきはヘタレな俺の方なのに……
結菜が良い子過ぎてつらい。
「クソ、どうすれば、魅力的すぎる結菜を見ても鼻血が出ないんだ……!」
「ミ、ミーくん? 声に出ているよ?」
「……そうだ、結菜! 良いことを考えたよ!」
「な、何を思い付いたの?」
「えっとな、今日の夜に……」
俺はごにょごにょと耳打ちをする。
すると、結菜の顔が真っ赤に染まり、
「ふっ……ふええええええええええぇ!?」
そして、叫んだ。
「頼む、結菜。俺は一日でも早く、お前とエッチが出来るようになりたい。そのためにも、しっかりとエロ耐性を身に付けないといけないんだ!」
「ミ、ミーくん……分かった、ちょっと恥ずかしいけど、頑張ってみる」
「ありがとう、結菜。じゃあ、よろしく頼むよ」
◇
「なぁ、湊人」
「何だ、恵一?」
「お前、結菜ちゃんとまた何かあったの?」
「何でそんなことを言う?」
「いや、だってお互いを前よりも意識しているし……まさか、もうヤッたのか!?」
「していないよ。残念ながら、未熟な俺じゃまだそこまでたどり着けないんだ」
「そ、そっか。このヘタレ野郎め」
「けど、いずれ出来るように、今日から特訓を始めるんだ」
「どんな特訓だよ?」
「お前には教えない。とりあえず、俺は毎日ずっと結菜と二人きりで幸せだ」
「あれ? 親と妹も一緒なんだろ?」
「いや、この前からアパートで二人暮らしを始めた」
俺が何気なく言うと、恵一がものすごい笑顔になる。
「よし、ここから突き落とそう」
「おい、待て。屋上だぞ?」
「知ったこっちゃねえ、クソラブコメ主人公野郎。お前が消えれば、その分の幸福が俺にもやって来るはずだ、ウケケケケ!」
「おい、俺とお前は親友のはずだろうが……」
「湊人、友情っていうのは、儚いもんさ」
恵一はきらんと爽やかなスマイルを浮かべた。
直後、本気で俺を突き飛ばそうとして来たので、俺は反射的にかわした。
「うわっと!」
そして、奴の脳天に拳を叩き込んだ。
「ぐへぇあ!?」
恵一はノックアウトされてうつ伏せのままピクピクしていた。
「あ、すまん」
「……お前、エッチの方もそれくらい豪快に行けよ」
「ああ、そうだな。ありがとう、恵一」
今度は俺が満面のスマイルを浮かべて言う。
「……どういたしまして」
気絶する恵一から視線を青空に向けて、
「結菜ああああああぁ! 待っていろよおおおおおおおおおおぉ!」
俺は改めて気合を雄叫びを上げた。
◇
そして、俺は家に帰る。
今日はあえて結菜と別々に帰っていた。
ガチャリ、とドアを開く。
「ミ、ミーくん、おかえりなさ~い!」
パタパタと音を立てて結菜がやって来た。
「ああ、ただいま……!?」
目の前の結菜を見た瞬間、俺は思わず口元を覆った。
結菜はエプロン姿だった。
ただし、その下に一切服は纏っていない。
いわゆる、裸エプロンというやつだ。
「……ま、まずい。思った以上の破壊力で、鼻血が出そうだ」
「ミ、ミーくん、しっかり!」
「だ、大丈夫だ……これは結菜との本番エッチにたどりつくための特訓なんだから」
俺は必死に笑いながら、玄関から部屋に上がる。
「えっと……お風呂にする? ごはんにする?」
結菜はふいにそんなことを言う。
「それとも……わ・た・し?」
「ぐはッ!?」
かろうじて鼻血は出さなかったけど。
俺のライフゲージが一気に削られた。
「ミーくん、大丈夫!?」
「ゆ、結菜……どこでそんなエッチなセリフを覚えたんだ。あっ、エロマンガか」
「ち、違うもん! これは定番のセリフでしょ?」
「ああ、そっか。どちらにせよ、結菜はエッチな子だ」
「ミ、ミーくんのせいだもん!」
「ハハハ、先にごはんをいただこう」
「はーい♡」
結菜は笑顔で台所に戻る。
俺はリビングのテーブル前に腰を下ろして少しでもリラックスしようとするが……
「……なッ!?」
こちらに背を向ける結菜の姿。
普段から、俺の嫁としてキッチンに立つその後姿は魅力的だ。
けれども、今日は何と言っても裸エプロン。
結菜は胸も大きいけど、尻も大きい。
もちろん、決してだらしない訳じゃない。
色っぽく、かつ可愛らしい。
ぷりん、としたそのお尻に俺の視線は一気に集中した。
「えっと、これは……」
しかも、俺のために一生懸命に料理をしながら、ぷるぷると震えている。
こんなの、もう……
「あ、ミーくん。サバはみそ煮と塩焼きのどっちが良いかな……」
結菜が振り向いた瞬間、エプロンの隙間から見えるおっぱいが可愛らしくぷるんと揺れる。
それがダメ押しとなった。
「……すまん、結菜」
「えっ?」
目を丸くする結菜の目の前で、俺はまた盛大に鼻血を噴いた。
ブシャアアアアアアアアァ!と。
「ミ、ミーくうううううううううううううううううぅん!」
結菜の悲鳴が響き渡り。
俺はチーンと死んでいた。
「ミーくん、しっかりして!」
結菜が俺のことを抱き起こす。
「……す、すまない。二人きりで暮らすようになってから、結菜の魅力がドンドン加速するのに追い付けなくて……鼻血が出てしまうみたいだ」
「そ、そっか……じゃあ、キスとかおっぱい揉むのも控えた方が良いかな?」
「いや、それくらいなら大丈夫だ」
俺は手の甲で鼻血を拭うと、そのまま結菜とキスをした。
「んっ……ちゅっ……はっ」
結菜は可愛らしく両手を握って上げながら俺を受け入れる。
それから、俺は優しく胸を揉んだ。
結菜がピクピクと震える。
「うわ、生乳の感触はすごいな」
「ミ、ミーくんのエッチ」
「はは、すまない。どうやら、キスと乳揉みは耐性が付いているから大丈夫みたいだ」
「そうなんだ。じゃあ、二人で色んなことを経験すれば……もっともっと、ミーくんとラブラブできるの?」
「ああ。きっと、本番エッチも出来るはずさ」
「楽しみだな……けど、緊張しちゃう」
「俺だってそうだよ。ていうか、そこにたどり着くまでに出血多量で死ぬかもしれないけど……」
「そんなの嫌だ! ミーくんが死んだら私も死ぬ!」
結菜はむぎゅっと俺に抱き付いて来た。
「こらこら……ん?」
結菜が抱き付いて来た拍子にだろうか。
俺は結菜の可愛いお尻を揉んでいた。
今まで、おっぱいは散々揉んで来たけど。
お尻は初めてだった。
しかも、いきなり生で……
「あっ……ミーくん」
結菜の甘い吐息がこぼれる。
「結菜」
「ミーくん?」
「……すまん」
俺はまた二度目の噴射をした。
チーン、と。
「うわああああぁん! ミーくうううううううぅん!」
早く、可愛い嫁を泣かせないくらいの男になりたいです。
          
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