色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
13 夫婦で初めての……
「じゃ、じゃあ、風呂にでも入るか」
「う、うん」
俺は立ち上がった。
「どうする? 一緒に脱ぐか?」
「へっ?」
「な、何てな……俺が先に入って待っていた方が良いかな?」
「……ううん。ミーくんと一緒に脱いで入る」
「マジですか……」
そして、二人で脱衣所に入った。
「じゃ、じゃあ、脱ぎます」
俺は緊張のせいか意味の分からない宣言をして言う。
そして、Tシャツを脱いだ。
「……うわぁ」
ふいに、結菜が声を出して俺は軽くビクリとする。
「え、どうした?」
「いや、その、この前一緒にお風呂に入った時も思ったけど……ミーくんってたくましい体をしているよね」
「え? まあ、父さんに似て背が高いからな」
「けど、横幅もガッシリしているし……何か部活はやらないの? 小中学校は野球をやっていたでしょ?」
「まあ、今の所はしないつもり。ちょいちょい、誘われたりはするけど。助っ人ならまあ良いけど、本格的に所属するのはお断りかな。少しでも長く結菜と一緒に居たいし……」
「ミーくん……♡」
そして、結菜も服を脱ぐ。
ぷるん、と大きな胸が現れた。
「か、可愛いブラジャーだね」
「え? そ、そう? ありがとう」
「ごめん、変態だったか」
「ううん、嬉しいよ」
結菜はニコリと微笑んでくれる。
「サイズは……いや、何でもない」
俺が口を押えて顔を背けると、結菜はモジモジしながら俺のこそっと耳打ちをする。
「……デカ」
「ミ、ミーくん」
「いや、ごめん……デカいな」
「もう、何度も言わないで~!」
「だって、こんな清楚な感じでそんな大きなおっぱいが付いているとか……反則だろ。顔も可愛くて性格も良くて頭も良くて料理もメチャ上手で……俺の嫁が最高すぎる」
「ふ、ふえええぇ……大好きなミーくんに褒められて、頭がパンクしそうだよ~」
「そ、それは大変だ。じゃあ、もう言わない方が良いか?」
「……ううん、言って欲しい」
「そ、そうか。結菜もけっこうワガママだな」
「ミーくんだってワガママでしょ。私の料理だけじゃなくて、私のこともいっぱい食べて……きゃっ」
「じ、自分で言って恥ずかしがるな」
そんなこんなで、俺たちは一緒にお風呂に入る。
「今日はお互いに裸同士だね」
「そ、そうだな」
俺は背中越しに結菜の存在を感じながら、ドキドキしていた。
「結菜、エッチなことはしなくて良いからな? 俺たちは健全な夫婦になるんだ。だから、ただお前は俺の背中を洗って流してくれれば良いよ」
「はい、あなた♡」
「ぶはっ、可愛い……ごほん、では、よろしく頼む」
「はい♡」
結菜は手の平で泡を立てて俺の背中に触れた。
「なにっ、スポンジは使わないのか!?」
「うん。ちょっと手間だけど、手の平で洗った方がお肌に優しいんだって」
「そ、そうか」
「嫌ならスポンジにするよ?」
「いえ、このままでお願いします」
俺が言うと、結菜はくすりと笑う。
それから、ゆっくりと優しく、丁寧に俺の背中を洗ってくれる。
「どうかな?」
「ああ、気持ち良いよ。結菜は何でも上手だな」
「うん。けど、ちょっと不安なことがあって」
「何だ?」
「その、エッチなことは経験が無いから……ミーくんと以外。だから、今晩うまく出来るかなって」
「え、ちょっと待って。それはつまり……」
「わ、私たちはまだ正式じゃないけど、結婚した夫婦みたいなものでしょ? だから、今日がその……初夜だから……」
「ゴハッ……そ、そうだな」
それはつまり、俺と結菜が……
『あんあぁん! ミーくん、すごいぃ!』
『結菜……結菜あああああああああぁ!』
ほわわん、とその様を想像して、一気に顔の辺りが熱くなった。
そのせいだろうか……
「……結菜、すまん」
「ミーくん? どうしたの?」
「……もう、限界だ」
俺は結菜に背中を向けたまま、ブハッ!と鼻血を噴き出して倒れた。
「ミ、ミーくうううううううううぅん!?」
◇
「ううぅ……」
何とか風呂から上がって着替えた俺は、結菜に介抱してもらっていた。
「すまん、結菜……」
「ううん、気にしないで」
ちなみに、結菜は俺に膝枕をしてくれている。
そして、うちわでパタパタと俺を扇いでいた。
「ごめんね、私が変なことを言ったせいで」
「いや、結菜は悪くないよ。ただ、その……エッチはもう少し先でも良いか? 俺たちにはまだ経験が足りないと思うんだ」
「うん、分かった」
「その代わり、キスとか他のことはしてあげるから」
「本当に? じゃあ二人でいっぱい練習して……早く本番がしたいね」
「結菜……薄々思ってたけど、お前って結構エッチじゃないか?」
俺が言うと、結菜はうっとなる。
「……誰にも言わないって約束してくれる?」
「あ、ああ。どうした?」
「実は私……毎晩、エッチな本を読みながら……一人でしていたの」
「…………え?」
「ほら、最近はスマホで簡単に読めるから……それをオカズに」
「そ、それはいつ頃から?」
「ミーくんと同居を始める前から……ミーくんのことを思って」
結菜は激しく赤面して言う。
『んッ……あッ……ミーくん』
ほわわん。
俺はまた体の内から震えを感じた。
「……結菜、すまん」
「ミーくん?」
ブシャアアアァ!
俺は早速、本日2度目の噴射をした。
          
「色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた
-
19
-
-
家出中の美女を拾ったら、僕が好きなあの子のお姉さんだった
-
26
-
-
【完結】クールな白刃さんはデレで殺す
-
16
-
-
となりの席の女が俺にだけ毒舌なので理由を聞いたら『将来、あなたと結婚したいから』と言われて学園生活が一気に楽しくなった
-
48
-
-
ワガママな後輩彼女にフラれたら、優しい先輩彼女とお付き合いすることになりました。
-
12
-
-
妖精の魔法で俺にモテ期到来!?
-
9
-
-
いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。
-
29
-
-
不器用な愛し方
-
14
-
-
俺(私)のことが大嫌いな幼馴染と一緒に暮らすことになった件
-
25
-
-
俺をとりまく彼女らからの愛が深すぎる
-
21
-
-
なぜかウザカワ後輩美少女に惚れられました
-
33
-
-
お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
-
53
-
-
俺の彼女がいつに間にかあざとカワイイ小悪魔どころか独占欲が強い魔王様になっていた件について
-
18
-
-
人間嫌いな俺とビッチな少女
-
14
-
-
上京して一人暮らしを始めたら、毎日違う美少女が泊まりに来るようになった
-
57
-
-
絶対お兄ちゃん主義!
-
37
-
-
落ちこぼれの冒険者だけど、地上最強の生き物と共に最強を目指すことになりました。
-
9
-
-
美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!
-
26
-
-
学年で1番怖いと噂のヤンキー娘が隣の席になって学園生活終了と思ったけど、実は超良い子でおまけに金髪・碧眼・巨乳の三拍子が揃った美少女だった
-
47
-
-
シスコンの兄、ブラコンの妹、学園に通う!?~国王に協調性を身に付けろとか言われて学園に通うことになりました~
-
9
-
コメント