色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉 空

10 朝からベッドで……

休日の朝は少し遅くまで寝ていられるから幸せだ。

すると、部屋のドアが小さく開く。

俺はあえて気付かないフリをして寝ていた。

「ミーくん?」

結菜の声がした。

「まだ寝ているかな?」

可愛らしい声で囁く。

俺のそばに立つと、じっと見つめて来た。

それから身を屈めて両手で頬を支えながら、また俺を見つめる。

「うふふ、可愛い寝顔」

お前の方が可愛いっての。

「キス……したいな。けど、起きちゃうかな……」

結菜は軽く赤面しながらモジモジとする。

「ミーくん、ごめんね。ちょっとだけ……」

結菜は俺のおでこにちゅっとキスをした。

それから両手で赤面する顔を隠しながら、

「お、おみそ汁を作らないと……」

立ち上がって離れようとするので、俺はとっさに腕を掴んだ。

「へっ?」

結菜は目を丸くする。

「あっ……」

俺は自分がこんな行動をするとは思わなかったので、自分でも驚いた。

「ミ、ミーくん? もしかして、起きていたの?」

「……すまん」

俺が頷くと、結菜はさらに赤面した。

「は、恥ずかしいよ~」

「すごく可愛かったよ、結菜」

「ひ~ん、嬉しいけど死んじゃう~」

結菜は身悶えする。

「せっかくだから、もうちょっとだけキスするか?」

「えっ? い、良いの?」

「むしろ、お前の方が良いのか?」

「う、うん。ミーくんとなら、いつまでもキスしていたい」

「そっか」

俺が結菜の細い首の腕を回して引き寄せると、彼女は小さく「きゃっ」と言った。

それから至近距離でお互いに見つめ合い、自然と唇を重ねた。

軽く、ちゅくちゅくと音がする。

「……結菜もすっかりエッチな子になったな」

「……ミ、ミーくんこそ……朴念仁だと思っていたのに」

「……ごめん、本当はムッツリなんだ」

「……そうなの? ミーくんのエッチ♡」

またキスをする。

結菜は照れ屋だけど、少しずつ積極的になって来て。

また嫌らしい音が鳴る。

「……俺、ちゃんと出来ているかな?」

「……う、うん。上手だよ?」

「……そっか。結菜はいつ見ても可愛いな」

「……ミ、ミーくん」

キスを終えた結菜の顔は紅潮していて、可愛らしい。

「じゃ、じゃあ、そろそろ下に行って……」

「……ごめん。何かまだ物足りないかも」

「へっ?」

俺は結菜をベッドに引き込んでいた。

「ミ、ミーくん? ダ、ダメだよ、こんなの」

「大丈夫、本番のエッチはしないから。これは、ちょっとした練習だよ」

「れ、練習?」

「うん。どうしても、結菜が嫌ならしないよ?」

「……ズルいよ。私がミーくんのこと、大好きだって知っているくせに」

「……俺もだよ」

布団の中でキスをしながら、軽く胸にも触れた。

「……小さい頃から自分で料理をしてきちんと栄養管理しているから、こんなに立派に育ったんだな」

「……ミーくんのエッチ」

「……嫌いかな?」

「……愛してる♡」

「……それはちょっと重いなぁ」

「ガーン!」

「なんて、嘘だよ」

「もう、ミーくんのバカバカ!」

「しっ、あまり声を出さないで。となりの日向に聞かれるかも」

「あっ……」

結菜はハッとして口を押える。

その間、俺は結菜の胸を揉む。

「んっ……あっ……」

可愛らしく声を出して悶える結菜が素敵だった。

そのタイミングで俺の腹が鳴った。

「あっ……」

すると、結菜がくすりと笑う。

「そろそろ、朝ごはんの支度をするね?」

「お願いします」

それから、結菜と一緒に下に行って、俺は少しだけ料理のお手伝いをした。

朝メシを食べる時、日向がなぜかニヤニヤして俺たちを見ていた。

もしかしたら、あの時の声を聞かれてしまったのかもしれない。

まあ、別に良いけど。

「俺と結菜は夫婦だからな」

「へっ?」

隣に座っていた結菜が目を丸くした。

「お兄ちゃん、いきなりどうしたの?」

日向は変わらずニヤニヤしている。

「日向、今度から俺か結菜の部屋から声が聞こえても、黙っていてくれよ。父さんと母さんには」

「分かった」

「口止め料とかいるか?」

「時々、コンビニで何かお菓子とかアイス買ってくれれば良いよ」

「了解」

「ちょ、ちょっと、二人とも……」

「そう言う訳だから、結菜。今度からもう少しだけ、声を出しても良いぞ? もちろん、1階にまで響くのはダメな?」

「ミ、ミーくん~……」

「あ、結菜ちゃんが軽くオバヒってる」

「結菜、水を飲むか?」

「お兄ちゃんが飲ませてあげれば? キスで♡」

「あ、それ面白いかもな。結菜、やってみる?」

「……もう~、二人ともバカ!」

俺たち兄妹はちょっぴり結菜に怒られた。






          

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