魔装戦士
14:第二班と護衛任務 2
二班と出会って二日目....の朝。
俺は眠い目をこすり集合場所の第二班専用会議室の前で待っていた.....
「おっ、昨日ぶり」
そこにいたのは昨日ワイヤーでぐるぐる巻きにされていた人、陸丸だった。
「あ、どーも...」
「まぁ、改めてよろしくな。」
昨日あんなことがあったはずなのに疲れている様子は全くない。
それに何か陸丸の額には汗が薄っすらと浮かんでいた。
昨日は確か訓練サボってたから拷問されなかったっけ?
俺の視線に気付き何かを察したのか陸丸は口を開いた。
「別に訓練とか練習きらいなわけじゃねぇ....ただ班長の指導に時々力が入りすぎることがあって....それで逃げてるだけだよ.....」
「そうだったんですね....」
「今日も多分訓練から始まる...はずだ。」
集合時間の30分前話すことはそれ以外なくその話が終わると俺と陸丸は会議室入口で壁にもたれかかって待機してた。
5分後に見覚えのない人影がこちらに向かってきた。短髪の黒髪。青渕メガネが印象的で、さわやかな雰囲気の俺と同い年くらいの男が歩いてきた。
「おぉ....これは珍しいこともあるもんだね。陸丸君が朝早くから会議室が開く前に来てるなんて。」
「もうワイヤーでぐるぐる巻きにされるのはごめんだからな」
「フフッ...それもそうか」
俺に気づき青渕メガネはあいさつをする。
「やぁ、僕は海辺 海斗。一応、第二班の副班長を任されているものだよ。君は多分、協力者の晴山 優吾君かな?」
「は、はい一応そうですけど....」
「フフッ、まぁ、よろしくね!」
爽やかに挨拶された。
つか普通にカッコイイんすけど...俺が女ならすぐに告ってるわ...そんなくらい好青年だ
そして、俺の自己紹介を終えて世間話をしていると天々望さんがやってきた
「ありゃ、珍しい。陸丸がいて初天ちんが遅刻....て訳でもなさそうだね....」
時間ぎりぎりでもう一人こちらに走ってきた。
ショートヘアーに水色のヘアピンをつけた女の子だった。若干、俺よりも下に見える。息切れをしているが皆に向かって大きな声で挨拶した。
「初天 千風到着遅れましたぁ」
「いやいや、大丈夫だよ。むしろ皆今来たところだからさ。」
天々望さんがそう言うと初天は安心したように胸をなでおろす。
「良かったです。」
「よしみんな揃ったねんじゃ入ろうか」
会議室の解除キーを機器に当て開錠する。
改めてみんなの自己紹介が終わると、早速任務についての話がされる
「さぁて、喜べ二班諸君!!任務だ.......って、そろそろ時間だし、来る頃かな」
会議室の自動ドアが開き誰かが入ってきた。
スーツを着て暑いのか袖を折り曲げている。ネクタイを緩め挨拶をした
「ど、どうも皆さんこんにちはASUKAプロダクションの中田 京介と申します。えぇとお恥ずかしながらアイドルの美舟 葵のマネージャーをさせてもらってます。」
一同驚愕。
美舟 葵とは昨年度、まるで流れ星のように現れたいわばアイドルである。隣町の河川敷で歌っていたのをたまたま通りかかったASUKAプロダクションの社長にその才能を買われ今に至るという....
その声はまるで深海に浮かぶ一筋の光が如き歌声だ。俺も何度か聞いたことがあるが、まるで魔法にでもかかったように心が落ち着く。
知らない人がいないであろう彼女の名前をここで聞けるとは思わなかった。
「アハハッ!!やっぱり皆驚いてるねぇー」
「そりゃあ驚くでしょ!!」
陸丸がツッコミをいれる。場の空気が落ち着いたところで中田さんは改めて内容を説明する。
「えっと……改めて中田です。皆さんには折り入ってお話がありまして……どうやら、うちの葵が狙われたっぽくてですね……護衛をお願いしたいと思いまして……」
狙われたっぽくて……?
「その、っぽくてってなんだよ!?」
皆が思っていることを代弁してくれているかのような陸丸に感謝する。
「えっと……一週間経つのですが、こんなものが本社に届きまして……」
一枚の紙を広げる。俺を含めた一同は中田さんの机に集まる。
【6月5日~8日のライブを延期せよ。さもないとアオイは死ぬ。】
推理小説とかである色々な切り抜きで文字を特定されないようにしているあの紙だった。
「すっげードラマとかアニメでみるやつだぁ」
テンションの上がる陸丸にとうとう天々望さんがチョップを食らわす。
「ていっ☆」
「ケバブッ!?」
後頭部に直撃後気を失った陸丸は項垂れる。
『あ、某探偵アニメでみるやつだ』
そんなことを軽く思いながら心の中で合掌する。
「さてと、うるさいのも消えたし続けて」
「はい、えぇと、それでですね。このことを社長に相談したら『人か魔族か分からないからとりあえず魔法術対策機関に行っといでー』と言われまして……」
「てことで、お前ら護衛任務だよ!」
「あの、ここは機関で1番護衛が凄いお聞きました。だからお願いします。」
頭を下げる中田の肩に海斗がそっと手を乗せる。
「当たり前じゃないですか。あなたの大切な人です。絶対に守って見せます。」
「ありがとう……」
こうして俺たち…と言うより俺を含めた第二班は人気アイドル美舟 葵の護衛任務を請負った。
To Be Continued……
俺は眠い目をこすり集合場所の第二班専用会議室の前で待っていた.....
「おっ、昨日ぶり」
そこにいたのは昨日ワイヤーでぐるぐる巻きにされていた人、陸丸だった。
「あ、どーも...」
「まぁ、改めてよろしくな。」
昨日あんなことがあったはずなのに疲れている様子は全くない。
それに何か陸丸の額には汗が薄っすらと浮かんでいた。
昨日は確か訓練サボってたから拷問されなかったっけ?
俺の視線に気付き何かを察したのか陸丸は口を開いた。
「別に訓練とか練習きらいなわけじゃねぇ....ただ班長の指導に時々力が入りすぎることがあって....それで逃げてるだけだよ.....」
「そうだったんですね....」
「今日も多分訓練から始まる...はずだ。」
集合時間の30分前話すことはそれ以外なくその話が終わると俺と陸丸は会議室入口で壁にもたれかかって待機してた。
5分後に見覚えのない人影がこちらに向かってきた。短髪の黒髪。青渕メガネが印象的で、さわやかな雰囲気の俺と同い年くらいの男が歩いてきた。
「おぉ....これは珍しいこともあるもんだね。陸丸君が朝早くから会議室が開く前に来てるなんて。」
「もうワイヤーでぐるぐる巻きにされるのはごめんだからな」
「フフッ...それもそうか」
俺に気づき青渕メガネはあいさつをする。
「やぁ、僕は海辺 海斗。一応、第二班の副班長を任されているものだよ。君は多分、協力者の晴山 優吾君かな?」
「は、はい一応そうですけど....」
「フフッ、まぁ、よろしくね!」
爽やかに挨拶された。
つか普通にカッコイイんすけど...俺が女ならすぐに告ってるわ...そんなくらい好青年だ
そして、俺の自己紹介を終えて世間話をしていると天々望さんがやってきた
「ありゃ、珍しい。陸丸がいて初天ちんが遅刻....て訳でもなさそうだね....」
時間ぎりぎりでもう一人こちらに走ってきた。
ショートヘアーに水色のヘアピンをつけた女の子だった。若干、俺よりも下に見える。息切れをしているが皆に向かって大きな声で挨拶した。
「初天 千風到着遅れましたぁ」
「いやいや、大丈夫だよ。むしろ皆今来たところだからさ。」
天々望さんがそう言うと初天は安心したように胸をなでおろす。
「良かったです。」
「よしみんな揃ったねんじゃ入ろうか」
会議室の解除キーを機器に当て開錠する。
改めてみんなの自己紹介が終わると、早速任務についての話がされる
「さぁて、喜べ二班諸君!!任務だ.......って、そろそろ時間だし、来る頃かな」
会議室の自動ドアが開き誰かが入ってきた。
スーツを着て暑いのか袖を折り曲げている。ネクタイを緩め挨拶をした
「ど、どうも皆さんこんにちはASUKAプロダクションの中田 京介と申します。えぇとお恥ずかしながらアイドルの美舟 葵のマネージャーをさせてもらってます。」
一同驚愕。
美舟 葵とは昨年度、まるで流れ星のように現れたいわばアイドルである。隣町の河川敷で歌っていたのをたまたま通りかかったASUKAプロダクションの社長にその才能を買われ今に至るという....
その声はまるで深海に浮かぶ一筋の光が如き歌声だ。俺も何度か聞いたことがあるが、まるで魔法にでもかかったように心が落ち着く。
知らない人がいないであろう彼女の名前をここで聞けるとは思わなかった。
「アハハッ!!やっぱり皆驚いてるねぇー」
「そりゃあ驚くでしょ!!」
陸丸がツッコミをいれる。場の空気が落ち着いたところで中田さんは改めて内容を説明する。
「えっと……改めて中田です。皆さんには折り入ってお話がありまして……どうやら、うちの葵が狙われたっぽくてですね……護衛をお願いしたいと思いまして……」
狙われたっぽくて……?
「その、っぽくてってなんだよ!?」
皆が思っていることを代弁してくれているかのような陸丸に感謝する。
「えっと……一週間経つのですが、こんなものが本社に届きまして……」
一枚の紙を広げる。俺を含めた一同は中田さんの机に集まる。
【6月5日~8日のライブを延期せよ。さもないとアオイは死ぬ。】
推理小説とかである色々な切り抜きで文字を特定されないようにしているあの紙だった。
「すっげードラマとかアニメでみるやつだぁ」
テンションの上がる陸丸にとうとう天々望さんがチョップを食らわす。
「ていっ☆」
「ケバブッ!?」
後頭部に直撃後気を失った陸丸は項垂れる。
『あ、某探偵アニメでみるやつだ』
そんなことを軽く思いながら心の中で合掌する。
「さてと、うるさいのも消えたし続けて」
「はい、えぇと、それでですね。このことを社長に相談したら『人か魔族か分からないからとりあえず魔法術対策機関に行っといでー』と言われまして……」
「てことで、お前ら護衛任務だよ!」
「あの、ここは機関で1番護衛が凄いお聞きました。だからお願いします。」
頭を下げる中田の肩に海斗がそっと手を乗せる。
「当たり前じゃないですか。あなたの大切な人です。絶対に守って見せます。」
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