いつまでも,いると思うな家に嫁
あなたとピザが作りたい
恥ずかしさを消し去るようにピザに手を伸ばした。
厚めの生地にチーズと夏野菜が乗っている。食べごたえはあるが重くはない。噛めば噛むほど野菜のうまみとにんにくのうまみが口の中に広がる。臭みも全く気にならない。
「今まで食べたピザの中で一番おいしいです! こんなにおいしいピザは食べたことがない!」
口に入れた時の感動のまま口走った。トオルさんは嬉しそうに微笑む。
「初めてお出しするので、お口に合ってよかったです」
「トオルさんがっ頃を許して下さったら、一緒にピザ作りをしたいぐらいです」
酔っ払っているのだろう。また訳の分からないことを口走ってしまった。今日は早めに帰った方がよさそうだ。そう思った時、中村さんが顔を覗いてきた。
「実は,うちに手作りのピザ釜があるんだ。手作りだからすごい機能が付いてるわけではないけれど・・・・・・。それでも,手作りの窯で焼いたピザは格別だよ! 良かったら一緒に作らない?」
ピザが作れる。そう思うと,一瞬気持ちが高揚した。ただ、その高ぶった気持ちはそう長くは続かなかった。私はきっとピザが作りたいんじゃない。トオルさんと少しでも一緒にいたいだけなのだ。ピザなんてそのおまけみたいなものだったのだ。そんな単純なことに今更気づいた。
ただ、ピザづくりに興味を示していた以上中村さんの誘いを断れない。上手い言い訳を見つからないまま,話はとんとん拍子に進んでいった。
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