魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

エレイン法国⑪

まぁー、そんなこんなで俺とエマさんは
太陽を護るものサンガードナー通称
あいつ、を二人で倒すことになった。
この事をアケロンさんやバロンさんに
言ったら驚かれたが死なないことを
条件に倒す許可を貰った。そうと決まれば
まずは情報収集からだということで、
時間の許す限り俺たちはあいつと遭遇
することを願って広野をうろうろして
いた。もし。どこかの馬車がラムセスを
見つけた場合すぐさま念話のスキルで、
俺たちの馬車に伝わり俺達がその場に
すぐに駆けつけるという風になっていて、
流石にすぐに倒しにいくようなことはせず、
安全なところからラムセスの行動パターン
などを分析することにしていた。その結果
わかったことといえばそんなに多くはないが
一度だけ、他の冒険者が無謀にもあいつに
喧嘩を売ったのを目撃し、そのおかげで、
貴重な情報が手にはいった。もちろん
そのパーティーは無惨に広野に屍をさらす
ことになったが、冒険者が無理をした結果
なのだから特に誰も文句をいわなかった。
あいつの行動パターンとしては、急に
フラー、と、どこからとなく表れ、自分の
ゾーンに入った敵に対して殺意をあらわに
して、そいつが屍をさらすまで、攻撃を
やめない。ゾーンの広さは詳しくは
わからないが、だいたい半径40メートル
ぐらいだ。それが、どんなもんかは
勝手に調べてくれ。まっ、それは置いて
置いて、攻撃パターンとしては、まず
必ず剣で敵を斬りつける。この時
気を付けることはこのときの剣は相当
重く、最初から本気でやらなければその
一瞬でやられるということだ。そのあとは
盾を地面につけて、突進をしてくる。
その後の行動はあとのお楽しみという
ことだ。一応ある程度のラムセスに対する
情報を集め、俺とエマさんは遂にあいつ
と戦うことができる。俺とエマさんは
そのことに気付き無性に笑顔になって
しまっていた。俺達がそんな顔をしている
なかそれを見ていたアケロンさんたちは
俺達に対して少し引いていたりするのだが
そのことを俺達が知るのはまだ先の話。
そう言うことで俺たちはラムセスを倒す
ために、ラムセスを探していた。
そのために広野をまたまた走り廻って
いたのだった。何時間か馬車で走り廻って
いたら、バロンさんから念話が
かかってきた。どうやら。ラムセスが
出たみたいだ。俺とエマさんは猛獣が、
獲物を見つけたかのような顔でその場
へと向かうのだった。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品