魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

エレイン法国③

伝説の蜂蜜。それは、食べたもののお肌
をプルップルッにし、お肌年齢を何十歳も
若返すことが出来るそれは伝説の蜂蜜
なのだ。と、エマさんは言った。
俺はポカッーンと口を開いて黙って聞いて
いたがエマさんが、話終えると無意識に
拍手をしていた。

エマ「ふふふー、流石わかってるねー
カイ君。こういうときは黙って聞いておく
もんなんだよ。」

何がわかっているのか俺には全くわから
ないが、なぜかエマさんの期限がいい
のでこのまま拍手を続けておく。

エマ「うんうん、じゃぁー、出発!!」

うんっ?、えっ、まてよ

カイ「えっ、どこにいくんですか!?」

遠くの方を見つめていた俺はエマさんの
その一声で正気を取り戻した。

エマ「えっ、だから、伝説の蜂蜜を取りに
いくんだよ。」

カイ「えっ、だから、なんで急に伝説の
蜂蜜を取りに行く話になったんですか?」

エマ「あっ、なるほどね。それが
わかってなかったのか。まずね、伝説の
蜂蜜はね、このオルディス領内でしか、
取れないんだよ。だからね。カイ君が
エレイン法国に行ったときにさすがに
手ぶらじゃ失礼でしょう?だから、
私はびびびっー、ときっちゃったって
訳、んっ、さては、その顔わかって
ないなー、しかたがない、この私が
教えてあげよう。つまりね。エレイン法国
に行くときのお土産にどうかなーって
思ったわけなんだよね。マジックバックが
あれば鮮度が落ちる心配もないしね。」

カイ「なるほど。たしかに、手土産は
必要ですね。まぁー、俺たちは向こうに
呼ばれて行くわけですが。」

エマ「まぁー、まぁー、そんな細かい
ことは気にしなくていいから、じゃー、
それとわかったら早速出発しよー、」

カイ「いや、それはわかったんですが、
俺たちは一体どこへと向かっているん
ですか?」

エマ「えっ、どこって、そんなの蜂蜜
といったら密林。このオルディス領で、
密林っていったら、ひとつしかない
でしょ?」

カイ「えっ、まさか密林って、
神秘の密林にいくんですか?!」

エマ「大丈夫。大丈夫。私もついて
いるしいざとなったらこの子もいるから。」

そういって、腰にかけた愛剣を触る
エマさん。

カイ「まぁ、修行の一環もかねている
わけですからね。分かりました。
全力でやらしていただきます。」

エマ「うん、そのいきだよカイ君。
よーし、それじゃー、出発!!」

その掛け声と共に俺とエマさんは
神秘の密林へと向かった。伝説の蜂蜜を
取りに行くために。


神秘の密林(説明)
別名、「迷いの密林」踏み行った者は、
だれ一人として帰ることは出来ず、死者
となって、成仏出来ぬまま一生密林を
さ迷い続けると言われている。不思議な
結界がされていて、ある程度の実力の
あるものじゃなければ、密林に入ること
すら叶わない。一応国としては、
ダンジョンとして、オルディス公爵に管理
を一任しており推定攻略ランクはSランク
となっている。今まで、発見されている
魔物だけでも、最低ランクがBランク、
主に生息しているのはAランクとなって
いるが、それはあくまで、今まで発見
されているだけの数であり、いまだ、
密林の10分の1も開拓が進んでいない。
そのため、レアな素材も多く、数多くの
冒険者が毎年勇敢にも挑みに来ている。

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く