魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

魔眼使は冒険者としての常識を学ぶ②

俺は今豪邸の中で、Sランク冒険者
エマ・グリーンジアさんと二人っ
きりだ。俺はエマさんの宿屋に行くと
聞いていたのだが、どうやらここは
エマさんが、泊まっているところでは
あるが、グリーンジア辺境伯の王都の
別宅だそうだ。家名があるじてんで、
貴族だとは思っていたが、まさか、
辺境伯家の人だとは思わなかった。
この家は、グリーンジア家の当主が、
王都に来たさいなどに、つかわれる
家らしく、とても高価な美術品や
調度品が至るところにある。さすがは
辺境伯家だ。だが、エマさんが、
王都で、冒険者として、生活するという
ことで、その間はエマさんが、自由に
使っていいそうだ。俺がそんなことを
考えながら、キョロキョロしていると
執事だと思われる、白髪のイケメンの
おじさんが紅茶をおいてくれた。

「ハハハ、お嬢様が自分から男性の
お客様をこの家にお招きするのは、
初めてですが、まさかこんな若い方とは
いや、失礼、別にばかにしているわけでは
ございませんよ。失礼ながら、私、この
グリーンジア家の執事をさせていただいて
いる、セバスと申します。」

どうやらやっぱり、失礼の方のようだ。
しかも、セバスとは!THE執事という
感じがする。俺はそんな失礼なことを
考えていたが、別に気にして
いませんよ。と弁明をしておいた。

「もう!いいのよセバス。そんなことは
いわないで、ごめんね?カイ君、セバス
はもともとグリーンジア家の筆頭家老
なんだけど、私が王都で冒険者やるって
いったら、ついて来ちゃって、すごく
いい人なんだけどね?」

辺境伯家の筆頭家老ってめちゃくちゃ
すごいんじゃないのか?絶対この人
敵にしたらダメな人だ。俺は、セバスさん
を危険人物だと認識した。

「まぁ、そんなことはどうでもいいよね、
少し聞きたいことがあってカイ君を
読んだんだけど。」

エマさんが声を先程と違う、少し
真剣な雰囲気で話始めたので俺は
緊張しながら、しっかりエマさんの
話を聞く姿勢をとり、エマさんの目を
見た。

「うん、もうカイ君そんな見られると
恥ずかしいよー。」

エマさんが、そんなことをいいながら、
少し体をくねくねさせた。少し頬が赤い
ようにも思う。俺はどうしても言いたい
ことがあったので、おもいきって、エマ
さんに聞いてみた。

「エマさん、すみませんさっきから、
疑問に思っていたんですが、」

「うん、なになに!」

エマさんがうなずきながら、俺の目を
見ている。

「いや、そんな大層なことじゃないん
ですか、どうして、俺の名前を知って
いるんですか?」

俺はエマさんにまだ、一度も名前を教えて
いないはずだ。

「あぁー、ごめんね。きもちわる
かったかなー?でも、カイ君も私の
名前知ってるよね?なんで、」

「いやいや、そんなことはないですけど、
ただどうしてかな?と思っただけで
僕がエマさんの名前を知っているのは
エマさんが有名だからですよ。」

さすがに、魔眼をもってることは、
まだ確信がもてない状況ではいえない。
なので、そういうことにしておいた。

「うん、きらわれてないみたいで、
よかったー、でも、私有名なんだ。」

嫌う、どうして、俺を魔眼のことで
脅すのに俺に嫌われないことが
ひつようなんだろうか?

「それわね、君の元仲間にきいたから
だよ!」

「元仲間?」

「うん、そう!正確には王都にくるまでの
臨時の。だけどね。」

「あー、なるほど、タクトたちに
聞いたんですか?」

と、いうことはタクトたちが、俺の
スキルをばらしたということか?いや、
それはないな。なにより、タクトたちは、
狂化しか俺のスキルをしらないはずだ。
うん?ということはそういうことか!

「エマさんは、魔眼をお持ちなん
ですね?」

エマさんはびっくりしたように目を
開けて。小さな声で、やっぱり、カイ君
はすごい!なんてはしゃぎながら、
嬉しそうに

「うん、そうだよ!カイ君ほどでは
ないけどね!」

と言った。どうやら、あっていたようだ。
おそらく、ギルドに言ったときに俺の
ステータスを見られたのだろう、
あのときの、奥にいた人たちの中に
エマさんもいたのだろう。エマさんが
魔眼を使い少し話題になっていた俺を
見る。これは、エマさんからしたら、
当然のことなんだろう。俺もよく
そうしているからわかる。だが、
エマさんにとって不足の事態が起きた。
それは俺のステータスが見れなかった
ことだろう。俺はそう結論付け話を
続ける。

「エマさんは自分の魔眼でステータスを
見ることが出来なかった俺に、殺意を
持って、俺をここに呼んだんですね。」

おそらくそういうことだろう。貴族が、
もっているユニークスキルはおそらく
とても強力なものが多い、エマさんの
魔眼もそうだろう。現にSランク冒険者
なのだから。

「えっ、ちがうよ!たしかに、カイ君の
ステータスが私の魔眼で見れなくて、
興味を持って、カイト君たちに君の
話を聞いたのは本当だけど、私は
君を脅すためにここによんだわけじゃ
ないよ!」

すごく、力強く言われてしまった。
どうやら、俺を脅すつもりはないらしい

「なら、どうして、俺を呼んだの
ですか?ただ、俺の魔眼に興味を
持ったわけではないですよね?」

「うん、最初は、それに興味をもったん
だけどね、こっちにも少し事情が
あってね。タクト君たちに君の話を
聞いてる内にいてもたってもいられなく
なってね。君が迷宮に潜ると聞いて、
迷宮の前に待っていたんだ。」

「事情?どんなものなのか教えて
もらえますか?」

「うん、いいけど、その前にカイ君
私と結婚してくれないかな?」

そういう、エマさんの顔はただの
恋する乙女の顔だった。

「えっ?えっーーーーーーーー!」

やっと、話が繋がった気がした。

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