魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

魔眼使は冒険者としての常識を学ぶ①

あのあとなにが起こったのかは
言わなくてもわかるだろう。
気がついたら目の前には肉の塊がミンチ
になっていた。もちろんアイテムは消滅
していて、Bランクの魔石だけが
のこっていた。俺は魔石をバックへと
入れ、迷宮の入り口を目指して
歩いていた。そう結局俺はあのあと
41階層へは行かなかった。いや、
行けなかった。行ったらどこかで死ぬと
わかったからだ。俺は決して万能では
ない、チートでもない。人より少し
成長が早くスキルもいっぱいもっている
だけだ。そう、今は!だが、俺の
ユニークスキルなら無限に強くなれる。
強くなるだけなら出来るが、俺には
知識が足りない、確かに魔眼で見れば
一瞬で情報がわかるが、見なければ
いけない、見るまでは、たとえば、
魔物などだったら、その魔物の対策や
弱点などもわからない。魔眼を使うには
少し時間がいる。しっかりと見るものを
意識して見なければいけない。このまま
だといつか、その間に攻撃をされて
死ぬかもしれない。強い魔物なら
なおさらその情報を知らなければ
いけない。せっかくこの世界にこれた
のに、こんなところで死にたくはない。
それに俺が知れるのは、あくまで、
人や物の情報であり、人の行動や言動、
魔物の動きなどから相手がどうしてくる
のか?なんてことはわからない。
本当なら長い時間をかけて学んで
いくことだが、魔眼にたよりきりでは
いつまでもそういうことを学べない。
俺はそう思い、一度ギルドへと戻り、
だれか、ベテランの冒険者の方に
そういった魔眼じゃわからないような
ことを教えてもらおうとギルドへと
ひき返しているのだ。高ランクの冒険者
の人たちはその分、依頼料も高いが、
まぁ、問題ないだろう。俺にはある程度
金がある。Sランクでもなければ、数ヶ月
なら雇えるだろう。まぁ、問題はそんな
依頼を受けてくれる人がいるかどうか
だがな。そうなれば、少し依頼料を
上げるなりして受けてもらうしかないな。
なんて思いながら俺は迷宮を歩いていく、
途中出てきた魔物たちは、しっかりと
倒し、アイテムなどは回収していく。
もちろん、スキルのレベルあげもかねて
いるので、魔法等はまんべんなく
つかっている。さすがに「狂化」は
使わないが。そうそうそういえば、
あのハイオークたちとの戦いでスキルが
いくつかレベルアップしていた。
回復魔法がレベル9に縮地がレベル2に
火魔法以外の魔法が5になり、
魔結界も5になった。魔法全般が
上がっているのは魔法を倒すときに
使っていたからで、縮地もたくさん
使ったからだ。魔結界に関しては
あまり使ってはいないが、全属性の
魔法がレベル5になったことでレベルが
あがったみたいだ。なんせ魔結界は
両手を出して使わないと使えず、
使い勝手が悪いのだ。ずっと両手をだして
いないと一度発動しても一度片手でも
おろしたら、壊れて消えてしまう。
パーティーならそれでもいいのだが、
一人ならしんどい。そんなこんなで
俺は迷宮の外についた。外に出たら、
門番に挨拶をして、そうそうに宿へと
向かう。今は昼過ぎぐらいだろうか?
宿れと向かおうとしていると、なにやら
人だかりができていた。

「うわー、俺初めてみたけど、本当に
きれいだなー、なのに強いって最強
だなー。俺と付き合ってくれ
ねーかなー。」


「やめとけやめとけ、あの人は
自分より強い人としか結婚しないってよ
この国でそんな人は5人ぐらいしか
いねーよ。」

なんて声が聞こえてくる。どうやら
女性でとても強い人のようだ。
おそらくSランクの冒険者の人だろう。
女性でSランクの冒険者はとても
めずらしい、しかも、キレイなら
なおさらだ俺はそう思い、人目だけ見よう
かとおもったが、どうにもあの中に
入っていく勇気がなかったので、遠く
から魔眼を使うだけにしようと思い魔眼
を人だかりの方に向け、使った。
いくつかのステータスの中に圧倒的な
ステータスの人がいた。名前は

エマ・グリーンジア

俺はその先を見ようとしてやめた。
なぜなら、今、俺の目の前には
エマ・グリーンジアその人が
いたからだ。

「どうも、カイ君、少し話いいかな?
君のその目についてなんだけど?」

彼女はそう言った。つまり、俺の目に
ついてしっているから、少し話を
しよう。ということだ。
はぁ~、どうやらSランク冒険者は
やっぱり化け物なんだと実感した。
俺はもちろん。と返事をして彼女の
とまっている宿まで行くことになった。



















やっと、エマに会いました。一応
メインヒロインの一人にするつもりです。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品