しまおのみち、しまおのへんか。

Tea こうちゃ。

二十四話

上手く4人で見ることになり



しまおは、安堵感に浸ってた。








「上手くいったね。」







綺子からだった。




2人に会話が聞こえないような

声の大きさだった。










「はっ!





 近いっ!」





「いや、



 僕にじゃない。

 
 僕にじゃないんだ。」



 

この笑顔は僕個人に対してじゃない。

作戦が上手くいったからの笑顔や。

勘違いしたらあかん。

でも、あの笑顔は反則や。




しっかりしろ!




がんばれ!







大輔と田島を仲直り大作戦を

成功させないと意味がないんだ。






がんばれ!











僕にじゃないんだから。


 








しまおは、




がんばった。








綺子との距離感を変えず













「やな。」





「しまおって以外とやるよな。」





「そ、そう?」




「うん。

 ちょっと心配やったけど

 上手くいったし、

 しまおには感謝してるよ。」







いやいや、

僕は、

綺子に会える、

綺子と喋れる。


それだけを思いやってきた。







だから




綺子が、そう思ってくれたのは

嬉しかった。






が、









近いっ、!







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