美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!

月風レイ

青年編 第27話 いつもと違う朝

ちゅん。ちゅん。
ちゅん。ちゅん。


「ふぁぁぁあ!」

俺は盛大にあくびをして、凝り固まった筋肉を伸びをしてほぐす。
今の時刻は7時30分

「あれ!? 今日は希起こしにこなかったけど……」

まぁ、希(のん)だって寝坊することはあるよね……
たまには俺が起こしに行ってあげようっと。

トントン。

俺は希(のん)の部屋をノックして中に入る。

「希(のん)! 起きろよーー!  って、あれ? いない……」


希の部屋には希の姿がなかった……
これは何か大変なことが起きているのか……


俺は制服に着替えて、下の階へと降りていく。

「おはよー! って誰もいない……」

俺がリビングの扉を開け、朝の挨拶をしたのに、返ってくる気配がない。

そんなひっそり閑としたリビングのテーブルには置き手紙が用意されていた。

『ごめんね……母さん無理だったわ! 希も今日は帰ってこないわ! 寂しいと思うけど我慢して! 仕方がないことなの……』

と書かれていた……


なんと、これは!!

と驚いたフリをして遊んでみた。
本来書かれていたのはこういう事だ。


『ごめんね……母さん今日は朝早くてお弁当を作るのが無理だったわ! 希も今日は野外学習に行っているから帰ってこないわ! 寂しいと思うけど我慢して! 仕方がないことなの……母さんが帰るのを待っていてね!』

って感じだね。

大事な部分を抜くと寂しいものになってしまうからね、人生と似ているね。
まぁ、そんなことは置いといて。

俺は冷蔵庫にある牛乳を取り出し、コップに注ぐ。
棚にある菓子パンを取り出し、封を開けて、パンを口の中に放り込む。
乾いた口で咀嚼できないのを牛乳で流し込む。

朝起きて、着替え、朝食を食べ、歯を磨く。
これにかかった時間はなんと15分。
1人だと会話も何もないからスムーズに進むんだよね……

俺は早めに用意を済ませ、リビングのソファに座る。

俺は座りながら、スマホをいじる。
俺がするのはエゴサーチだ。
自分の評判は悪くても良くても気になるからね。
自分の評判が良いのを確認して、俺はボーッとソファに座る。

もうそろそろ美幸が来てもいい頃だよなぁ……
よし! そろそろいくか!
俺は荷物を持ち、玄関へと向かう。
靴を履き、扉を開ける。

ガチャリ。

そして、扉を開けた先には……
いつも通り美幸が



いなかった…………

あれ!? おかしいな……
いつもならこの時間にはいるはずなんだけど……
なんで今日は来ないんだ……
寝坊でもしたのかな?
いちよ、メッセージだけ送っておくか……

『俺、先に行くね』

俺は美幸にメッセージを送った。
返信はすぐには帰ってこない……


こうして俺は1人で学校へと向かう。

学校の校門に到着してすぐ、

「「「「きゃぁぁぁ!」」」」

俺に向かって黄色い声援が飛び交う。
俺はそれを手を振って軽くいなす。
いなすって言い方はよくないのかもしれないけど……

俺はそのまま校内へと歩き、自分の教室へと向かう。
そして、いつも通りに

「おはよ! アツキ! 1週間ぶりだな!」

「あぁ! ともおはよー!」

俺の親友の智也が元気よく挨拶をしてきた。
こうして、俺の1週間ぶりの学園生活が始まる。

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