美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!

月風レイ

青年編 第25話 不信感

今日の日付は6月24日水曜日だ。
俺が時雨先輩と図書室で二度目に話した時から1週間経ったというわけだ。
俺は今日はモデルの仕事が何件か入っているために、学校に行くことはできない。
だから、時雨先輩の攻略は先に伸ばすことになる。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

俺がカシャカシャとなるカメラに向かって、ポージングをしている時。

よもぎ大学附属高等学校にて。




「あっ! 今日の曜日は水曜日だわ! ってことは敦子ちゃんが図書室に来てしまうかもしれない!」

私、氷堂時雨は前田敦子ちゃんとよもぎ商店街で偶然に出会い、そしてその出来事を通じて、仲良くなった。
敦子ちゃんもわたしと一緒で何か隠し事があるみたいなのだが……それは詮索しない……
わたしだって詮索されたらいやなんだもの……
そんなことは置いといて、
今日の曜日は水曜日、敦子ちゃんは毎週水曜日に図書室にきていた。

だからきっと今日も図書室に来るんだろう。
でも、今日はおばあちゃんのお手伝いをしなきゃ行けないから、図書室には行けない……

だから、敦子ちゃんには先に言っておかないと……
来週から来てもらえなくなっちゃうかもしれないから……

「確か、敦子ちゃんは2年生って言ってたわよね」

わたしは昼放課に2年生の教室を回る。

「あぁ……しまったわ! こんなことならクラスくらい聞いておけばよかったわ」

わたしはA組を探し、B組を探した。
けど、前田敦子なんて人物はおらず、特徴に合った人もいなかった。

そして、階段を降りてC組へと聞きに行った。

「あの〜すみません」

わたしは近くにいた女の子に声をかける。

「前田敦子ちゃんっ子はいますか? 黒目に黒髪で運動神経がいい子なんですけど」

「……そんな子はこのクラスにはいないと思いますけど……」

「わかりました! ありがとうございます!」

わたしは親切に答えてくれた子に礼をして次のクラスへと向かう。

次に向かったのは、D組。
同じように尋ねてみたところ……

「そんな人このクラスにはいませんよ〜」

「ありがとうございます!」

時間はかなりかかってしまったみたいだ……
そんなことなら最初からE組を探せばよかったなぁ。
きっと彼女はE組にいるんだ。

わたしはそう思って、E組の教室に呼びかけた。

「あの〜このクラスにいる前田敦子ちゃんは今どこにいますか?」

「………………」

あれ? 誰も答えてくれない……
聞こえてないのかな?
いや、聞こえていたはず……
なのになんで?
みんなに聞いたのが悪いのか……

「あの〜すみません。このクラスの前田敦子ちゃんはどこにいますか?」

わたしは近くにいた女の子に尋ねた。

「先輩、申し訳ないんですが……このクラスにそんな名前の人いませんよ」

え!? どういうこと……
わたしはA組からE組まで全部探しに来たんだよ?

いないわけないじゃん……
それか考えられるのは彼女が偽名を使った……ってことくらい……

容姿とか特徴は変わらないはず……

「黒目黒髪で運動神経がいい女の子なんですけど……」

「はい! そんな子はこのクラスにはいませんよ!」

「…………そ、そうですか……ありがとうございます!」

あれ!? どういうこと……
彼女は2年生って言ってたはず……
もしかして2年生ってのが嘘なの?
とすると、彼女は本当は3年生か1年生
ってことになるわ……

ここまで来たらクラスくらいは突き止めたいわ……

わたしはまず1年生のクラスに向かった。

だが、敦子ちゃんの名前と一致し、容姿が一致する人物はいなかった……

ならば、本当はわたしと同じ学年なのだろうかと思って3年生のクラスはある場所を残して全て探した。

最後の場所は3年E組だ。
だが…………

「はい! そんな子はうちのクラスにはいないよー!」

「…………そうですか……ありがとうございました」


わたしは校内全クラスを聞き回った……
前田敦子っていう名前の人物は1人もいなかったし、彼女の容姿とそっくりな人はいたが、全然彼女とは違ってた……

となると、彼女は一体……


「あつこちゃん、あなたは一体何者?」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

そして、同じく6月24日水曜日。

ある部活の活動があった。
その部活は放課後ひっそりと行われた。
部員数2名。

2人は並んで部活動に勤しむのであった。

コメント

コメントを書く

「現代アクション」の人気作品

書籍化作品