先輩と付き合うのは無理ゲーすぎる
第9話 再会
 舞香
「あっ、神楽坂先輩!お疲れ様です」
バイト終わり、家に帰ろうと思ってた私に藤倉が話しかけてきた。最近すごく一生懸命バイトをしてるし、            
 ここはいっそ、たまには先輩らしく労ってあげよう。
「藤倉お疲れ様、最近バイトすごく頑張ってるみたいね、私も負けないように頑張るわ」
 
そう言うと、彼は嬉しそうに笑い、
「頼られる男になるために頑張ってるんです。
まだまだですけど、頑張ります!」
 
私には藤倉の前向きさ、ひたむきさがすごく羨ましく感じる。
「そう、頑張ってね、じゃあ……」
そう告げて、歩き出そうとしたその時、
 
「よ~まいかちゃん久しぶり~こんなに可愛くなっちゃってさ~」
「そ、颯汰くん?」
 私が好きだった、私の初恋相手がそこには立っていた。
「あっ!そーーーだ、なぁ、俺たちまた付き合わね~?」
この人は真渕颯汰、私の元カレで現在大学2年生。
去年の春、県外の大学に行くということで別れたはずの颯汰くんが、なんで??
「もう私達、別れたじゃない、それに私の
知ってる颯汰くんはそんな簡単に付き合おう
とか言う人じゃない!……」
県外に出て変わってしまった元カレを私は簡単に受け入れることはできなかった。
翼
「おい。」
……ハッ。
俺に話しかけけてたのか!!
「はっはい。。!」
「まいかちゃんもこんな少年と仲良くしちゃって
さ~~」
俺は返す言葉が見当たらずただただ動揺をしていた。この場を去ったほうがいいのか、、!?、、
「ま、返事はいつでもいいしさ~、考えといて。まいかちゃん」
そういい、頭を撫でる彼。こ、これが恋愛テクニックか!?いや感心してる場合じゃない!
「やめて、触らないで……颯汰くんとは、
もうとっくの前に終わってるんだから……今
現れたって知らないんだから……」
 
そう言い、頭の手を払った彼女だが、その口調も動作も弱々しかった。
 言いたいことは済んだのか、神楽坂先輩の
元カレらしき人はタバコの匂いをさせながら街へと消えていった。
「……藤倉、なんかごめんね。びっくりした?今日のことは忘れて。じゃ」
神楽坂先輩はどこか切なげに、あの男とは反対方向に消えていった。
舞香
「舞香、俺と……別れてくれないか?……俺さ、 夢があるんだ、そのために県外の大学に行く!まだ高校生のお前に待っといてくれなんて重たいことは言いたくないからさ!」 
…………
「でも、もし俺が立派になって帰ってきてその時に舞香がまた俺に惚れたらさ!その時は付き合ってくれよな!」
(そう言った彼の、颯汰くんの言葉を私は信じていた。だから私は……もっと成長して颯汰くんが帰って来てくれると思ってた。期待してた
自分、バカだ。バカだ。バカだ。)
私は勝手に溢れる涙を拭いながら家へと帰った。
  
 私はお風呂に入りながら、今日会った出来事を思い出していた。颯汰くんは私のことを
ちゃん付けで呼んだりはしなかった。それにあんなにチャラチャラして……当時、大好きだった颯汰くんの顔が浮かぶ……
  “ほら舞香、早くこっちにこいよ!”
 “そんなに泣くなって、俺がいるから!”
 “俺が絶対支えてやるから!なにがあっても
大丈夫だ!”
 私が好きだったあの頃の颯汰くんはもういないの?私は、あなたがいなくなってからも
年上、ずっと颯汰くんの影を追ってきたのに……
考えれば考えるほど頭がこんがらがり、もう何をどうすればいいのかわからなくなっていた。
颯汰くん、また付き合おうって言ってたな……
もし……また私が付き合ったら昔の颯汰くんに戻ってくれるのかな?もし戻ってくれるなら
私は…………
ピロピロリーン!!携帯が鳴った。
『まいかちゃん、颯汰で~す。さっきは
いきなりごめんね~、でも、まいかちゃんと
また付き合いたいの本気だから、また返事くれると嬉しいな~』
もし、昔の颯汰くんに戻ってくれるのなら……
 『少し変わっちゃった颯汰くんに驚いたけど、
私、やっぱり颯汰くんのことが好きです。
ずっと待ってたから!こちらこそよろしくお願いします』
私は彼、真渕颯汰と再び付き合うことを決めたのだった……
「あっ、神楽坂先輩!お疲れ様です」
バイト終わり、家に帰ろうと思ってた私に藤倉が話しかけてきた。最近すごく一生懸命バイトをしてるし、            
 ここはいっそ、たまには先輩らしく労ってあげよう。
「藤倉お疲れ様、最近バイトすごく頑張ってるみたいね、私も負けないように頑張るわ」
 
そう言うと、彼は嬉しそうに笑い、
「頼られる男になるために頑張ってるんです。
まだまだですけど、頑張ります!」
 
私には藤倉の前向きさ、ひたむきさがすごく羨ましく感じる。
「そう、頑張ってね、じゃあ……」
そう告げて、歩き出そうとしたその時、
 
「よ~まいかちゃん久しぶり~こんなに可愛くなっちゃってさ~」
「そ、颯汰くん?」
 私が好きだった、私の初恋相手がそこには立っていた。
「あっ!そーーーだ、なぁ、俺たちまた付き合わね~?」
この人は真渕颯汰、私の元カレで現在大学2年生。
去年の春、県外の大学に行くということで別れたはずの颯汰くんが、なんで??
「もう私達、別れたじゃない、それに私の
知ってる颯汰くんはそんな簡単に付き合おう
とか言う人じゃない!……」
県外に出て変わってしまった元カレを私は簡単に受け入れることはできなかった。
翼
「おい。」
……ハッ。
俺に話しかけけてたのか!!
「はっはい。。!」
「まいかちゃんもこんな少年と仲良くしちゃって
さ~~」
俺は返す言葉が見当たらずただただ動揺をしていた。この場を去ったほうがいいのか、、!?、、
「ま、返事はいつでもいいしさ~、考えといて。まいかちゃん」
そういい、頭を撫でる彼。こ、これが恋愛テクニックか!?いや感心してる場合じゃない!
「やめて、触らないで……颯汰くんとは、
もうとっくの前に終わってるんだから……今
現れたって知らないんだから……」
 
そう言い、頭の手を払った彼女だが、その口調も動作も弱々しかった。
 言いたいことは済んだのか、神楽坂先輩の
元カレらしき人はタバコの匂いをさせながら街へと消えていった。
「……藤倉、なんかごめんね。びっくりした?今日のことは忘れて。じゃ」
神楽坂先輩はどこか切なげに、あの男とは反対方向に消えていった。
舞香
「舞香、俺と……別れてくれないか?……俺さ、 夢があるんだ、そのために県外の大学に行く!まだ高校生のお前に待っといてくれなんて重たいことは言いたくないからさ!」 
…………
「でも、もし俺が立派になって帰ってきてその時に舞香がまた俺に惚れたらさ!その時は付き合ってくれよな!」
(そう言った彼の、颯汰くんの言葉を私は信じていた。だから私は……もっと成長して颯汰くんが帰って来てくれると思ってた。期待してた
自分、バカだ。バカだ。バカだ。)
私は勝手に溢れる涙を拭いながら家へと帰った。
  
 私はお風呂に入りながら、今日会った出来事を思い出していた。颯汰くんは私のことを
ちゃん付けで呼んだりはしなかった。それにあんなにチャラチャラして……当時、大好きだった颯汰くんの顔が浮かぶ……
  “ほら舞香、早くこっちにこいよ!”
 “そんなに泣くなって、俺がいるから!”
 “俺が絶対支えてやるから!なにがあっても
大丈夫だ!”
 私が好きだったあの頃の颯汰くんはもういないの?私は、あなたがいなくなってからも
年上、ずっと颯汰くんの影を追ってきたのに……
考えれば考えるほど頭がこんがらがり、もう何をどうすればいいのかわからなくなっていた。
颯汰くん、また付き合おうって言ってたな……
もし……また私が付き合ったら昔の颯汰くんに戻ってくれるのかな?もし戻ってくれるなら
私は…………
ピロピロリーン!!携帯が鳴った。
『まいかちゃん、颯汰で~す。さっきは
いきなりごめんね~、でも、まいかちゃんと
また付き合いたいの本気だから、また返事くれると嬉しいな~』
もし、昔の颯汰くんに戻ってくれるのなら……
 『少し変わっちゃった颯汰くんに驚いたけど、
私、やっぱり颯汰くんのことが好きです。
ずっと待ってたから!こちらこそよろしくお願いします』
私は彼、真渕颯汰と再び付き合うことを決めたのだった……
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