先輩と付き合うのは無理ゲーすぎる
第8話 各々の決断
  「ほーう、まずは頼りになる後輩になることから始めろってのが渚ちゃんの意見か!」
 時は変わり高校の昼休憩、俺は妹からの提案を正樹に話していた。
 「いいよ、わかった!手伝ってやるよ、まずはバイト中にお前に話しかけないようにしてやるよ!」
 「サンキュー正樹!まあでも話しかけないようにってのも少し寂しいもんだなぁ」
 「まあ、お前が氷の女王を落とすところも
みて見たかったり?まあ俺はこの夏休み、オーストラリアに行くから!」
 「へーそうなんか!オーストラリアねぇ、
えっ?え~~~???」
 ど、どうやら正樹は留学するらしい……
 「わりぃけど翼、俺がいない分バイト忙しくなると思う、だからってわけじゃないけどバイトが多い分、この夏休み頑張れよ!」
  そういい、正樹は教室を……いや、かっこよく出ていこうとするな!、まだ夏休みまで一週間近くあるだろ!……
 正樹とのこういった馬鹿げたやりとりができなくなるのは残念だが、落ち込んでばかりはいられない。この夏休み、絶対に楽しいものにしてみせる!
キーンコーンカーンコーン…
放課後を告げるチャイムが鳴ると同時に俺は学校を出て、バイト先へと急いだ。
「店長!お疲れ様です!僕いつも以上にこれから頑張るのでよろしくお願いします!」
 「う、うん、翼くん、頑張ってね?」
いつも以上の気迫になぜか押され気味の店長であった。
  
人間、好きな人のためならなんでも頑張れると聞いたことがあるが本当にそうなのかもしれない。俺はひたすら夏休みまでの1週間集中してバイトに取り組んだ。
 
「お疲れ様、翼くん!ちょっと相談があるんだけどいいかな?」
 
 店長が俺に相談?俺やらかしたかなぁ?……
それとも先輩に俺とのシフトずらして欲しいって
言われたのかなぁ、頼りにされたくて俺結構がんばったつもりだったんだけど……。考えれば考えるほど不安は募っていく。
「翼くん、夏休み多くバイト入ってくれてるじゃない?舞香ちゃんも受験生だしあんま色々こっちにまで気を遣わせたくないし……」
ほう、店長は店長で色々考えているらしい。
えーごほん!どっかの社長みたく大きな咳払いをし、
「翼くんには新たな業務をしてもらいたいと思ってます!最近は必死に頑張ってくれてるし!
ダメ……かな?♡」
 きゅ、急にどうした店長、語尾が渚ばりの女子になっているし、上目遣いだし、いい歳としなにやってだこの人……
 「こら、なにその人をおばさん扱いした目、私まだ、24歳なんですけど〜、まあ、冗談は置いといて、最近前以上に頑張ってくれてるしどうかな?」
 久しぶりに俺は褒められた気がして嬉しかった。仕事を任せてもらえるというのは凄く嬉しい。真剣に、やるしかないな!
 「店長!新しい業務やらせてもらってもいいですか?しっかり期待に応えますよ!」
 「ほんと……前向きね!」
      「はい、頼りになる男になりたいんでね!」
       「 あら、どうしたの藤倉くん。
    もしかして舞香ちゃんに振り向いてもらいたい……とか?!」
(くそ、店長にはお見通しかよ!)
 「ほんとに……舞香ちゃん……羨ましいわね」
     「店長なんかいいました?」
     「な、なにも言ってないわよ!明日から大変に
なると思うけど頑張ってね!じゃあお疲れ様でした」
  そういい、店長はロッカールームを後にした。
夏休みまであと1日、新たな業務も増えるけど絶対に頼りになる後輩になってやる!
「よー、まいちゃん、久しぶり〜!こんなに
可愛くなっちゃってさー、」
…………
 「やめて、触らないで……あなたとは、
もうとっくの前に終わってるんだから……今更
現れたって知らないんだから!」
……
 
 時は変わり高校の昼休憩、俺は妹からの提案を正樹に話していた。
 「いいよ、わかった!手伝ってやるよ、まずはバイト中にお前に話しかけないようにしてやるよ!」
 「サンキュー正樹!まあでも話しかけないようにってのも少し寂しいもんだなぁ」
 「まあ、お前が氷の女王を落とすところも
みて見たかったり?まあ俺はこの夏休み、オーストラリアに行くから!」
 「へーそうなんか!オーストラリアねぇ、
えっ?え~~~???」
 ど、どうやら正樹は留学するらしい……
 「わりぃけど翼、俺がいない分バイト忙しくなると思う、だからってわけじゃないけどバイトが多い分、この夏休み頑張れよ!」
  そういい、正樹は教室を……いや、かっこよく出ていこうとするな!、まだ夏休みまで一週間近くあるだろ!……
 正樹とのこういった馬鹿げたやりとりができなくなるのは残念だが、落ち込んでばかりはいられない。この夏休み、絶対に楽しいものにしてみせる!
キーンコーンカーンコーン…
放課後を告げるチャイムが鳴ると同時に俺は学校を出て、バイト先へと急いだ。
「店長!お疲れ様です!僕いつも以上にこれから頑張るのでよろしくお願いします!」
 「う、うん、翼くん、頑張ってね?」
いつも以上の気迫になぜか押され気味の店長であった。
  
人間、好きな人のためならなんでも頑張れると聞いたことがあるが本当にそうなのかもしれない。俺はひたすら夏休みまでの1週間集中してバイトに取り組んだ。
 
「お疲れ様、翼くん!ちょっと相談があるんだけどいいかな?」
 
 店長が俺に相談?俺やらかしたかなぁ?……
それとも先輩に俺とのシフトずらして欲しいって
言われたのかなぁ、頼りにされたくて俺結構がんばったつもりだったんだけど……。考えれば考えるほど不安は募っていく。
「翼くん、夏休み多くバイト入ってくれてるじゃない?舞香ちゃんも受験生だしあんま色々こっちにまで気を遣わせたくないし……」
ほう、店長は店長で色々考えているらしい。
えーごほん!どっかの社長みたく大きな咳払いをし、
「翼くんには新たな業務をしてもらいたいと思ってます!最近は必死に頑張ってくれてるし!
ダメ……かな?♡」
 きゅ、急にどうした店長、語尾が渚ばりの女子になっているし、上目遣いだし、いい歳としなにやってだこの人……
 「こら、なにその人をおばさん扱いした目、私まだ、24歳なんですけど〜、まあ、冗談は置いといて、最近前以上に頑張ってくれてるしどうかな?」
 久しぶりに俺は褒められた気がして嬉しかった。仕事を任せてもらえるというのは凄く嬉しい。真剣に、やるしかないな!
 「店長!新しい業務やらせてもらってもいいですか?しっかり期待に応えますよ!」
 「ほんと……前向きね!」
      「はい、頼りになる男になりたいんでね!」
       「 あら、どうしたの藤倉くん。
    もしかして舞香ちゃんに振り向いてもらいたい……とか?!」
(くそ、店長にはお見通しかよ!)
 「ほんとに……舞香ちゃん……羨ましいわね」
     「店長なんかいいました?」
     「な、なにも言ってないわよ!明日から大変に
なると思うけど頑張ってね!じゃあお疲れ様でした」
  そういい、店長はロッカールームを後にした。
夏休みまであと1日、新たな業務も増えるけど絶対に頼りになる後輩になってやる!
「よー、まいちゃん、久しぶり〜!こんなに
可愛くなっちゃってさー、」
…………
 「やめて、触らないで……あなたとは、
もうとっくの前に終わってるんだから……今更
現れたって知らないんだから!」
……
 
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