先輩と付き合うのは無理ゲーすぎる

マイナスイオン

第1話 藤倉翼の想い人

「私、あなたに興味ないから」


「先輩、僕告白してないのに何回振られればいいんでしょうか……」


  そう、俺のバイトの先輩であり、想い人である
神楽坂舞香(18歳)は自分より年下の人間には全く興味を示さない。かくいう俺も年下なので興味を持ってもらえず話しかけても無視、唯一話せる時があるといえば神楽坂先輩から話しかけてくれる時だけである。 
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  俺の名前は藤倉翼、北条高校に通う17歳の高校生、特にかっこいいわけでもなく不細工なわけでもない(と信じている)中学の時は野球をしていたが現在は帰宅部であり、バイトに毎日を捧げている。
 

「なんだよー翼、またシケた顔してんじゃねえかよ!あっ、元からだったな、スマンスマン」


 こいつの名前は三条正樹、中学の時からの腐れ縁でもあり、バイト仲間である。


「お前も似たようなもんじゃねーか!親友が悩んでるのに御構い無しってか」


「どうせお前の悩みってやつは氷の女王さまから相手されないーとかそんなやつだろ?」


「うっ、、仕方ねえだろ、あんな美人で仕事ができて、優しい人はいないってー」


「よくいうよ、お前に対してはその優しさ発動してねえじゃねえか」


  そうなのだ、神楽坂先輩は年下、特に俺にだけはいつも冷たく、そして怖い。機嫌が悪い時に話しかけでもしたら目だけで殺される……それなのになぜこんな人に恋をしているのか、


 その理由はただ1つ!


時折周りに見せる無邪気さと意外な優しさのギャップに惚れてしまったからなのである……

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