人間嫌いな俺とビッチな少女
鍋島睦月の憂鬱
単刀直入に言おう。面倒なことになった....
屋上に入った時点で複数の気配がしていたが、
まさか俺に嘘告白をしてくるとは思わなかった。
 俺は大した反応ができるわけでもなければ、OKを
だすタイプでもない。そんな奴にドッキリを仕掛けたところで、胡桃にはメリットがないはずだ。
まあ、罰ゲームで俺が選ばれたってところがオチだろうが....それより面倒なのはこれからだ。
……
「私は本気よ!散々私のプライドを粉々にして、もう許さないんだから!明日から覚悟しなさいよ!」
はぁ、こんなことを言われては俺の誰とも関わることのない平穏な高校生活は台無しになってしまう。
まあ、このセリフ自体がフェイクで今後は何もする
ことなく振られた傷を癒すという可能性もあるが....
まあどっちでもいい、何か言ってきても無駄なことはやめろと言うだけだ。奴がどんなに何かをしてきた
ところで俺はもう絶対に人を好きになることはない....
「ただいま」
  噂通り、俺の地元はここではない。だが勘違いをしてほしくないが、決して何か問題を起こして地元に入れなくなったというわけではない。
 ただ地元にいるのが嫌になっただけだ....
理由には今は触れないでほしい。
「おかえりなさい、今日はいつもより少し遅かった
わね睦月」
地元を出た俺だが俺のことを迎えてくれる唯一の家族がいる。姉の鍋島有栖だ。
 姉が暮らしているアパートに居候になるという条件から家族に了承をもらい、俺はここの高校を受けた。
 
本当は心機一転頑張るつもりだったが、俺が地元に
いたくない1番の理由が俺を苦しめ、今に至る。
「あぁ、めんどいことに巻き込まれた」
俺は今日のことを姉である有栖に話した。
人間嫌いといっても家族は別だし、本当で人を嫌いで
いたいわけではない。
「まっ、そんなプライドの高い女の子の告白を嘘だと
しても振ったらそうなるわよねー」
「しゃーねえだろ、俺は興味ないし嘘だとも分かってたんだから」
「ふーん、高校生なんだからしっかり恋愛すればいいのにもったいないわね~」
「そもそもこれ嘘の告白だしな」
「本気だとしても睦月、あなたは付き合う気なんて
ないでしょ」
もちろんと言う俺。俺にそんなことは無理だ。
「もしかして睦月、沙霧ちゃんのことまだ引きずってるの?」
姉は唐突にその名前を出し、俺の体は瞬時に拒否を
示す。
「....っ!その話はよしてくれ」
「そっ、いつまでもあの頃のこと引きずってても
意味はないと思うわよ。せっかく地元を離れてこっち来たっていうのにね....」
「悪い姉貴、ほんとその話はやめてくれ。
晩御飯できたら呼んでくれ」
....
引きずるも何も俺の中ではもうあれは一種の
トラウマだ。どんなに昔からの仲でもあいつは....
そしてどんなにこれから誰かと仲良くなったとしても
人は....必ず俺を裏切る。
 
だから俺は絶対にあいつ、胡桃萌の思い通り惚れる
ことなどないだろう。
まあそんな無駄な考えも俺の杞憂で終わるだろう。
俺みたいなやつ、嘘でも胡桃萌が相手にするのは
勿体ない存在なのだからな....
屋上に入った時点で複数の気配がしていたが、
まさか俺に嘘告白をしてくるとは思わなかった。
 俺は大した反応ができるわけでもなければ、OKを
だすタイプでもない。そんな奴にドッキリを仕掛けたところで、胡桃にはメリットがないはずだ。
まあ、罰ゲームで俺が選ばれたってところがオチだろうが....それより面倒なのはこれからだ。
……
「私は本気よ!散々私のプライドを粉々にして、もう許さないんだから!明日から覚悟しなさいよ!」
はぁ、こんなことを言われては俺の誰とも関わることのない平穏な高校生活は台無しになってしまう。
まあ、このセリフ自体がフェイクで今後は何もする
ことなく振られた傷を癒すという可能性もあるが....
まあどっちでもいい、何か言ってきても無駄なことはやめろと言うだけだ。奴がどんなに何かをしてきた
ところで俺はもう絶対に人を好きになることはない....
「ただいま」
  噂通り、俺の地元はここではない。だが勘違いをしてほしくないが、決して何か問題を起こして地元に入れなくなったというわけではない。
 ただ地元にいるのが嫌になっただけだ....
理由には今は触れないでほしい。
「おかえりなさい、今日はいつもより少し遅かった
わね睦月」
地元を出た俺だが俺のことを迎えてくれる唯一の家族がいる。姉の鍋島有栖だ。
 姉が暮らしているアパートに居候になるという条件から家族に了承をもらい、俺はここの高校を受けた。
 
本当は心機一転頑張るつもりだったが、俺が地元に
いたくない1番の理由が俺を苦しめ、今に至る。
「あぁ、めんどいことに巻き込まれた」
俺は今日のことを姉である有栖に話した。
人間嫌いといっても家族は別だし、本当で人を嫌いで
いたいわけではない。
「まっ、そんなプライドの高い女の子の告白を嘘だと
しても振ったらそうなるわよねー」
「しゃーねえだろ、俺は興味ないし嘘だとも分かってたんだから」
「ふーん、高校生なんだからしっかり恋愛すればいいのにもったいないわね~」
「そもそもこれ嘘の告白だしな」
「本気だとしても睦月、あなたは付き合う気なんて
ないでしょ」
もちろんと言う俺。俺にそんなことは無理だ。
「もしかして睦月、沙霧ちゃんのことまだ引きずってるの?」
姉は唐突にその名前を出し、俺の体は瞬時に拒否を
示す。
「....っ!その話はよしてくれ」
「そっ、いつまでもあの頃のこと引きずってても
意味はないと思うわよ。せっかく地元を離れてこっち来たっていうのにね....」
「悪い姉貴、ほんとその話はやめてくれ。
晩御飯できたら呼んでくれ」
....
引きずるも何も俺の中ではもうあれは一種の
トラウマだ。どんなに昔からの仲でもあいつは....
そしてどんなにこれから誰かと仲良くなったとしても
人は....必ず俺を裏切る。
 
だから俺は絶対にあいつ、胡桃萌の思い通り惚れる
ことなどないだろう。
まあそんな無駄な考えも俺の杞憂で終わるだろう。
俺みたいなやつ、嘘でも胡桃萌が相手にするのは
勿体ない存在なのだからな....
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