人間嫌いな俺とビッチな少女
嘘の告白
……
はぁ、溜息が止まらない。本来なら授業が
終われば家に帰れるはずなんだが、なんで俺が
胡桃の奴に呼び出されなきゃいけないんだ....
あんな可愛いとビッチとリア充をうまく
掛け合わせたような奴にな....
*********************
「萌~今の気分はどう~?これから告白と振るって作業を同時にするってのもいいでしょ?」
「なんかめっちゃ緊張してきたんだけど~」
「さあて、あの鍋島がどんな反応するのかしらねぇ」
 これは罰ゲームとはいえ、立派な告白なのだ。
 絶対に第1段階の告白でバレるわけには
いかないし、あんな奴に振られるのも私の
プライドが許さないもんね。
ま、私みたいな美人自ら振るような男はいないかっ。
「じゃ、私たちはあの影に隠れてるからね~」
「萌~頑張ってね!」
「出てきていいタイミングになったら教えてね~」
ふーっ、私は大きく息を吐く。
さっ、告白の時間だ!
ガチャっ!
屋上の扉が開く。そしていかにもめんどくさ
そうな顔をした鍋島睦月が現れた。
なによぉー今から私が告白しようとしてるのにあの顔!いいわ、ドキってさせてあげるん
だからね。
「わりぃ、待ったか?」
開口一番がまさかの謝罪!?
「鍋島もそんな気の利いたことが言えるんだ~
びっくり!」
あっしまった、思わず声に出てしまった
らしい。でもその言葉を聞いて鍋島は怒る
どころか少し笑っている。
「ふっ、いや、俺だってそれくらいは言うさ、感情がないわけじゃないからな」
....意外だった。
何にも思ってないわけじゃないんだ。
それに話しかけたら普通にコミュニケーション取れるじゃない。
ま、私にとってはそっちの方が好都合よ。
「ねえ、鍋島聞いて欲しいことがあるの」
「ん?なんだ?死んで欲しいとかそんなこと
以外なら聞くことはできるぞ?」
「そんなこと言わないわよ!
あのね、私たちっていつもグループで
いるじゃない?でも鍋島はいつも1人、
でもその1人でいる姿に最初は憧れてて、
私はグループにいて自分の居場所を作る
しかないのに....
それでだんだん目で追うようになって、
私気づいたの!私は鍋島のことが好きです。
私と...
付き合って下さい!」
これが私が昨日1日かけて考えた告白。なかなか好きになる理由が思いつかなかったから、私がグループにいることを棚に上げ、
鍋島の心が動きそうな言葉を選んだ。
さあ、鍋島!OKをだすのよ!
「はぁ....俺はお前のこと好きでもないし、お前と付き合う気もない」
じゃあなと去っていこうとする鍋島....
あれ?もしかして私、振られた??
「ちょ、ちょっと待ってよ!!なんで私が振られなきゃいけないのよ!」
「は?お前が告ってきたからだろ、、だから
俺は付き合うつもりはないって言っただけだ」
「うっ....」
それはそうなんだけど、、おかしいわよ!
なんでこんな奴に私が....
「胡桃、別にお前が嘘告白をしてても、
俺は誰にも言わないし言う奴もいない。だから今日のことは忘れて帰れ。それに周りの奴らにも隠れてるならもっとマシなところにしろって言っとけ」
み、惨めすぎる....
嘘の告白がバレた上にこんな屈辱....!
あ、ありえない。
そして、ふと斜めを見ると、体半分飛び出した私の仲間たちがごめんねと舌を出している。
なんでみんなバレてるのよ!
「ま、待って!」
私はまだ確かめたいことがある。
「もしも、これが嘘じゃなかったら鍋島は私と付き合ってた?」
もう私の残りライフはゼロに等しい。この質問自体が癪だけどせめて、私の中で振られた言い訳が欲しい。
「別に嘘だろうが、本気だろうが俺には関係ないから。どうでもいいし。
もう要件はいいだろう?帰るからな」
 どうでもいい?告白が?それとも私が?
その瞬間私の中で何かが切れた....
「....なんで...なんで!嘘の告白でわたしが
振られなきゃいけないのよ!いいわ!
絶対に鍋島を惚れさせて、そして振って
やるわよ!」
「は?お前ついに頭でもヤッたか?」
 ほんとにこいつなに言ってんだって顔の鍋島。
「私は本気よ!散々私のプライドを粉々に
して、もう許さないんだから!明日から
覚悟しなさいよ!」
「俺は人を好きにはならない。それでいいならそっちで勝手にしてくれ」
その言葉を残して屋上から立ち去る鍋島。
そして交代のように出てくる雫と心とその他。
「まさか萌が振られるなんてね~」
「全然面白い展開にならないし~あっ、でも
萌が振られるってのは逆に面白かったかも」
「でもやっぱり鍋島はなに考えてるか
わかんないよね~」
……
皆、口々に勝手なことを言う。なによ、逆に
面白いって....好きでもないやつに告白して
振られる気分がわかる??
「でも萌、さっき言ってたの本気~?」
雫が私にそう問いかける。
「当たり前じゃない、このままで終われる
わけないじゃない!それにこのまま終わったら罰ゲーム成立しないんじゃない?」
正直、罰ゲームなんてものは、もうどうでも
よかった。ただこのままじゃ自分のプライドが許さないだけ!ただ、周りを納得させるのにはこの理由が1番だ。
「萌がやりたければやればいいじゃーん」
「なんかこれからの方が面白そうだし?」
見てろよ鍋島睦月!絶対に私に惚れさせてるんだから~!!
はぁ、溜息が止まらない。本来なら授業が
終われば家に帰れるはずなんだが、なんで俺が
胡桃の奴に呼び出されなきゃいけないんだ....
あんな可愛いとビッチとリア充をうまく
掛け合わせたような奴にな....
*********************
「萌~今の気分はどう~?これから告白と振るって作業を同時にするってのもいいでしょ?」
「なんかめっちゃ緊張してきたんだけど~」
「さあて、あの鍋島がどんな反応するのかしらねぇ」
 これは罰ゲームとはいえ、立派な告白なのだ。
 絶対に第1段階の告白でバレるわけには
いかないし、あんな奴に振られるのも私の
プライドが許さないもんね。
ま、私みたいな美人自ら振るような男はいないかっ。
「じゃ、私たちはあの影に隠れてるからね~」
「萌~頑張ってね!」
「出てきていいタイミングになったら教えてね~」
ふーっ、私は大きく息を吐く。
さっ、告白の時間だ!
ガチャっ!
屋上の扉が開く。そしていかにもめんどくさ
そうな顔をした鍋島睦月が現れた。
なによぉー今から私が告白しようとしてるのにあの顔!いいわ、ドキってさせてあげるん
だからね。
「わりぃ、待ったか?」
開口一番がまさかの謝罪!?
「鍋島もそんな気の利いたことが言えるんだ~
びっくり!」
あっしまった、思わず声に出てしまった
らしい。でもその言葉を聞いて鍋島は怒る
どころか少し笑っている。
「ふっ、いや、俺だってそれくらいは言うさ、感情がないわけじゃないからな」
....意外だった。
何にも思ってないわけじゃないんだ。
それに話しかけたら普通にコミュニケーション取れるじゃない。
ま、私にとってはそっちの方が好都合よ。
「ねえ、鍋島聞いて欲しいことがあるの」
「ん?なんだ?死んで欲しいとかそんなこと
以外なら聞くことはできるぞ?」
「そんなこと言わないわよ!
あのね、私たちっていつもグループで
いるじゃない?でも鍋島はいつも1人、
でもその1人でいる姿に最初は憧れてて、
私はグループにいて自分の居場所を作る
しかないのに....
それでだんだん目で追うようになって、
私気づいたの!私は鍋島のことが好きです。
私と...
付き合って下さい!」
これが私が昨日1日かけて考えた告白。なかなか好きになる理由が思いつかなかったから、私がグループにいることを棚に上げ、
鍋島の心が動きそうな言葉を選んだ。
さあ、鍋島!OKをだすのよ!
「はぁ....俺はお前のこと好きでもないし、お前と付き合う気もない」
じゃあなと去っていこうとする鍋島....
あれ?もしかして私、振られた??
「ちょ、ちょっと待ってよ!!なんで私が振られなきゃいけないのよ!」
「は?お前が告ってきたからだろ、、だから
俺は付き合うつもりはないって言っただけだ」
「うっ....」
それはそうなんだけど、、おかしいわよ!
なんでこんな奴に私が....
「胡桃、別にお前が嘘告白をしてても、
俺は誰にも言わないし言う奴もいない。だから今日のことは忘れて帰れ。それに周りの奴らにも隠れてるならもっとマシなところにしろって言っとけ」
み、惨めすぎる....
嘘の告白がバレた上にこんな屈辱....!
あ、ありえない。
そして、ふと斜めを見ると、体半分飛び出した私の仲間たちがごめんねと舌を出している。
なんでみんなバレてるのよ!
「ま、待って!」
私はまだ確かめたいことがある。
「もしも、これが嘘じゃなかったら鍋島は私と付き合ってた?」
もう私の残りライフはゼロに等しい。この質問自体が癪だけどせめて、私の中で振られた言い訳が欲しい。
「別に嘘だろうが、本気だろうが俺には関係ないから。どうでもいいし。
もう要件はいいだろう?帰るからな」
 どうでもいい?告白が?それとも私が?
その瞬間私の中で何かが切れた....
「....なんで...なんで!嘘の告白でわたしが
振られなきゃいけないのよ!いいわ!
絶対に鍋島を惚れさせて、そして振って
やるわよ!」
「は?お前ついに頭でもヤッたか?」
 ほんとにこいつなに言ってんだって顔の鍋島。
「私は本気よ!散々私のプライドを粉々に
して、もう許さないんだから!明日から
覚悟しなさいよ!」
「俺は人を好きにはならない。それでいいならそっちで勝手にしてくれ」
その言葉を残して屋上から立ち去る鍋島。
そして交代のように出てくる雫と心とその他。
「まさか萌が振られるなんてね~」
「全然面白い展開にならないし~あっ、でも
萌が振られるってのは逆に面白かったかも」
「でもやっぱり鍋島はなに考えてるか
わかんないよね~」
……
皆、口々に勝手なことを言う。なによ、逆に
面白いって....好きでもないやつに告白して
振られる気分がわかる??
「でも萌、さっき言ってたの本気~?」
雫が私にそう問いかける。
「当たり前じゃない、このままで終われる
わけないじゃない!それにこのまま終わったら罰ゲーム成立しないんじゃない?」
正直、罰ゲームなんてものは、もうどうでも
よかった。ただこのままじゃ自分のプライドが許さないだけ!ただ、周りを納得させるのにはこの理由が1番だ。
「萌がやりたければやればいいじゃーん」
「なんかこれからの方が面白そうだし?」
見てろよ鍋島睦月!絶対に私に惚れさせてるんだから~!!
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