高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

久しぶりの旅行 Part2





「うわぁ!すっごーい!!凄く綺麗だよ〜」


「あぁ、写真の部屋も良かったが生でみると本当に綺麗だな」


本当外は絶景だし部屋は綺麗だし、最高ー!


「お食事はお待ちしてもよろしいですか?」


仲居さんがいるの忘れてた....それは凛乃花も同じだったらしく、
 

「「は、はい!お願いします!」」


 慌てた2人は声を揃えてそう言った。


「あら!仲がよろしいこと。すぐにお持ちしますので少々お待ちくださいませ」


  丁寧な接客、そして何より落ち着きのある
和風美人。
うん、旅館はやっぱりいいなぁー


「こうちゃんいまなんか考えたでしょ?」


「ん?なんのことかなぁー?」


「私にはわかるんだからね〜!こうなったら〜」


そう言って服を脱ぎ出そうとする凛乃花。


「お、おい、ちょっと待て凛乃花、仲居さんが今から料理持ってくるからー!」


「もう遅〜い!」


コンコン、


「失礼します!」


凛乃花、仲居さん入ってくるじゃないか。
早く服を、、こうなりゃ仕方ない!


「おりゃ!」


近くにおった押入れに投げ込むことにした。


「あら?お連れのお客さまは?」


「なんか少し旅に出ました」


「おや?喧嘩ですか?ダメですよ。乙女心は繊細なのですから少しのことで傷つくものです」


「つい口が過ぎるところが俺にあって....
でも最近は彼女にも自分の素直な気持ちを伝えるよう心がけているんです」


「それはいいことですよ。出すぎたことかもしれませんが結婚などもお考えを?」


「はい、ずっと大切にしたいと思える彼女なのでゆくゆくはプロポーズも、、」


「ふふ、ひひ、はは、」


凛乃花、声漏れてるから!喜んでくれてるのは嬉しいけど今いない設定だから!


「何か声が聞こえたような?おかしいですね。
ここの部屋は出ないはずなのに....」


今聞き間違いじゃなければ仲居さん、今ここの部屋は出ないっていいました、、?


「あの〜もしかしてここって出るんですか?」


「独り言のつもりでしたが、聞こえていましたか、、建て替える前の話なんですけどね。
押入れにある人形が....」


「きゃー!!!ごめんなさーい!」


仲居さんの言葉を遮るように凛乃花が押入れから出てくる。凛乃花怖い話ダメだもんな。


って格好が、、凄くはだけててエロい....
いやちがう、そのまんまでてくるとな..?


「すみません、押入れにいるのがわかってたものですからつい意地悪を言ってしまいました。
幽霊の類はうちにはないのでご安心を」


「ほっ、なんだぁ。よかった!」


「料理を運び終わりましたら私は失礼させていただくのでお楽しみはその後にでもされてはどうですか?」


「は、はい、なんかすみません、、」


「いえいえ、若い頃にしかできないこともありますから。どうぞお気になさらず」


料理を全て運び終え、仲居さんが一礼して部屋から出て行く。
 あの人のほうが何倍も俺たちより上手だったみたいだな。


「うわーこうちゃん美味しそうだよ〜」


「ああ、本当美味しそうだ。だけどいきなり脱ぎ出すのはやめてくれよな凛乃花」


「はーい!」


 そのあと俺たちは海鮮中心の料理を美味しくいただいた。見た目よし、味よしだよ本当。


「ねえこうちゃーんすごーい!部屋に露天風呂あるよー!!」


これはちょっとしたサプライズだ。部屋の概要までは予約した俺しか知らないからな。


「別々の温泉より2人でゆっくり外の景色見ながら入るのもいいだろ?」


「うん!!ありがとうこうちゃん♡」


入ると決めたや否やすぐ服を脱ぎ出す凛乃花。


「どう、かな?」


凛乃花はダイエットの甲斐もあり元のまではいかないが一時期に比べると見違える程痩せていた。白いお山2つは大きさ保ってるし、ちょっとお肉のついたくびれもなんともまあ、
グラマラスである。


「うん、魅力的だな....」


「こうちゃん目がエッチだー!」


「ニートに戻ってまた太るなよー」


「ノーコメントということでー」


太った凛乃花も愛嬌があっていいかもな、
くそ悠人が変なビデオ渡してくるからだからな!


「それはそうとほんと、外の景色綺麗だなぁ」


「だねー!気持ちは早いけどまたこの景色次も見たいかも!」


「何度だって見れるさ。俺たちは一緒にいるんだから」


「そうだよね!今度は私も仕事頑張って私のお金でこうちゃんを招待したいな♪」


「凛乃花計画旅行か!ま、首を長くして
待っとくさ」


凛乃花との未来は想像するだけで俺の胸を
温かくする。隣で茹で上がったタコのように
真っ赤な凛乃花には今は悟られてないな。


人のことを言えず俺も真っ赤であったのだが、
のぼせても出るのが惜しいと思える時間であった。







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