高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件
会社の先輩
 今日の天気は梅雨が近づくなか珍しいほどの晴天。でもその天気とは裏腹に私の気持ちは曇天だ。
昨日こうちゃんと喧嘩をしてしまった....
女の子は好きな人にいつだって褒めてもらいたかった。なんだろう、最近私ばっかり必死に思えて当たっちゃったのかな?
仕事が終わったら聞いて欲しいことがあるって言ってたし帰ったらきっと仲直りできるよね?
「おはようございます。朝から難しい顔して考え事ですか?」
声の主は天童創さん。朝から爽やかオーラ全開だなぁ、、
「あっ、ご挨拶が遅れてすみません。
神童凛乃花と言います。今日からよろしくお願いします!」
「そんなかしこまった挨拶はいいよ。やっぱり僕の言う通り受かったんだね。まずはおめでとう、そして今日から君の指導役になったからよろしく頼むよ、凛乃花ちゃん」
えっ?天童さんが指導係?この前は総務のお仕事って言ってたような....?
「すごく不思議そうな顔をしているね。君が会社に受かったと聞いて職務を代えさせてもらったんだよ」
えっ?私は爽やかに天童さんが話している内容に驚きを隠せなかった。
「え、でもなんでわざわざ?」
「君のことを気に入ったからさ。どうだい?
君の歓迎会を含めて今日はディナーにでも行こうじゃないか」
「あっ、でも今日はこうちゃ、いえ彼氏と約束がありまして....」
「ならその彼氏との約束を断ればいいさ。君が浮かない顔をしてたのもそいつが原因だろ?
みんなが君を歓迎してるんだ」
「そうですよー!行きましょうよー!」
「俺、須藤元気。入ったばっかりで大変だろうけど今日は親睦を深めような?」
……気づけば私の周りには色んな人がいた。
流石にこの空気の中、この誘いを断ることは出来ないよね....ごめん、こうちゃん。
「わかりました、彼氏には後で連絡を入れておきます」
「そうこなくっちゃね。よーし歓迎会のために頑張ってくれよ~」
「「はあーい!」」
総務の仕事をしていただけあって周りからの人望も厚いらしい。皆からの活力が眩しい。
「しばらくはまだ売り場じゃなくて座学の方を私が教えるのでミーティングルームに行っておいてください」
「は、はい!」
…………
座学を始めること2時間、元々やる気があることには人一倍熱心にできることが幸いして、今のところは順調に進んできていると思う。
ただ一つを除いて....
「て、天童さん距離が近いですよ....」
「これくらいは普通ですよ。でも少し顔が赤いようですね?」
うー、それはそうだよー。年はまだ若いと思うけど大人の色気全開のイケメン。
 またこうちゃんとは違った魅力に私はここ2時間ずっと手の上で転がされている、、
「もしかして私に少しドキってしましたか?」
「もう~からかわないでください!次はどこのページですかー?」
「純粋な感じがいいですね~彼氏とうまくいっていないなら私に変えてもいいですよ?」
こ、この人はいきなりなにを言い出すの?
「た、たまたま今は喧嘩中ですけど普段は仲良しなので大丈夫です~!」
「そうですか....私は本気なのでいつでも言ってきてくださいね?では続きをしましょうか」
………………
コロコロ転がされながらもなんとか8時間働ききった私。転がされるのは今の体型だけでいいって....はぁ、こんな感じで毎日大丈夫かなぁ?
天童さんもからかってくるし、もう!本当に
イケメンの無駄遣いをするんだから!
こうちゃんのことが好きでも心臓がもたないよ~
あっこうちゃんに連絡しとかなきゃ....
『会社の人が歓迎会を開いてくれるみたいで帰りが遅くなります。話したいことがあるって言ってたのにごめんね』
「凛乃花ちゃん、みんな待ってますからそろそろ行きますよー」
「あ、はーい!」
今日仲良くなったみんなが手を振ってくれている。今度こそ社会人としてのスタート切れたかな?私は手を振る仲間の元へと駆けていった。
 ――――――――――――――
レイン!
会社の帰り道、なんて言葉をかけようか悩んでる俺に凛乃花からのメッセージが届く。
どうやら会社の歓迎会があるらしく帰りが遅くなるらしい。なんで、喧嘩してる日に限ってこういうことになるかなぁ....
それに自分よりも歓迎会のことを優先されたことに少し苛立ちを覚えた。俺の方が先に約束してたのになぁ、、
自分の歓迎会、いわゆる主役が来ないなんてことは許されない。そんなことはわかっているけど....この後仲直りし、今借りてきたDVDを2人で見ようかと思った俺自身の気持ちの直地点が分からず、つい溜息が漏れた。
「凛乃花がいつもいることに安心しきってたのかなぁ?」
まだ1日目だというのに早くもこんなことを思ってしまう俺。
天童ってやつは気に入らないがきっと早く馴染めるように凛乃花自身も頑張っているのだ、、
俺はそう無理やり自分の汚い心にピリオドを打ち、帰路に着いたのだった……
昨日こうちゃんと喧嘩をしてしまった....
女の子は好きな人にいつだって褒めてもらいたかった。なんだろう、最近私ばっかり必死に思えて当たっちゃったのかな?
仕事が終わったら聞いて欲しいことがあるって言ってたし帰ったらきっと仲直りできるよね?
「おはようございます。朝から難しい顔して考え事ですか?」
声の主は天童創さん。朝から爽やかオーラ全開だなぁ、、
「あっ、ご挨拶が遅れてすみません。
神童凛乃花と言います。今日からよろしくお願いします!」
「そんなかしこまった挨拶はいいよ。やっぱり僕の言う通り受かったんだね。まずはおめでとう、そして今日から君の指導役になったからよろしく頼むよ、凛乃花ちゃん」
えっ?天童さんが指導係?この前は総務のお仕事って言ってたような....?
「すごく不思議そうな顔をしているね。君が会社に受かったと聞いて職務を代えさせてもらったんだよ」
えっ?私は爽やかに天童さんが話している内容に驚きを隠せなかった。
「え、でもなんでわざわざ?」
「君のことを気に入ったからさ。どうだい?
君の歓迎会を含めて今日はディナーにでも行こうじゃないか」
「あっ、でも今日はこうちゃ、いえ彼氏と約束がありまして....」
「ならその彼氏との約束を断ればいいさ。君が浮かない顔をしてたのもそいつが原因だろ?
みんなが君を歓迎してるんだ」
「そうですよー!行きましょうよー!」
「俺、須藤元気。入ったばっかりで大変だろうけど今日は親睦を深めような?」
……気づけば私の周りには色んな人がいた。
流石にこの空気の中、この誘いを断ることは出来ないよね....ごめん、こうちゃん。
「わかりました、彼氏には後で連絡を入れておきます」
「そうこなくっちゃね。よーし歓迎会のために頑張ってくれよ~」
「「はあーい!」」
総務の仕事をしていただけあって周りからの人望も厚いらしい。皆からの活力が眩しい。
「しばらくはまだ売り場じゃなくて座学の方を私が教えるのでミーティングルームに行っておいてください」
「は、はい!」
…………
座学を始めること2時間、元々やる気があることには人一倍熱心にできることが幸いして、今のところは順調に進んできていると思う。
ただ一つを除いて....
「て、天童さん距離が近いですよ....」
「これくらいは普通ですよ。でも少し顔が赤いようですね?」
うー、それはそうだよー。年はまだ若いと思うけど大人の色気全開のイケメン。
 またこうちゃんとは違った魅力に私はここ2時間ずっと手の上で転がされている、、
「もしかして私に少しドキってしましたか?」
「もう~からかわないでください!次はどこのページですかー?」
「純粋な感じがいいですね~彼氏とうまくいっていないなら私に変えてもいいですよ?」
こ、この人はいきなりなにを言い出すの?
「た、たまたま今は喧嘩中ですけど普段は仲良しなので大丈夫です~!」
「そうですか....私は本気なのでいつでも言ってきてくださいね?では続きをしましょうか」
………………
コロコロ転がされながらもなんとか8時間働ききった私。転がされるのは今の体型だけでいいって....はぁ、こんな感じで毎日大丈夫かなぁ?
天童さんもからかってくるし、もう!本当に
イケメンの無駄遣いをするんだから!
こうちゃんのことが好きでも心臓がもたないよ~
あっこうちゃんに連絡しとかなきゃ....
『会社の人が歓迎会を開いてくれるみたいで帰りが遅くなります。話したいことがあるって言ってたのにごめんね』
「凛乃花ちゃん、みんな待ってますからそろそろ行きますよー」
「あ、はーい!」
今日仲良くなったみんなが手を振ってくれている。今度こそ社会人としてのスタート切れたかな?私は手を振る仲間の元へと駆けていった。
 ――――――――――――――
レイン!
会社の帰り道、なんて言葉をかけようか悩んでる俺に凛乃花からのメッセージが届く。
どうやら会社の歓迎会があるらしく帰りが遅くなるらしい。なんで、喧嘩してる日に限ってこういうことになるかなぁ....
それに自分よりも歓迎会のことを優先されたことに少し苛立ちを覚えた。俺の方が先に約束してたのになぁ、、
自分の歓迎会、いわゆる主役が来ないなんてことは許されない。そんなことはわかっているけど....この後仲直りし、今借りてきたDVDを2人で見ようかと思った俺自身の気持ちの直地点が分からず、つい溜息が漏れた。
「凛乃花がいつもいることに安心しきってたのかなぁ?」
まだ1日目だというのに早くもこんなことを思ってしまう俺。
天童ってやつは気に入らないがきっと早く馴染めるように凛乃花自身も頑張っているのだ、、
俺はそう無理やり自分の汚い心にピリオドを打ち、帰路に着いたのだった……
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